報告第12号
(卜部文化財課長)
報告第12号石見銀山及び古代出雲歴史博物館のゴールデンウィーク中の入込客数について報告する。
まず、石見銀山の方から説明させていただく。8の1ページをご覧いただきたい。昨年から、代官所前の駐車場と、銀山公園前の駐車場、そして石見銀山、世界遺産センターの駐車場で駐車してもらい、路線バス2系統により町並みと龍源寺間歩へ移動してもらうパーク・アンド・ライド方式を実施してきた。この4月26日からは、代官所前から龍源寺間歩までの1系統を運休し、環境に配慮した歩く観光の試行を実施しているところである。図面のだいだい色の点線の部分について運休させていただいた。ここを、徒歩での観光・見学をしていただくということにしたわけである。そして、特に多くの入り込みが見込まれた5月3日から5日については、仁摩地区に臨時駐車場210台を用意し、無料シャトルバスの運行を実施した。
ゴールデンウィーク中、4月26日から5月16日までの11日間の入り込み数であるが、銀山入り込み数は11日間で8万8,000人で、うち龍源寺間歩が2万9,925人ということで、徒歩にもかかわらず、龍源寺間歩に2万9,000人のお客さんが入っていただいたということである。最大入り込みは、5月4日で1万6,000人、うち龍源寺間歩は6,693人だった。私どもの室長も現場に出かけていたが、龍源寺間歩の道路ではバスがないわけだが、階段などは車いすを皆さんで一緒に持ち込んで歩いたり、ほほ笑ましい姿が見られて非常に良かったと言っていた。
路線バスを運休したことによる混乱や苦情は特になく、今回は天候に恵まれたということもあったのではないかと思うが、雨が降ったときや炎天下は今後対応に留意する必要があるのではないかと思われる。
それから、やはり落石箇所を迂回する遊歩道については、段差や階段のあるところがある。障害者や高齢者の方の対応が必ずしも十分ではなかったと考えている。今後は落石防止工事等により安全に車両通行が行えるようにしたり、また福祉車両の運行などの検討が必要になろうかと考えている。
あわせて、最大ピーク時の5月4日については、国道9号線の仁万の交差点が大変混雑して渋滞が発生している。そのために、シャトルバスの運行に遅延が生じているため、今後仁万交差点の改良にも留意していく必要があると考えている。
続いて、古代出雲歴史博物館についてだが、20年度と19年度の比較をしているが、20年度は2万2,518人ということで、前年に比べてやはり若干落ち込みが見られるところである。ただ、出雲大社の御遷宮、仮遷宮ということで、結構な人出を見たところである。円グラフをつけているが、この場所で見てみると、車のナンバーを調査したところ、約7割の人が県外からいらっしゃったという状況が明らかになった。なお、5月6日現在の累計で49万人余の入館者と記載しているが、5月16日に入館者50万人を達成した。
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