メダイの活〆方法について講演会が開催されました!
平成23年3月19日(土)に、出雲地区水産振興協議会主催の出雲地区水産シンポジウムが開催されました。
講演2題、実技講習1題が発表され、会場には約40名の漁業者が集まりました。
事前説明
『魚を「締める」ということ』発表:島根県松江水産事務所小谷孝治氏
活〆には様々な方法があり、魚種や出荷先等によって、どのような活〆方法が最も適しているのかを見極める必要があることについて、事前説明を行いました。
講演
『メダイの鮮度保持方法について』発表:島根県水産技術センター岡本満氏
水産技術センターにおける試験結果を基に、効率的なメダイの活〆方法や留意点等について説明が行われました。
『メダイの活〆出荷の取組みについて』発表:JFしまね仁摩支所一本釣り協議会筑後修氏
講師の筑後修氏は、平成16年より一本釣り漁業者として独立し、今ではメダイ釣を主体に水揚げをされています。釣り上げたメダイは活〆することで身の持ちが非常に良くなり、比較的遠方である関東方面へも販路を拡大しています。
今回の講演では、メダイ釣に使用している漁具や、メダイを釣り上げてから活〆し、競り場に並べるまでの工程や留意点等について、現場目線からの説明が行われました。
実技講習
『メダイの活〆方法をその効果について』発表:JFしまね仁摩支所一本釣り協議会
講師自らが釣り上げたメダイを用い、活〆の手順やメダイの肉質について実技講習を行いました。
参加者からの質問等を受けながら、活〆に使用している道具の紹介や、活〆の方法について説明を行いました。
(写真)左側:活〆したメダイ、右側:活〆しなかったメダイ
活〆したメダイ・活〆しなかったメダイの肉質(色・弾力等)について比較を行いました。
うまく活〆をされているメダイは、身の色が白く、弾力がより強いようでした(左側の写真)。
一方、活〆しなかったメダイは、血抜きが不十分であるため、切り身に血液が滲み、身の色は赤っぽくなっていました(右側の写真)。
このような活〆処理の有無による違いは、時間が経つほどに味や鮮度、肉質等に現われてくるそうです。
今回のシンポジウムでは、メダイをテーマに絞り、特に活〆の重要性について、その理論のみならず、県内で実績を挙げる先進地事例を学ぶことができました。
近年、出雲地区ではメダイの漁獲量は増加傾向であり、今回のシンポジウムで得られたことを今後の操業に活かしていただければと思います。
講師のみなさんおよび出席された漁業者のみなさん、お疲れ様でした。
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