出雲市・鷺浦地区で15年ぶりにワカメ養殖が復活!
出雲大社の裏山を越えたところにある鷺浦地区、古くは北前船の寄港地として賑わいました。今でも当時の町並みが残っており海のみならず風景も美しい集落です。
鷺浦地区鷺浦の海
ここ鷺浦地区では過去にワカメ養殖と板ワカメ加工が盛んに行なわれていましたが、着業者の高齢化や夏場の種糸管理の煩雑さ等を理由としてワカメ養殖は15年前から行なわれなくなり現在に至っています。また板ワカメ加工についても、養殖中断後は原料を天然の物に頼るしかないため生産量は激減し、『鷺浦産板ワカメ』は市場にほとんど流通しない幻の逸品となってしまいました。
そこで松江水産事務所では鷺浦地区でのワカメ養殖再開を目指し、フリー配偶体技術で作成した種糸によるワカメ養殖試験を漁業者の方々3名にお願いして実施していただきました。
陸上水槽で管理された種糸は平成20年11月下旬から海での本養殖に移行し、本養殖開始当初は数ミリの大きさしかなかったワカメも2月には1mを越える大きさにまで成長していました。鷺浦地区でもフリー配偶体技術を用いたワカメ養殖が可能であることが明らかとなり、漁業者の
方々も手ごたえを感じられたようです。
海に沖出しされる種糸養殖されたワカメ
養殖されたワカメは平成21年2月中旬以降数回に分けて収穫され、板ワカメへと加工されました。鷺浦で生産される板ワカメは、大きく成長する前のワカメを使用し調味料による味付けも行なわない等、こだわりをもって生産されたものです。この『鷺浦産板ワカメ』、養殖が本格的に再開され広く流通するようになる日が今から楽しみです。
加工作業風景
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