飯南町ニューファーマー研修会を開催
飯南町ニューファーマー研修は、新規に就農された方、就農をめざし研修に取り組んでおられる研修生、飯南町の青年農業者の方々を対象に毎年開催しており、今年度2回目の開催となります。
今回は「経営力向上」をテーマに、自らも奥出雲町へIターンし、新規就農者として、野菜の生産販売から、6次産業化に取り組む起業家としても活動の幅を広げておられる奥出雲町の「株式会社うちの子も夢中です」代表取締役の大塚一貴氏を講師に、「農産物のブランディング戦略と販路開拓」と題し、事例報告をいただきました。
大塚さんからは、商品コンセプトやターゲットの設定、デザインの優位性やPR方法、青果販売における営業戦略、流通のしくみや価格設定の考え方、作業の切り分けによる労務管理の方法など、これまでの経験にもとづく具体なヒントやアドバイスを聞くことができました。
継続的な取引を行うためには「まずは良い物を作ること!A品率を作れる生産力がないといけない」という言葉は参加者に強く響き、アンケートでも“生産力を高めること”の必要性を改めて認識し、参考になったとのご意見を多数いただきました。
研修会終了後には新規就農者主催の交流会も開催され、大塚さんも交え、楽しく有意義な意見交換となりました。これを機により交流が深まり、活動の発展につながればと思います。
今後も普及部では、若手農業者の技術・経営管理能力の向上につながるよう、研修や交流の場の提供、有利販売につながるような情報の提供等に努めていきたいと考えています。
【大塚さんの事例報告】
【研修会の様子】
飯南町初!(農)長谷営農組合が「美味しまねゴールド」取得
(農)長谷営農組合では、農業の生産工程を管理し、安全で美味しい県産品であることを知事が認証する「美味しまね認証」の上位基準「美味しまねゴールド」を、町内では初めて取得され、この度、雲南農業普及部長を通じて、認証書が授与されました。
長谷営農組合では、平成27年12月に基本認証を取得されており、この度、更新時期を迎えるにあたり、「今後は上位認証が標準になる」との観点から、上位への移行を決定されました。
雲南農業普及部では、上位認証取得に向けた現地指導を計5回実施し、役員とともに、適合基準と照らし合わせながら、書類・ほ場等の点検・確認を行いました。そして、昨年10月25日に現地審査が行われ、1月9日の審査委員会で認証取得が決定しました。
長谷営農組合では基本認証の取得(GAPの導入)により、「組合員の安全に対する意識が向上した、使用数量の管理・徹底により、不要在庫の削減につながった」などの効果があったとのことですが、上位認証に向け取り組んだことで「従来曖昧だった工程を改善することができた、リスク評価を通して、これまで見過ごしてきたリスク部分を明文化できた」との声が聞かれました。役員だけの取り組みとするのではなく、組合員皆に認識してもらうことに注力されており、授与の際、組合長からは、「とにかくしつこく言い続けること、末端まで取り組みを浸透させることが重要」と話されました。
雲南地域では、関係機関・団体で構成する「雲南地域GAP推進協議会」を主体としてGAPを推進しており、普及部では、今後も取り組みを希望される生産者に対し、研修会等の場を活用してGAPの啓発を行い、関係機関で進捗状況を共有しながら、生産者への認証取得に向けた活動支援や、認証取得者へのフォロー活動などを行います。
【現地指導の様子】
【美味しまね認証書授与1】
【美味しまね認証書授与2】
雲南農業生産工程管理(GAP)研修会を開催
11 月 27 日、 JA しまね雲南地区本部において、雲南農業生産工程管理( GAP )研修会を開催しました。
雲南地域では、 H30 年度に雲南地域 GAP 推進協議会(構成員:雲南市・奥出雲町・飯南町・ JA しまね雲南地区本部・東部農林振興センター総務企画部・農政部・家畜衛生部・雲南事務所)を設置し、 GAP ・美味しまね認証の取り組みの拡大に向けて活動し始めたところです。この度、 GAP 指導・推進を担う協議会構成員の GAP の意義・目的・取り組み内容に対する理解を深めることを目的に、農業普及部が主体となり、雲南地域 GAP 推進協議会の活動として本研修会を開催しました。
まず先進事例の紹介として、県内でも先進的に GAP を導入し、 JGAP 認証にも取り組んだ(有)だんだんファーム掛合の取り組みについて、小田達雄取締役農場長から講演いただきました。講演では、農産物安全のみならず産地をつなぐツールとして GAP 導入に取り組んだこと、農家が書きやすく使いやすい帳簿の工夫、記録を活用した経営改善の取り組みなどについて聞くことができました。
続いて、農産園芸課食の安全推進室高田室長から、 GAP の情勢と美味しまね認証制度の概要、認証取得に向けて取り組むことがらについて説明を受けました。
研修を通じ、 GAP 導入は農産物安全を担保するだけでなく、記録を活かすことで収益性向上等の経営改善につながること、人材育成に役立つなど、多くの効果があることを学ぶことができました。
参加者アンケート結果から GAP の意義・目的・取り組み内容に対する理解が深まったとの回答が多く得られました。また、次のステップとして研修内容に対する要望等もあり、今後の活動に活かす予定です。
農業普及部では、今後も関係機関と連携し、管内の GAP 取り組み機運の醸成、農業者の GAP 取り組み支援を行っていくこととしています。
【研修会場の様子】
【研修会の一場面】
お問い合わせ先
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