松江市は、令和元年度「松江市スマート農業技術開発・導入支援事業」により次の技術導入を支援しました。
◯ドローンを活用した水稲のセンシング技術の開発（1経営体）
◯環境制御によるハウスの自動開閉システムの導入（ハウス2棟）
◯ハウス内の環境モニタリング及び作業記録と連携した分析（2台）

　検討委員会では、松江市からは令和元年度事業の実績報告、水稲のセンシング実践農家からはドローンを用いて稲の生育ステージごとに撮影した写真の画像解析結果の報告がありました。

　センシング技術については、画像解析データと収量には関係があることはわかりましたが、ほ場ごとの生育を均一にして安定生産を図るためにはデータをどのように活用するかが議論の中心になりました。
この農家は、水田が維持できなくなった農家から依頼され、400枚近いほ場を管理しており、ほ場ごとの特徴をデータとして管理することや経験の浅い従業員でもベテランと同様の管理ができる仕組みの構築を目指しています。そのため、これまでのデータをさらに充実させるための手法についても検討しました。

　松江市は、本年度もこの課題に加え、メロン栽培農家を対象に環境制御によるハウスの自動開閉システムの導入を事業化しています。普及部としても中核農家を対象にICT技術を活用した過重労働の回避や適切な栽培管理による安定生産・生産拡大を支援したいと考えています。

【画像解析データ】

【委員会の様子】