報告第82号
○豊田県立学校改革推進室長
報告第82号平成21年度島根県公立高等学校入学志願状況についてご報告する。
1番の出願期間であるが、1月29日から2月5日までの概ね1週間を設定した。2番、志願状況であるが、全日制の県立高等学校入学定員が6,040人に対して第1志望志願者数、これは推薦入試を受けた者を含めるが、5,785人、定員に対する競争率が0.96倍となっている。定時制は、360人の定員に対し122名が出願した。競争率は0.34倍である。
参考のところに近年7年間の推移を示している。全日制は若干減少傾向にある。定時制は、平成16年に出雲高校の衛生看護科が廃止になり、入学定員が40名ほど減った。その後、志願者も減っているが、生徒数の減少のためである。
3番に、競争率の高い学校、低い学校をそれぞれ挙げている。これは推薦入学で受験して内定した者を含む。松江北高校理数科と出雲工業高校の電子機械科が2年連続高い方に入っている。
6の2ページをご覧いただきたい。【参考】として、先ほどの競争率は推薦入学で既に内定が出ている者を含めた数字であったが、今度は推薦入学関係を除いた場合の競争率の高い学校を挙げてある。例えば出雲商業では、40名定員のところ推薦で22名決まっている。残りの募集が18名であるところ、志願者が29名という内容で競争率が1.61倍になっている。
4番、定員を下回った学校数である。先ほど定員を超えた学校が余りないという話があったが、御指摘のとおりである。38校中27校が定員を下回った。
5番、地域外10%該当者数である。表に7つの学校を記載しているが、理数科を持つ学校と松江東高校の計7校である。右側の地域と書いてあるところの外の地域から受験する場合、合格者は10%までとするということであり、ちょうど10%だったのが浜田高校、松江南高校が12.9%でオーバーしたことになる。
6番、松江市内の県立普通高校における通学区域外5%該当者数である。松江北、松江南、松江東高校では通学区域外からの合格者を5%以内に制限しているが、いずれも5%未満であり、他の生徒と同じような競争になるということである。
7番、今後の日程であるが、3月10日に学力試験を行う。翌日に面接試験等を行い、19日に合格発表の予定である。
○北島委員
私立学校の倍率は把握しているか。
○豊田室長
5月1日付けで調査し、秋頃にはわかるが、現段階では把握していない。
○北島委員
私立高校で進学に力を入れるといった話を聞いたこともある。公立で十分に力を発揮できる子が私立学校へ流れてしまうと、この0.96倍という倍率がどんどん低くなってしまうのではないかと懸念するのだが、いかがだろうか。
○豊田室長
県全体の競争率は0.96倍だが、都市部、沿線部に限ると1.02倍である。一概には言えないが、数字が低くなっているのは中山間地域や専門学科で低いところの影響を受けていると思う。
○木村教育監
私立学校との関係だが、公立と私立の連絡協議会において、公立高校と私立高校の定員はそれぞれに枠を設けている。中学3年生の総人数に対して、公立対私立でおよそ83対17という比率をあらかじめ設けている。したがって、その枠の中で公立高校の定員学級数を決めているので、どんどん私立へ流れていくということはない。
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