農作業事故防止策
農作業事故の防止
農作業事故を防ぐためのポイントです。
トラクターの道路走行
道路では、右折時の追突事故や左側に寄りすぎて転落する事故が多く発生しています。このような事故を防ぐには、少々遠回りになっても交通量の少ない道を走行することや時間帯を選ぶことが必要です。
また、暗くなってから公道を走行する際には、反射板やテールランプの設置はもちろんですが、後続車が視認できるように点検・整備しましょう。
【事故を防ぐために】
- 夜間走行におよぶ作業はやめましょう
- 事前に道路の状況を把握するとともに、危険箇所は遠回りでも安全な道を選択しましょう
- 道路走行時は交通規則を厳守しましょう
- 運転には年齢や体調が認知、判断、操作に影響しますので、本人のみならず周りの人も気を使いましょう
- 補助者が乗車する場合でも、子供の乗車は禁じられています
トラクターの耕起作業
トラクターの事故は最も多い事故です。
【事故を防ぐために】
- トラクターからの前向きの降車は厳禁です。後ろ向きに降りましょう
- 昇降路の手前で一旦停止し、ブレーキの連結ロックをかけましょう
- 運転席周りにあるレバー類に衣服が引っかからないように、またユニバーサルジョイントへの巻き込みを防ぐため、体にぴったりとした服装にしましょう
- 補助者が作業圏に入るときの合図やルールを決めておきましょう
自脱コンバインによる収穫
詰まりを除去するとき、整備するとき、掃除するときは必ずエンジンを止める、クラッチを確実に切ることが大切です。
【事故を防ぐために】
- キャビン付きコンバインは後方だけでなく前方も死角になります。補助事業者も稼働中は近づかないようにしましょう
- 手こぎのこぎ方向は、フィードチェーンに向かって押し込むようにしましょう
- 作業前に手こぎ部非常停止ボタンの位置を確認しておくとともに、きちんと作動するか確認しましょう
脚立作業
【脚立使用の5原則】
- 設置する際には最下段のステップに乗ってトントンと踏み込みましょう
- 開脚防止用チェーンをかけましょう
- 天板に乗ってはいけません
- 昇り降りのときは重いものを持たないようにしましょう
- 身を乗り出さず、直上直下で作業をしましょう
【適切な脚立の選択3つのポイント】
- ステップ幅が広いほど疲れません
- 一本一本脚の長さを変えることができる脚立を使うと微妙な高さの調整で安定して設置できます
- 作業ごとに適切な脚立を準備することが大切です
【事故を防ぐために】
1.ヘルメットを被りましょう
2.傾斜や凹凸がある場所には、脚立を置かないようにしましょう
3.登っていいのは、上から2段目の踏み桟までです
刈払機作業
刈払機による事故は、農業機械のうちで最も多く発生しています。
【事故を防ぐために】
- 生い茂った草に隠された危険(構造物、木の切り株、木の破片や石などの散乱物)がないか事前にチェックしましょう
- 刃はJISマークの刻印のあるものを使用しましょう、また、締め付けが緩くないか確認しましょう
- 飛散防止カバーは外してはいけません
- 絡みついた草を除去するときは必ずエンジンを止めましょう
- フェイスガード、保護メガネ、イヤーマフ、手袋、靴、すね当てを着用して、確実に身体を防護をしましょう
搾乳、牛の移動
【事故を防ぐために】
- 牛舎内の明るさは最低でも70ルックス以上(街灯下の明るさで50~100ルックス)になるようにしましょう
- 牛にいきなり近づいたり、いきなり作業を始めたりせず、牛とスキンシップをとりましょう
- 安全靴を履いて、足先を防護しましょう
- 壁や柵と牛の間に入ってはいけません
- 頭の高さの部分には、パイプや梁を配置しないようにしましょう
お問い合わせ先
西部農林水産振興センター
西部農林水産振興センター 〒697-0041 浜田市片庭町254 FAX0855-29-5591 川本家畜保健衛生所 〒696-8510 川本町大字川本265-3 FAX0855-72-9811 益田家畜保健衛生所 〒698-0007 益田市昭和町13-1 FAX0856-31-9739 県央事務所 〒696-8510 川本町大字川本265-3 FAX0855-72-9504 県央事務所大田農業部 〒694-0064 大田市大田町大田イ1-3 FAX0854-84-9712 益田事務所 〒698-0007 益田市昭和町13-1 FAX0856-31-9608 電話は「西部農林水産振興センターのご案内」をご覧ください。