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報告第37号

 

(秋利義務教育課長)

 報告第37号平成21年度「島根県学力調査」の調査結果の概要についてご報告する。

 実施日は、平成21年5月12日、13日の2日間かけて実施している。実施学年について6年生の国語と算数、中学3年生の国語と数学は国で実施されている。それ以外については資料5の1のとおり丸がついた学年及び教科で実施している。

 正答率は、資料5の2の9のとおりである。同じような学力調査をやっているところがあり、その全国的な値と比べたものである。約20万人ぐらいの児童生徒が受けている。小学校の場合は5年生の社会と5年生の理科で三角になっており、全国的な値より少し下回ったが、その他の教科については小学校ではほぼ全国的な値と同様であった。中学校では全体的に全国的な値より全部上回る結果であった。

 内容的に見てみると、国語は作文における無解答率が高く、書く力の結果に影響しているので少し強化していかなければいけないと思っている。小学校5年生の社会科は、地図を活用した資料を読み取って答える問題の正答率が低かった。算数・数学は具体物の長さに適切な単位をつける問題で不正解が多かった。生活に結びつけて体験的に学習することが、少し足りないと思っている。小学校5年生の理科は、過去4年続けて全国的な値を下回っていた。光電池の利点を答える問題で少し解答が悪かった。英語は全国的な値よりも上回っていたが、英作文で無解答率が高いので書くことが必要であると思っている。

 教科の勉強が好きかという質問に対して、好きだと答える児童生徒が増えてきている。平成20年度と比較しても増えてきている。学習時間30分以下の割合は、平日については小学校3年から中学校1年生までは減少して良くなっているが、中2、中3は少し前年度より増えている。休日については大体良くなっている。

 朝食は毎日食べているかという質問に対して、平成20年度に比べて21年度は、随分上がっている。ただし、朝食の内容がヨーグルトだけだったり、単品であったりという状況もあるので具体的に見ていかないといけないと思っている。

 1カ月に読む本の冊数は平成20年度よりも平成21年度が悪くなっている。ただし、実際に司書のいる学校の話を聞くと貸出冊数は随分増えてきており、5月に調査したものであるが、もっと後で調査をしていれば数値が違っていたかもしれない。実際には本の貸出冊数、読書量は司書を配置したことによって随分増えてきていると感じている。

 1日にどれくらい携帯電話を使っていますかという調査項目を新たに加えている。使用している者がどのくらい携帯電話を使っているのかは、中3で85.1分であるので、電話やメールだけでなく、ゲームや音楽といった色々な機能を使っている状況である。

(渋川委員)

 子どもはスポーツ少年団などで帰るのが遅くなり、宿題の対応など時間の使い方を上手にしないとしんどいのではないかと思う。

(下岡参事)

 スポーツ少年団がほとんど毎日やっているということはない。以前に通知を出しており、学校と連携しながら子どもの発達段階に合った適切な運動量を与えるよう改善されている。

(石井委員)

 この学力調査の平均点、正答率は大体どれぐらいのところを目安に問題がつくられているのか。

(秋利義務教育課長)

 7割から8割の正答率を目標として問題がつくられていると思う。

(山根委員長)

 小学校の宿題は各担任がボリュームや内容を自分の裁量で決めて出しているのか。

(秋利義務教育課長)担任の裁量でできるが、学年部で大体どの程度の宿題を出すのかも話し合っているので各クラスで宿題のボリューム等に大きな違いはないと思う。

 

 

 


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