出雲地区延縄一本釣漁業組合連合会の第42回技術交流会が開催されました!
平成29年9月9日(土)に、松江市島根町の「島根公民館」において、出雲地区延縄一本釣漁業組合連合会主催の第42回技術交流研修会が開催されました。約50名の漁業者が集まり、3つの題目の講演がありました。
講演
「日本海におけるクロマグロの資源評価」
講師:国立研究開発法人・水産研究・教育機構国際水産資源研究所
くろまぐろ資源部くろまぐろ資源グループ長中塚周哉氏
国際的な資源管理が始まっている太平洋クロマグロについて、漁獲量・漁獲物のサイズ組成・釣獲率のデータを使用して資源評価が行われていることを説明して頂きました。また、現行の資源管理措置が守られれば、1980年代の低い加入量が続くと仮定した場合にも暫定回復目標まで資源が回復すると推定されることや、先般開催された中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第13回北小委員会での次期回復目標を含む長期管理方策の議論の結果についてご紹介頂きました。
「ケンサキイカ(白イカ)の資源動向・漁況予測について」
講師:島根県水産技術センター漁業生産部海洋資源科研究員金元保之氏
ケンサキイカの資源動向及び漁況予測についてご紹介頂きました。山陰沿岸における秋季のケンサキイカ漁況には次の3つの指標が関係することがわかっています。1.ケンサキイカ資源量(8月時点の浜田沖合底びき網漁業でのケンサキイカ漁況から推定)2.漁場形成に係る環境要因(秋季に山陰沿岸の水深100mにおける水温から推定)3.餌生物の来遊状況(山陰沿岸におけるイワシ類の漁獲量から推定)。このうち、出雲地区のいか釣によるケンサキイカ漁況に重要な指標である1と2により平成29年秋季の漁況を予測した結果、前年を下回るもしくは平年並みとなる予測が示されました。今後は、秋季だけでなく、春・夏季におけるケンサキイカ漁況予測の開発にも取り組んでいきたいとのことでした。
「JFシェルナースのご紹介-貝殻を利用した資源回復の取り組み-」
講師:海洋建設株式会社水産環境研究所藤澤真也氏
貝殻を基質として利用した人工魚礁JFシェルナースの特徴等についてご紹介頂きました。貝殻基質はコンクリートなどと比べて飼料生物の増える速度が速く、早期に蝟集効果が現れるとの説明がありました。
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