マダイ・ヒラメの稚魚を放流しました!
平成26年6月から9月にかけて、松江市・出雲市で栽培漁業によって育てられたマダイとヒラメの放流を行いました。
みなさん、栽培漁業とは何かご存知でしょうか?
簡単に説明すると、卵から稚魚に成長するまでの期間を、人の手によって大事に育ててから、魚たちが住むのに適した海に放流し、十分に大きくなってから獲る漁業のことを言います。
図:栽培漁業の流れ
図に示すように、放流までにはさまざまな人々の苦労があります。今回は放流までの流れについて、お話したいと思います。
はじめに、種苗生産施設というところで、親から生まれた卵をふ化させ、室内の水槽で育てます。卵から稚魚になるまでの期間は、体が弱いうえ、自然界では他の魚たちに食べられやすく、育つのにもっとも難しいとされています。栽培漁業では、この時期の魚たちを、人間の手で大事に守って育てるのです。
マダイは2.5センチ、ヒラメは3センチの大きさに育つと、中間育成施設に移動します。恵曇の施設は室内で、大芦の施設では海に浮かぶ生け簀で魚たちを育てています。
写真:マダイの稚魚写真:ヒラメの稚魚写真:中間育成施設(島根町大芦)写真:中間育成施設(松江市鹿島町)
自分でえさをとり、外敵から身を守ることができる大きさまで成長すると、魚たちが生きるのに適した海に放流します。マダイは7センチ、ヒラメは8センチほどの大きさです。
写真:放流サイズのマダイ写真:放流サイズのヒラメ
放流は、漁港や船上から行います。今年も、市内の保育所の園児の皆さんや、小学校の児童の皆さんに放流のお手伝いをしていただきました。放流の前には、紙芝居などで栽培漁業のお勉強をしました。放流では、おまじないをかけて魚たちを優しく放します。
「大きくなって帰っておいで!」
写真:栽培漁業の勉強のようす写真:放流のようす
栽培漁業は、魚たちを放流したら終わり、ではありません。大切に育てた魚たち、大きくなる前に獲ってしまうとどんどん減ってしまいます。小さな魚たちは獲らないよう、また獲っても海に放すよう、皆さんのお手伝いが必要です。
マダイは15センチ、ヒラメは30センチに成長するまで獲らないようにしてください!万が一獲れた場合は、すみやかに海に放してあげてくださいね。
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