報告第5号
(秋利義務教育課長)
報告第5号平成22年度子どもの読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)文部科学大臣表彰についてご報告する。
表彰は、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動において、特色あるすぐれた実践を行っている学校、図書館、団体等に対して、その実践をたたえて文部科学大臣表彰を行うというものである。
私の方からは優秀実践校を3校ほど紹介したいと思う。1校目は出雲市立久多美小学校であるが、5年以上前から学校図書館教育に力を入れており、特に読書ボランティアの方が年間を通して継続的な活動を行っている。読み聞かせのボランティアであるとか、朝読書等を行っており、貸出冊数も年々増加しているという状況がある。それから地域学校運営理事会と連携し、地域と一緒になって学校図書館便りを作って配付、発信するなどしているという特徴もある。
2校目は大田市立久手小学校である。県の事業である学校図書館パワーアップ事業というものをやっており、以前にもDVDを見ていただいたと思うが、その実践校の一つである。いろいろな学校図書館の整備だけではなく、朝読書であるとか地域ボランティアの方による読み聞かせであるとか、読書週間を設けたり、家読を進めて行く上での研究を行っており、今年度は学校図書館の研究大会で発表も行うため、非常に熱心に校内研究を進めている。
3校目は、隠岐の島町立有木小学校である。学力向上実践研究推進事業という事業があり、平成20年度から3年間、その指定を受けて学力向上策に取り組んでいる。先ほどの高校入試問題のところで、読む力が十分ではないという話があったが、特に読む力をつけたいということで、読書活動に重点的に取り組んでおり、1年生から国語辞典を実際に机の上に置き、常に引かせて活用するというようなことをしており、非常に成果を上げている。こちらの学校もやはり保護者、ボランティア等と連携した取組を進めている。
(大矢社会教育課長)
資料6の2をご覧いただきたい。社会教育課からは優秀実践図書館と団体についてご説明する。
まず、図書館の方は、出雲市立平田図書館である。この図書館は、平成2年11月に開館し、これまで20年にわたり継続的な活動を行っている。県内初の「おはなしの部屋」というものを設け、平置きの絵本架を持つ児童室を設置するなど、今、県内で盛んに行われている子ども読書活動図書館としての先駆け的な役割を果たしている。ボランティアと協力した読書活動が盛んで、特に「布のボランティアコットンの会」というものが活発に活動しており、布の絵本やエプロンシアターの寄贈を受け、そうしたもののコーナーを設けて資料群の一つとして利用に供されている。エプロンシアターというものがわかりにくいと思うので、写真をもってきたが、このようにエプロン自体が劇場のような役割をしており、例えばカレーライスを作るようなお話を、このエプロンをしながら司書さん等が行うというような展開になっている。このように平田図書館では、様々な絵本テーマで1つずつエプロン袋の中にグッズを仕込んでおり、これも貸し出しができるようになっている。そのような大変おもしろい取組をしている。
それから、団体の方は、斐川町のなかよしおはなし会である。昭和58年に活動が始まっており、当初、中央公民館から始まったが、荘原、出東等の地区の公民館にも下部団体をつくり、発展している。幼児や小学生を対象にした読み聞かせ、毎月一遍、なかよしおはなし会という定例会も行っており、合同で子ども読書会等も開催している。斐川には平成15年に現在の新しい図書館ができているが、この図書館建設にも住民代表として参加し、今も図書館運営を支援している。
以上の3つの学校、図書館、団体の表彰については、子ども読書の日である4月23日金曜日に東京国立オリンピック記念青少年総合センターで表彰式が行われる予定である。
(山本委員)
小学校、中学校での朝読書を全県下でくまなく行うという精神で取組まれていたと思うが、実施状況はどうか。
(秋利義務教育課長)
今、データを持ち合わせていないが、大体100%近いところで朝読書が行われていると思っている。そのやり方はいろいろあるかと思うが、例えば、読み聞かせのボランティアの方に来ていただくとか、朝から静かな雰囲気の中で行うというところが大変多くなってきている。
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