教職員の働き方改革プラン
島根県教育委員会では、教職員が子どもと向き合う時間を確保し、きめ細やかな指導を行うことができるよう、平成31年3月に「教職員の働き方改革プラン」を策定しています。
・プラン概要版リーフレット~子どもたちのために、自分自身のために働き方を見直してみませんか?~(PDF:1,626KB)
教職員の働き方改革を進める目的~何のために働き方見直しをするのか~
1.教職員の働き方改革を進める目的~何のために働き方見直しをするのか~
(1)教育の質の向上
働き方改革は、ただ単に退勤時間を早めることだけを目的に行うものではありません。教職員が必要な業務に時間をかけられるように、教育委員会と学校、保護者、地域が一体となって業務全体を見直し、精選することから働き方改革は始まります。業務内容の見直しを、できることから一つ一つ着実に実行することで、子どもたちと向き合う時間が確保され、効果的な教育活動を行うことができるようになります。
(2)教職員の心身の健康保持
教職員が心身の健康を損なうと、明るく元気に子どもたちと向き合うことができません。また、疲労が蓄積すると、授業の質が低下するなど、子どもたちの学力育成や生活指導に影響を及ぼす恐れがあります。
教職員が心身ともに健康でいられるために、勤務時間・健康管理を意識した働き方を促進することが大切です。
(3)仕事と生活の充実
仕事(ワーク)と生活(ライフ)は密接につながっており、双方をともに充実させることで好循環が生まれ、豊かな人生が送れるようになります。どちらか一方のためにどちらかを犠牲にするものではなく、教職員が日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高めることにもつながり、子どもたちにとって模範となる社会人像ともなり得ます。
働き方改革によって生み出した時間を自己研鑽や余暇の時間にあてることで、仕事と生活がこれまで以上に豊かになります。
(4)教職を目指す人材の確保
教職員の長時間勤務が常態化し、その環境に適応できる者だけが働ける職場になると、教職に対する魅力や憧れが失われ、将来、教職を目指す若者が減少していくことが危惧されます。仕事と生活、ともに充実した人生を望む若い世代が増加している今、優秀な人材が教職員を志すためにも、教育委員会と学校、保護者、地域が一体となって働き方改革に取り組んでいくことが求められます。
プランの基本方針
・長時間勤務の是正
・ワーク・ライフ・バランスの適正化
・プラン達成に向けた職場環境の確保
プラン達成に向けた数値目標
具体的な数値目標と状況
(1)時間外勤務の状況
目標…月45時間以内、年360時間以内
校種/年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|---|---|---|
小学校 | 64.6時間 | 60.1時間 | 42.2時間 |
35.5時間 (年426時間) |
34.6時間 (年415時間) |
33.9時間 (年407時間) |
中学校 | 75.1時間 | 68.0時間 | 48.2時間 |
40.7時間 (年488時間) |
38.8時間 (年466時間) |
37.7時間 (年452時間) |
高等学校 | 75.8時間 | 66.4時間 | 49.6時間 |
44.1時間 (年529時間) |
46.2時間 (年554時間) |
41.4時間 (年497時間) |
特別支援学校 | 43.5時間 | 34.5時間 | 21.5時間 |
20.0時間 (年240時間) |
21.4時間 (年257時間) |
17.9時間 (年215時間) |
全校種平均 | 65.1時間 | 58.0時間 | 40.5時間 |
36.6時間 (年439時間) |
36.4時間 (年437時間) |
34.6時間 (年415時間) |
(2)年次有給休暇の取得状況
目標…全教職員が年5日以上、全校種平均13日以上
年 | 平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
---|---|---|---|---|---|
取得日数 | 10.1日 | 10.2日 | 9.7日 | 11.6日 | 12.4日 |
・令和4年5日以上取得割合(全校種)92.4%
(3)ワーク・ライフ・バランスの意識の状況
目標…ワーク・ライフ・バランスがとれていると感じる教職員の割合90%以上
年度 | 平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|---|---|---|---|
割合 | 45% | 57% | 64% | 42.6% | 53.7% | 58.8% |
『教職員の働き方改革プラン』の取組検証のまとめ(令和4年12月)
プラン策定後、令和元年度~3年度を重点期間と位置付け、教職員の働き方改革を推進してきました。
その取組を検証し、更なる改善・見直しを行っていきます。
お問い合わせ先
学校企画課
〒690-8502 松江市殿町1番地(県庁分庁舎) TEL: 0852-22-5410 FAX: 0852-22-5762 MAIL: gakkokikaku@pref.shimane.lg.jp