【感染症発生動向調査(感染症サーベイランス)】
感染症発生動向調査とは、同法に基づき一類から五類及び新型インフルエンザ等の感染症患者を診断した医師から届出をいただき、このデータを元にして、県内や大田圏域(大田市、邑智郡)での感染症の発生を早期に把握したり、流行状況を予測したりするものです。
県内での感染症発生動向調査は、島根県感染症情報センターでみることができます。
感染症発生動向調査のデータの見方
島根県感染症情報センターで、見ることのできるデータについて、その見方を解説します。
情報には、疾患別の情報(全数を把握するもの)の外、定点報告(一定の医療機関から情報をいただいて、流行予測に役立てるもの)があります。
全数を把握する疾患と定点報告の疾患は次のとおりです。
定点報告について、今季のインフルエンザの状況を見ながら解説します。
定点からの情報は、全体を把握するものではありませんが、一部の状況を把握することで、その疾患が今、流行しているのか、これから流行するのか、あるいはピークを過ぎたのかといったことを推測することができます。
県内の定点(38箇所の指定医療機関)から、毎週インフルエンザの患者数が報告されます。
報告のあった患者総数を38(指定医療機関数)で割り戻し、1医療機関当たりの患者数を計算します。
この数が1件を超えると(1週間で患者の数が38人を超えると)、流行が始まると言われています。また、10件を超えると注意報か、30件を超えると警報が発令されます。
上記の表をご覧ください。今季のインフルエンザでは、33週(8月10日の週)から流行が始まり、44週(10月26日の週)に注意報が、47週(11月16日の週)に警報が出されたことがわかります。ピークは、48週(11月23日の週)でその後患者数は減少に転じています。
このように、定点からの情報から、今季のインフルエンザの流行状況が手に取るようにかわるのではないでしょうか。
グラフで確認すると更に流行状況がよくわかります。
他の疾患(定点報告の疾患)についても、同様に見ることができます。感染性胃腸炎、流行性耳下腺炎、手足口病などの流行状況についても確認してみてください。
こうした流行予測により、これからどのような疾患に注意すればよいか、予防対策としてどのようなことに心がければ良いかを考えていただければと思います。
お問い合わせ先
県央保健所
〒694-0041 島根県大田市長久町長久ハ7-1 TEL:0854-84-9800 FAX:0854-84-9819 kenou-hc@pref.shimane.lg.jp