報告第89号
(三上県立学校改革推進室長)
報告第89号平成22年3月県立高校卒業予定者の就職内定状況についてご報告する。
県立高校の全日制と定時制の合計の12月末の就職内定状況が出たので、過年度の推移も含めて表にまとめている。
平成21年度卒業予定者数が5,386名、10月末から12月末の内定率が、72.2%から86.1%ということで、約14%上昇している。就職を希望する人数は、県内が679名、県外が329名の合計1,008名で、12月末の段階で就職内定者数は県内が571名、県外が297名の合計868名ということで、就職未内定者数は合計140名である。
図1は、県内、県外、全体の12月末と3月末の平成21年度まで就職内定率の推移の状況である。
図2は、県内と県外の12月末の就職者数の推移である。
図3は就職内定者の割合で、県内が65.8%、県外が34.2%となっている。
(1)について、内定率は前年同期に比べれば3.1ポイント減であるということで、経緯表は資料のとおりである。
(2)について就職希望者は11月から比べれば6名増えている。普通科の就職希望者は8名減、農業科、商業科では就職希望者が増えている。
(3)について、県内高校生の就職未内定者は140名で、前年同月と比べれば6名増えている。6割が女子生徒であり、一般事務とか製造業を希望する生徒が多く、その対策が必要である。具体的な対策として、雇用対策課と連携して新規支援策による求人開拓を実施している。
(石井委員)
過年度に就職未内定のまま卒業した子どものフォローはしているのか。
(藤原教育長)
学校の組織として卒業生の組織的な数字は持ってないが、各学校が担当した生徒という格好でできるだけフォローするようには努めているが、それを数字として全体をまとめるところには至ってない状況である。卒業したけど就職ができなかった場合と中途退学した場合に子どもたちの行き場をどのように考えていくかというのは、今言われるニートやフリーターやワーキングプアは、社会としての今一番フォローが必要な部分と思っており、努めて商工労働部なり、あるいは場合によっては県警本部と情報を交換をとりながら取り組んでいるところである。
(安藤委員)
就職者内定者数は、臨時ではなくて正社員としての内定なのか。
(三上県立学校改革推進室長)
すべて正社員としての内定者である。
(安藤委員)
全般的にすごく状況が悪いのに、島根県では内定率はそんなに下がってないということになるのか。
(三上県立学校改革推進室長)
島根県は、内定率が平成19年度、20年度と比べて約3ポイント落ちているが、中国地方の他県と比べても高い内定率であると聞いている。
(藤原教育長)
補足であるが、全体の卒業者数が昨年度と比較すると、約100人落ちている。就職希望者数は約200人落ちている。この差は就職難であるので各種専修学校も含めた進学の方に100人なり、150人なりが変えていると見てもらった方が、一つの見方としては正しいと思っている。
(安藤委員)
それは将来の職、安定した職を望むためということなのか。
(藤原教育長)
ある意味ではこういう時期は緊急避難的に、当面の就職がない場合には進学ということで将来の自分の進路を考えるというのも選択肢として学校の現場としては指導していると思っている。
(北島委員長)
就職しにくい時代で大変だと思うが、頼んでも来てもらいたい子どもを、人材をつくれるようになるとよいと思う。就職だけでなくて、社会全体が島根県人として誇れるような人材をつくっていかなければいけないという思いがした。
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