報告第22号
(若槻世界遺産室長)
報告第22号「石見銀山遺跡と佐渡金銀山遺跡の組み合わせ」についてご報告する。
まだご記憶に新しいところだと思うが、一昨年の9月に、文化庁の方で世界遺産暫定リスト入りを目指していた佐渡金銀山遺跡を、石見銀山遺跡と拡大・統合する形で暫定リスト入りを目指すという方針が決定された。そういった情報がこちらの方に伝達され、非常に驚いた訳であるが、その後、文化庁の方でもこちらの意向をくみとっていただき、平成20年10月17日の協議の段階で、島根県、大田市の合意を得ることなく、組み合わせによる佐渡の暫定リスト入りを進めることはないというような共通認識で一致した。それから、12月15日に国内法上の最終的な決議機関である世界遺産条約関係省庁連絡会議の中で審議され、石見・佐渡の拡大・統合については、現在調製中であり、課題が整理できた段階で追加記載を諮るという内容で一旦決着していた。その後、1年半にわたり文化庁、新潟県、佐渡市などと協議を続けていたが、このたび平成22年6月14日に開催された世界文化遺産特別委員会において、金を中心とする佐渡鉱山の遺産群については、石見銀山と拡大・統合させるのではなく、単独で世界遺産登録を目指すという方向に決まった。
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