次世代の農業に向けて加温ブドウにスマート農業技術を導入
出雲市では「令和元年度次世代につなぐ営農体系支援事業」(国庫)を活用し、デラウェアをはじめとした、加温ブドウにスマート農業の先端技術の導入を進めるための実証試験を実施しています。
今回の実証試験は既存のカマボコ型ハウス内に温度、湿度、日照などの環境測定機器とサイドビニールの自動巻き上げ機をセットで取り付け、これらを連動させハウス内環境をブドウの最も適した環境に制御することにより、省力・省エネ化と早期収穫を同時に実現することを目指しています。
実証試験にあたって課題となったのは、既存ハウスの内張ビニールに自動巻き上げ機を設置することでした。ハウス側面の内側にはパイプの結束に使用した針金が多数あり、それが自動開閉時にビニールやパイプに引っかかると機器が破損する危険性があるからです。この課題を解決するために、農業技術センター果樹科の屋根型ハウスの自動開閉技術を応用し、機器破損に対応しました。
設置作業には農業技術センター職員の指導の下、生産者や市職員、JA職員、県農林大生、農業普及員など10名余りが協力して行い、約半日で設置は終了しました。この技術の普及については、設置に係る施工費用を抑えることも課題ですが、今回の作業により、生産部会員の相互協力による自己施工が可能と判断されることから、低コストでの導入・普及が期待されています。
今後は、稼働状況の検証や手動開閉の既存ハウスとの比較によって、ハウス内の環境制御の状況や、省力・省エネ化の効果等について検証することとしています。
【自動巻き上げ機動力部分】
【設置後の巻き上げ状況確認】
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