議決第4号
(秋利義務教育課長)
議決第4号島根県教育課程審議会に対する諮問についてお諮りする。
この島根県教育課程審議会というのは条例で定められた必置の審議会である。平成20年3月28日付けで幼稚園教育要領、小学校及び中学校学習指導要領が告示されたことに伴い、また、島根県で考えているしまね教育ビジョン21を改訂したこともあわせ、各学校それぞれ創意工夫を凝らした特色ある教育課程を編成する必要が出てくる。そこで、この審議会に諮問し、そこで得た答申をもとに、それぞれ各学校で教育課程を編成していくことになる。
答申を受けた後は、教育課程編成の手引きを各学校へ配付し、小学校が平成23年から、中学校が24年からの本格実施に備えるというように考えている。具体的な諮問事項は、望ましい教育課程の編成のあり方について、(1)各学校段階の教育で大切にしたいこと、(2)教育課程実施上の配慮事項についてである。
具体的には、2の4ページ以降に幼稚園、小学校、中学校それぞれについて検討すべき案、具体的な案を載せている。教育課程審議会の中で、この検討すべき事項はあくまでも案であるので、具体的にどんな形、どういう事項が検討されるかということはまだ定かではないが、資料に記載したようなことをお示ししたいと考えている。
それから、2の15ページをご覧いただきたい。教育課程審議会の委員の案だが、現在、島根県PTA連合会からの推薦をまだいただいていないが、それ以外の方については確認をとり、こういった委員の案で審議会をお願いしたいと考えている。
(七五三委員)
幼稚園、小学校、中学校でそれぞれ諮問する内容を具体的に挙げてあるが、これは改正されたしまね教育ビジョンを参酌してそれぞれの項目をつくられたわけか。
(秋利義務教育課長)
そうである。
(北島委員長)
2の4ページの検討すべき事項として、例えば幼稚園では「人の話を聞こう、行儀をもう少しきちんとしましょう」とか、「言葉遣いを丁寧にしましょう」とかいうことも入ってもいいのではないかという気がする。確かにここに書いてあることを拡大解釈していけばそういうふうなことになるだろうと思うが、具体的な方向として、そういうわかりやすいものも入ってもいいのではないかという気がした。
2の5ページ等に出てくる「ふるさとに愛着と誇りを持つ」ということ、これも非常に大事なことであるが、ひいては国を愛するというような広げた表現を使えると、私としてはいいのではないかという気がする。
(秋利義務教育課長)
幼稚園では基礎基本の部分で、あるいは小学校にももちろん関係することとして、家庭との連携や言葉遣いといったことは恐らく出てくると思う。伝統文化の話も、指導要領の中でも出てきているので、その点はその中に入っているというふうに思っている。これはあくまでも案であり、審議委員に検討していただく中でそういったことも出てくるのではないかと考えている。
(山根委員)
2の1ページに「各校の創意工夫を凝らした特色ある教育課程の編成」という言葉があるが、この指導要領との関係で各学校はどの程度創意工夫の幅が、どういう形で取り入れることが可能なのか。それから、2の4ページに、教育課程実施上の配慮事項で「人とかかわる力の育成について」という、まことに配慮すべき重要な項目があるが、教育課程の中で具体的にどういうことが実施できるのか。
(秋利義務教育課長)
最終的に、答申をいただいて教育課程編成の手引きを作成する予定にしている。そこでは、先ほどおっしゃったような、ここはどこまでできるのか、この辺についてはどういうふうに具体的にやっていけばいいのかということが各学校に伝わりにくいところがあろうかと思い、それをQ&A方式にして具体的にお示ししたいと考えている。
(山根委員)
いわゆる教育課程というのは、例えば1週間の中で教えるべき科目や時間数などが義務づけられているが、それ以外で各校が創意工夫を凝らす余地はあるのか。人とのかかわりの力を高めるために、例えば集団的な何かの行事とか、独特の教科を置くというようなことは可能か。
(秋利義務教育課長)
教科の時間数とか、実際に教科で伝え、教えなければいけないことというのはあるが、それ以外の部分で、先ほどおっしゃった学校行事や総合的な学習の時間等の中でどんなものを持ってくるのかというのは、各学校で特色を十分出せるところだと思っているので、そういったところで、ふるさとや伝統文化について、あるいは人とのかかわりということでいけばコミュニケーションをどうとるかというような計画を立てることができると思っている。それから、毎日10分間ずつ、例えば百ます計算であるとか、あるいは10分間は読み聞かせをしましょうと、朝読書をしましょうというような時間設定をいろいろ組みかえながらするということも可能である。
(藤原教育長)
2の5ページ(8)の「幼稚園、小学校、中学校の連携について」に、「保育所」を加えていただきたい。というのも、小学校へ上がるとき、幼稚園からと保育所からとの2つのパターンがある。また、市町村によっては幼稚園を設置せずに保育所だけというところもある。そういうことから、必ず最近、意識して幼稚園と言うときには保育所も並列に使うようにしている。
(秋利義務教育課長)
そのようにする。
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