おでんにぴったり、セイゴの天ぷら販売開始します!!
このほど、セイゴを使った加工品が完成し、平成23年12月12日にお披露目を兼ねた試食会が松江市で開催されました。
セイゴ(右上)と練り製品
セイゴとは、宍道湖七珍※のひとつであるスズキの小型魚のことです。特に秋から冬にかけて、宍道湖のます網(小型定置網)に一度に数百kg獲れることがありますが、市場価値が低いため、ほとんど再放流されるなど漁業者からは厄介者扱いです。そこで、これらセイゴの有効活用を図るため、平成21年度から地元の青山商店と宍道湖漁協などが連携し、加工品づくりをスタートしました。今回ご協力いただいた青山商店は、伝統の技と製法が評判の創業285年の老舗かまぼこ店です。取組み当初は、セイゴの身特有の柔らかさがネックとなり、仕上がり時の程良い歯ごたえを出すことが課題でした。しかしながら、青山商店のご努力や確かな技術により、練り具合や調合など試行錯誤の結果、野焼き、ゴボウ天ぷら、つみれ、あげ天ぷらの4品が商品化が完成、商品化のめどが立ったことから、今回のお披露目試食会となりました。
試食会の様子(松江市役所)
この日試食した松浦松江市長からは、「特につみれは程良い柔らかさで、おでんのダシがしみて大変美味しい」と大変好評でした。これらの商品は、青山商店のほか市内数店舗で1月から販売予定ですので是非ご賞味ください。また、おでんのまち松江市内にはたくさんのおでん屋さんがありますので、近い将来、ダシのしみた美味しいセイゴのつみれや天ぷらをいただけるかもしれませんね。
今回の取組みで、これまで市場価値が低く厄介者扱いであったセイゴを有効活用した練り製品の商品化が図られた結果、漁業者には未利用魚の付加価値向上による収入増、地域には新たな特産品化への足がかりができました。地域には、未利用であったり十分活用出来ていない水産資源はほかにも存在します。これらの資源についても関係者が連携し、少しでも漁業経営の安定化や地域の特産品化に繋がるような取り組みが行われることを期待したいです。
※宍道湖七珍とは...宍道湖で獲れる豊かな水産資源の総称であり、スズキ、モロゲエビ(ヨシエビ)、ウナギ、アマサギ(ワカサギ)、シラウオ、コイ、シジミの7種類のこと。
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