報告第89号
(秋利義務教育課長)
報告第89号平成22年度末市町村立学校の廃止及び平成23年度市町村立学校の設置についてご報告する。
22年度末で13校が廃止になり、23年度に新たに設置する学校は2校ということで、11校の減となる。
詳しくは資料5の2頁をご覧いただきたい。一覧表を載せているが、長江小学校については古江小学校へ、塩田小学校については大東小学校へ、湯里、温泉津、福波、井田小学校は4校が統合して新たに温泉津小学校となる。松平小学校は郷田小学校へ、有福温泉小学校は川波小学校へ、日和小学校は矢上小学校へ、須川小学校は日原小学校へ、西ノ島町の美田、黒木、浦郷小学校の3校が西ノ島小学校へ統合される。
次に近年の学校数の推移については、小学校は10年で約50校減少している。今後、小学校については6校から7校程度の統廃合が見込まれる。この理由としては、児童数の減少ということもあるが、耐震化の校舎建築、改修や市町村の統廃合ということも関係しているようである。
(土田委員)
大田市立温泉津小学校は、廃校と設置の両方に名前が記載されているが、あえて新設としてピックアップされているのは、統合ではなく校舎を建て替えるということなのか。
(秋利義務教育課長)
校舎を建て替える訳ではないが、1つの学校に吸収されることへの抵抗感がそれぞれの学校や地域の意識としてあるように思われる。従って吸収ではなく、新たにできた学校がたまたま温泉津小学校という名前になっている。
(北島委員長)
10年間で約50校が廃校となっているとのことだが、そのスピードは当面の間続くのか。
(秋利義務教育課長)
現在、2、3年先までしか算出していないが、今後も6、7校の廃校がある予定である。来年には、川本町の川本小学校、川本西小学校、三原小学校の3校が、川本小学校1校になる。小さい町村になると、小学校も中学校も1つずつになるという状況が今後出てくるのではないかと考えている。以前は、地域の方々が地域の核として小学校を大切にされており、中学校はともかく小学校は残してほしいという声もあったが、子どもの数が減り続けて保護者としては切磋琢磨できる人数の学校へ行かせてやりたいという思いもあり、どちらかというと地域の方も保護者が了承されるのであれば仕方ない、というような意識に少しずつ変わってきているようである。中学校は統廃合がある程度進んでいることもあって、今後1、2校ほど廃校が予定されている。
(北島委員長)
統廃合が進むと通学距離が長くなり、小学校低学年の児童はそれだけ負担も多くなると思われるが、それに対するケア等はあるのか。
(秋利義務教育課長)
スクールバスは統廃合の条件として必須である。複式学級のある学校や、へき地の学校の統廃合では、実際にスクールバスによる送り迎えの措置がとられている。歩く機会が減るため体力面での問題点もないわけではないが、多くの場合はスクールバスによる対応を行っている。
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