議決第45号
○鴨木生涯学習課長
議決第45号第二次「島根県子ども読書活動推進計画」策定についてお諮りする。
計画策定の経過であるが、2月12日の教育委員会会議において、計画素案の協議をさせてもらった。その後、パブリックコメントを実施し、さらに3月5日の県議会の文教厚生委員会において計画策定の経過を報告したところである。
パブリックコメントは2月13日から3月6日までの3週間で、この間に応募のあった意見は内容的に5件である。なお、3週間のパブリックコメントの間、ホームページのアクセス数は457件であった。その後も引き続きアクセスが続いており、この第二次「島根県子ども読書活動推進計画」が注目を集めている。特に「学校図書館活用教育」に対して意欲を燃やしている全国の関係者から注目されており、ウェブの世界ではブログなどで随分引用されている。そういう意味で注目を集めている計画であることを改めて認識したところである。
資料3の2に今回のパブリックコメントの意見について5点に整理している。
1点目の意見は読み語りのやり方について子どもの側で後半のストーリーを作ることで想像力、価値観の違いに気づけるような読み語りも必要ではないのかという意見である。
この意見に対する考え方であるが、計画の推進に当たり留意したいと思っている。なお、計画書の中でも読書活動推進の意義の中で意見に相当することは記載している。
2点目の意見は表記についてであるが、「子ども」の「ども」を「供」という漢字を使ってほしいという意見である。この計画の根拠となっている法律「子どもの読書活動の推進に関する法律」を初めとして、国の法律上の表記は漢字の「子」に「ども」は平仮名で統一されている現状があるので、公文書であるこの計画においても同様の表現にしたいと考えている。
3点目の意見はこの計画を親しみやすく、もっと宣伝をしてほしいという意見である。この計画書を印刷、あるいはホームページで掲載をするほか、読みやすいリーフレットの作成などを通じて周知を図っていきたい。
4点目の意見は、地域の読書活動として小学校、中学校にボランティアをされている方のようであるが、中学校で受け入れてもらいにくい現状があるという意見である。現状として保護者、ボランティアの協力体制づくりをしている中学校の割合が依然として低いことが課題であると考えている。中学校の理解が進むよう管理職研修等を通じて促進をしていきたいと考えている。
5点目の意見は、学校司書を多く置くことには賛成であるが、読書の無理強いになることがないようにという意見である。計画書の19ページに「学校図書館活用教育」の理念を記載しているが、「読書センター」としての機能に加え、「学習・情報センター」としての機能を併せ持った「学校図書館活用教育」の実現をめざして学校司書等の配置を促進していきたいと考えている。
以上のようなパブリックコメントの状況であるので大きな変更はないが、2箇所修正した箇所がある。1箇所目は13ページに数値目標を掲げてある。県立図書館のこども室とジュニアコーナーの蔵書の冊数について、カウントミスをしていたので、現状と目標数値を訂正している。現状が5万8,231冊、これを約1.2倍の7万冊に増やすということである。
2箇所目は20ページの一番下にアンダーラインを引いている。「学校図書館活用教育」を実現するための施策の方向であるが、「新たな司書教諭の養成に加え、司書教諭の有資格者を対象とする研修等の機会を充実します。」を加えている。趣旨としては、その一つ上の丸で、司書教諭の全校発令に向けて、司書教諭の養成、資格取得を支援していくことは記述していたが、司書教諭の有資格者を対象にした研修の機会充実という点については、従前記述をしていなかったので県議会での質疑応答もあり、一文を書き加えたところである。
素案から変更した点は以上の2点である。
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