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報告第52号

 

(倉本高校教育課長)

 報告第52号教員による卒業生会会計からの使い込みについてご報告する。

 大田高校の教諭が卒業生会会計から使い込みをしていたことが判明した。

 2番目の経緯であるが、平成21年7月16日、卒業生会監事による会計監査を実施したが、平成20年度卒業生会会計の会計の帳簿と通帳の突合した結果、突合しており、異常はなかった。その後、卒業生会会計の通帳の名義が当該教諭本人の個人名義になっていたことから、管理職が個人名義から卒業生会会長名義に変更するように命じた。しかしながら、当該教諭が名義変更をしなかった。たびたびに渡って名義変更を命じたが行わなかったため、9月11日、校長と事務長が教諭宅に行き通帳を回収した。通帳から約750万円の使い込みが発覚している。同日夜、教育委員会に校長からその旨報告があった。翌日9月12日に管理職及び県教委の者が立ち会いをして、本人から事情聴取を行った。その後、学校は卒業生会の役員等に事実関係を説明している。

 本日9月14日の朝、校長から生徒に内容について説明をしている。本日夜、保護者に内容を説明をすることになっている。

 概要であるが、本人からの事情聴取によると、平成20年度から大田高校の卒業生会の事務局長として会計を担当しており、平成20年7月から8月末のところで、卒業生会会計から約750万を使い込んだ。そのうち約200万については、私的流用をした後、当該教諭が自ら返済をしている。したがって現時点でわかっている使い込みの残額は約550万となる。本人との話の中で、その金額については本人が返済をすると言っている。

 今後の方針であるが、管理していた卒業生会会計について使い込みの手口、そして金額の確定を確認をしたいと思っている。9月12日の段階では、まだ調査が一部残っており、今進めているところである。

 懲戒処分については、調査終了の段階で厳正に行いたいと考えている。

 昨年度、学校徴収金等取扱要綱を改正をしたばかりである。平成20年10月1日付けで施行しているが、なぜこういう事案が起こったのか、特に卒業生会会計など団体会計の取扱について、制度面、運用面での原因究明を行いたいと考えている。

 全県立学校に対して自覚を促し、強く警鐘を鳴らすためにも、今後、運用状況について教育委員会が調査をすることにしている。

 なお、9月12日午後6時に記者発表を行ったところである。

(山根委員長)

 経緯の中で、平成21年7月16日に帳簿と通帳の突合を行って異常なしということと、平成20年7月から使い込んでいたということはどういうことなのか。

(倉本高校教育課長)

 平成20年度の会計については、平成20年4月1日から平成21年3月31日までで締めている。その時点で本人が使い込みをしていたのは約200万あったが、それはもとへ戻している。したがって、帳簿上は正確に処理をされていた状況である。4月1日から新しい年度に入るので、8月末までのところで通帳から引き出しをしていたという状況である。

(石井委員)

 使用の目的は何か。

(倉本高校教育課長)

 サラ金への借金返済のために、同僚、友人からお金を借りており、返済に当たっていたが、それの繰り返しの状況でお金が必要であったということである。

(北島委員)

 去年も同じような事例があったのに、また起こってしまったことは非常に遺憾なことであり、厳粛に受けとめて猛省をしなくてはいけないと思う。

 この教諭のおかげで県内の教育者の信頼を落としたわけなので、処分に対しては厳しく当たってもらいたいと思っている。

 島根県内のすべての先生は、人ごとではなくて自分のこととして受けとめて、先生と呼ばれる意味を十分に理解をしてもらって、学校の外であろうが中であろうが、先生の自覚をしっかりと持ってもらいたいと思う。人間として恥ずかしくない生き方を生徒にも保護者にもだれに対しても示せる先生になってもらいたいと思う。

(安藤委員)

 卒業生会の事務局長を現役の教諭がしているが、他の県立高校も同じようにしているのか。

(倉本高校教育課長)

 県内の県立高校においては、卒業生会の事務局を学校に置くケースが大半であると思う。卒業生会と関わりのある行事、催し物は、学校の教員等が企画をして、お金についても学校で管理をしているのが実態である。

 

 


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