（伊藤総務課長）

　議決第７号島根県教育委員会会議録の公開に関する請願についてお諮りする。

　資料１の１の請願について事務局としての対応案をまとめてあるので説明する。

　資料１の２のとおり請願事項は４件である。

　１点目は島根県教育委員会会議の会議録をホームページに掲載をするようにという要望である。これについては公開部分の会議録を、会議日から２カ月後を目途に県のホームページに掲載したいと考えており、採択ということで考えている。括弧書きにあるように非公開部分については後ほど説明する。

　２点目は会議録のファイルを情報公開室等に常置をしてくださいという要望であり、これは紙で閲覧できるようにしてほしいという趣旨のものである。こちらについてもホームページに掲載するファイルを紙媒体で県政情報センターに常置することとしたいと考えているので採択ということで考えている。

　３点目は、議事録の作成については、発言内容をできるだけ正確に記載すること、また発言者名と共に公開することの２点要望がある。１点目は作成に当たっては、要望のとおり発言内容を正確に記載するよう努める。ただし、発言の趣旨が明らかになるようにする必要があるので、その点については適宜整理したいと考えている。２点目の発言者名の公開については、発言者名を含めて公開部分の議事録の記載内容を公開したいと考えている。以上のことから、この要望事項についても採択と考えている。

　４点目は、非公開部分の取扱いである。非公開で行う議題に係る会議録については、議題名と審議結果をホームページに掲載することにしたいと考えている。また、要望にあるとおり、その掲載時までに非公開事由が消滅したものは発言者名と共に会議録の記載内容を公開することにしたいと考えている。

　非公開事由について整理をすると、主として２つの分類ができると考えている。１点目は、委員の率直な意見交換や意思決定の中立性を確保する必要があるものであり、これは例として人事案件などがある。２点目は、公表時期を教育委員会会議の後とする必要があるものであり、例えば条例改正案件がある。

　これらのことから、（２）については、時間の経過に基づいて公開することが可能であるが、（１）については、非公開としている趣旨を踏まえ、時間の経過のいかんを問わず、会議録の公開は困難である。

　（１）については、会議の公開はしないが、要望のとおりその時間の経過で公開が可能になったものから公開することについては、そのとおりの取扱いをするので採択としている。

（北島委員）

　会議録を公開することは全体的な流れであると思う。公開の方向で進むことは異議はなく、基本的には承諾である。確認であるが、この取扱いは今回の会議の会議録からとなるのか。

（伊藤総務課長）

　そのとおりである。

（山根委員）

　会議日から２カ月後を目途にとなっているが、他の行政機関もそのような取り扱いなのか。それは事務的な作業のためという理由なのか。

（伊藤総務課長）

　議事録の作成についてであるが、議事は録音しており、業者が議事録起こしをしている。その議事録起こしに要する期間が約2週間である。その後、事務局で議事録起こしされた内容をチェックし、発言の趣旨が明らかになるように整理する。それがおよそ２週間から１カ月程度である。また、議事録については委員長と委員の署名をしてもらっており、そのようなことを考慮すると２カ月程度が妥当ではないかと考えている。

　他県のホームページの掲載の時期だが、調べた限りでは、今の時点で４月の会議録、５月の会議録が掲載されている県もあれば、もう少し古いものを掲載している県もあるので、この２カ月という取扱いについては、他県の取扱いと比較しても遅くはなく、むしろ早い方であると考えている。

（石井委員）

　３番目の会議録の作成に当たっては発言内容を正確に記載するよう努めるという項目であるが、議事録起こしを全文書かれるということになると、例えば事務局からの説明の中で「ございます」という言葉が非常に多くなってしまう。そういう意味で、要約でよいのではないかと思うがどうか。

（伊藤総務課長）

　「ございます」という語尾の取扱いについてであるが、発言の内容、趣旨にかかわるという点ではないので、内容にかかわらない語調については適宜整理したいと考えている。

（七五三委員長）

　教育委員会は行政委員会であるので、教育委員会だけが突出してはないと思うが、県の他の行政委員会の取扱いも考慮して、今後取り扱ってもらいたいと思っている。