出雲地区延縄一本釣漁業組合連合会の第44回技術交流会が開催されました!
令和元年9月7日(土)、松江市島根町の「マリンゲートしまね」において、出雲地区延縄一本釣漁業組合連合会主催の第44回技術交流研修会が開催されました。当日は、講演(3題)が行なわれ、約60名の漁業関係者が集まりました。
(写真:会場の様子)
講演
「島根県内での魚礁効果調査の結果と漁業者の取組みのご紹介」
講師:海洋建設株式会社水産環境研究所技術営業部主任大原啓史氏
コンクリートや鉄でできた人工の魚礁(人工魚礁)を海底に設置することで、魚の隠れ場や住み場をつくっています。
当日は、貝殻を基質として使用した人工魚礁「JFシェルナース」の特徴や、実際に島根県内で設置されたJFシェルナースへの魚の集まり具合を調査した結果について発表がありました。
また、島根県内で漁業者が実施する小型貝殻ブロック人工魚礁「貝藻くん」を活用した資源回復の取組についても紹介がありました。魚礁の周りにたくさんの魚が集まっている映像を見て効果を確認していました。
(写真:大原氏講演の様子)
「島根県東部のアカアマダイの資源動向」
講師:島根県水産技術センター内水面浅海部浅海科専門研究員松本洋典氏
アカアマダイは島根県の代表的な水産資源のひとつで、年間およそ100~180トンの漁獲があります。
当日は、生態、資源量、資源減少の要因などこれまでの研究の成果について発表がありました。
資源減少の要因として、水温が低かったことが考えられるとのことでした。
また、資源量は長期的には増加傾向にあるとのことでした。
(写真:松本氏講演の様子)
「山口県でのキジハタ資源管理等について」
講師:山口県水産研究センター外海研究部専門研究員南部智秀氏
キジハタは市場価値の高い高級魚で、漁業者の関心が高い魚種です。
当日は、山口県で実施されている、種苗放流と資源管理の取組について発表がありました。
種苗を放流するだけでなく、併せて、資源管理することで目に見える効果が出ているという優良事例は、大変参考になりました。
山口県では、30cm未満のキジハタを全て放流するなど、厳しい資源管理が行われているそうです。
(写真:南部氏講演の様子)
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