地域の林業
伐る、植える、育てる
主伐期に達した木を伐採したあとは、樹苗を植えて再造林します。
間伐・主伐
間伐や主伐期を迎えた森林では、木を伐採するために作業道が開設されます。その後伐採した木は一度集められ、材の質によって選別され運び出されます。
育苗
これまで、スギやヒノキの苗木は、種をまき、発芽した苗を苗畑に移植し、根切りや床替えといった作業を経て3年かけて育苗されていました。近年はコンテナに種をまいて育苗することで1年半程度で植栽できるようになりました。
現在、コンテナ苗は各地の森林組合で生産していますが、今後これまでの方法で生産していた個人の苗木生産者への波及も期待されています。
造林
造林にかかるコストを低減するため、県では平成28年に「伐採者と造林者の連携による伐採と再造林等のガイドライン」を定め、伐採者と造林者が連携協定を締結して伐採と植栽を連続して行う作業を推進しています。
ひとへ
使う
生産された原木は木材市場、合板、チップに利用されています。一部の原木は製材工場に直接納入されている例もあります。
木材市場
管内には大田市木材市場協同組合、株式会社益田原木市場、島根県森林組合連合会江の川木材共販市場、島根県森林組合連合会益田木材共販市場の4つの木材市場があります。
- 大田市木材市場協同組合
旧家の梁桁等に使用されるマツを取り扱う原木市場です。
- 株式会社益田原木市場
民間が開設している原木市場です。
- 島根県森林組合連合会江の川木材共販市場
県内で最も取扱量が多い市場で、広島県を中心とした県外からも多数の業者が買い付けに訪れます。
- 島根県森林組合連合会益田木材共販市場
古くから製材業が盛んで、高津川河口に益田木工団地が形成され、株式会社益田原木市場とともに取引が活発です。
製材工場
原木市場で取引された原木は、製材工場で建築材等に加工されます。近年、管内の製材所では、安定した品質の提供に向けて製材JASの認証を取得する動きが広がっています。
認証工場で生産された製材品にはJASマークを付けることができます。
会社名・工場名 | 所在地 | 認証の区分 |
---|---|---|
有限会社石東林業商会_製材工場 | 大田市久手町刺鹿2678 | 構造用製材 |
株式会社佐々木馬一商店_高津工場 | 益田市高津7丁目3番24号 | 人工乾燥処理構造用製材 |
迩摩林業株式会社_製材工場 | 大田市静間町1044 | 構造用製材 |
株式会社佐々木馬一商店_高津工場 | 益田市高津7丁目3番24号 | 人工乾燥処理造作用製材 人工乾燥処理下地用製材 |
竹下木材有限会社_製材工場 | 大田市鳥井町鳥越413-4 | 構造用製材 |
福波物産有限会社_製材工場 | 大田市温泉津町福光ハ1621-91 | 構造用製材 |
浦田木材株式会社_浦田製材工場 | 浜田市黒川町1572-1 | 構造用製材 |
有限会社日高林産_製材工場 |
邑智郡邑南町鱒渕1111 | 構造用製材 |
合板
浜田市に島根合板株式会社浜田針葉樹工場があります。地域のスギやヒノキをが利用されています。
チップ
江津市にしまね森林発電があります。針葉樹のチップを発電用燃料として利用しています。
広葉樹も燃料用チップとして利用されていますが、多くは製紙用に利用されています。
ひと
近年、原木の生産現場にはハーベスタやフォワーダなどの高性能林業機械が導入されています。これらの機械を効率的に稼働させることが重要です。そこで、素材生産事業体は合同で伐採や採材研修を行い、高い技術力を持った技術者の育成に努めています。
このほか、将来の林業を担う人材確保の一環として高校生への林業事業体見学会や体験会も行っています。
お問い合わせ先
西部農林水産振興センター
西部農林水産振興センター 〒697-0041 浜田市片庭町254 FAX0855-29-5591 川本家畜保健衛生所 〒696-8510 川本町大字川本265-3 FAX0855-72-9811 益田家畜保健衛生所 〒698-0007 益田市昭和町13-1 FAX0856-31-9739 県央事務所 〒696-8510 川本町大字川本265-3 FAX0855-72-9504 県央事務所大田農業部 〒694-0064 大田市大田町大田イ1-3 FAX0854-84-9712 益田事務所 〒698-0007 益田市昭和町13-1 FAX0856-31-9608 電話は「西部農林水産振興センターのご案内」をご覧ください。