消費者問題出前講座
講座のテーマと内容について
時代の変化とともに消費の形が変わり、同時に新しい消費者問題の課題が生まれています。
消費者問題出前講座で扱われるテーマや要望の多い講座内容について紹介します。
消費者問題出前講座のテーマと内容
【消費は「契約」、契約の基本を学ぶ】
〇18歳から大人~民法の成年年齢引下げ~
改正民法により、高校3年生に在学中の18歳の誕生日に「成年」となる若者たち。卒業後は、地元を離れ、一人暮らしを始める彼らに、知識を与え自立した消費者として意識を身に着けてもらうことは急務です。
周りの大人は、消費者の先輩として手本を示し、地域の若者を見守りましょう。
消費生活は「契約」の繰り返し。18歳で「成年」になると、自由に契約を行うことができますが、その契約に関する責任も自身が負うことになります。契約の大切さを意識し、慎重に事業者と取引を行うことが「かしこい消費者」への第一歩です。
【消費者トラブルの傾向や新しい課題について】
◎事例を知り、意識して取引すること、悪質な手口を警戒することが消費者トラブル予防に有効です。
〇インターネットやスマホを介したトラブルの増加
パソコンやスマートフォンの普及により誰もがインターネットにつながる時代。ネット通販の利用が拡がった反面、新しい消費者トラブルも急増しています。
また、ネット利用中に表示される広告や、SNS上の知り合いをきっかけとした様々なトラブルが発生しています。
〇若者の消費者トラブル
契約に慣れていない若者は、不慣れな高額契約や悪質商法による消費者トラブルに巻き込まれることが懸念されています。また、インターネットやスマートフォンを当たり前に使う若者世代は、消費者トラブルのきっかけの多くがネット通販やSNSであることが多く注意が必要です。
若者が巻き込まれやすいトラブル事例を知り、契約前に慎重に判断できる自立した消費者を目指しましょう。
〇高齢者の消費者トラブルを知り、地域で見守り
高齢者世帯が増えています。
在宅機会の多い高齢者は、電話や訪問による悪質な事業者によるトラブルに遭いやすい傾向があります。
トラブル事例を知り、地域の見守り活動に、消費者トラブルの視点をプラスしましょう。
【消費生活の新しい課題】
〇人や社会、環境を思いやり未来を創る「エシカル消費」
SDGs(持続可能な開発目標)のNo.12は「つくる責任つかう責任」。
私たちが目標達成のために最も取り組みやすいのが個々人の消費です。
人や環境に配慮した「エシカル消費」を学び、取り組みについて考えましょう。
【お伝えしたい大切なこと】
〇困った時、不安な時には「相談」することが大切です
「消費者トラブルにあったらどうしたらよい?」その方法を知らない人が、まだまだおられます。
消費者問題出前講座では、消費について困ったら相談ができること。その相談窓口についてお知らせしています。
※島根県消費者センターの紹介、消費者ホットライン「188」など
【その他のテーマ】
上記以外にも消費に関する様々な課題があります。
製品の安全や事故事例/情報化社会と消費者問題/商品や広告の表示について
など、気になるテーマで講座を開催してみたい場合はご相談ください。
消費者出前講座の実施例(講座の流れ)
※講座では、依頼者の要望に応じてお話しいたします。要望の多いテーマと講座の構成例を紹介します。参考にしてください。
(例1)高齢者の特殊詐欺や悪質商法の被害が心配だ。高齢者を対象にトラブル防止のための啓発講座を行いたい。
対象:高齢者(サロンの参加者、自治会活動など)
<講座内容>
「高齢者の消費者トラブル事例と対策について」(60分程度)
・島根県消費者センターの紹介(センターの役割や相談業務について)
・クイズ:「契約とは?」(契約の基本を押さえ、消費=「契約」を意識する)
・高齢者の消費者トラブルの事例
(悪質商法・特殊詐欺の事例/訪問販売・訪問購入・電話勧誘販売のトラブルなど)
・トラブル対策と予防方法(トラブル予防のポイント、クーリング・オフなど)
・トラブルに遭った時の相談窓口(自治体の窓口、警察、消費者ホットライン「188」)
(例2)高齢者の見守りを行っているが、高齢者の消費者被害について見守りポイントを知りたい。
対象:地域で高齢者等の見守り活動をしている方(社会福祉協議会、民生児童委員、福祉推進委員など)
<講座内容>
「高齢者の消費者トラブル事例と見守りポイント」(60~90分程度)
※高齢者の消費者トラブル事例の講座に加え、高齢者の見守りの際に気をつけるポイントなどをお話します。
(例3)職域(地域)の役員会で、勉強会を定期的に行っており、最近の消費者トラブルの防止策をテーマに学びたい。
対象:職域・地域の代表者、幅広い年代の地域住民
<講座内容>
「最近の消費者トラブル事例と対策について」(60~90分程度)
・島根県消費者センターの紹介(センターの役割や相談業務について)
・契約とは?(契約の基本を押さえ、契約トラブルを意識する)
・消費者トラブルの事例を学ぶ(インターネットやスマホのトラブル、若者・高齢者のトラブル)
若者のトラブル〔エステ・副業・SNSを介したトラブルなど〕/高齢者のトラブル〔訪問販売・訪問購入・電話勧誘販売など〕
ネット通販〔定期購入・偽サイト〕/ネットやスマホのトラブル〔架空請求・フィッシング〕
・トラブルにあわないために(トラブル予防のポイント、クーリング・オフ)
・相談窓口(消費者ホットライン「188」、警察相談専用電話#9110)
(例4)成年年齢が18歳になり、若者の消費者被害が心配だ。卒業後に県外に出ていく若者が身につけたい消費者意識とは?
対象:高校生を中心とした若者(大学生・専門学校生・新入社員研修)、その保護者など
「自立した消費者になろう~若者の消費者トラブルについて~」(50分~90分程度)
・島根県消費者センターの紹介(センターの役割や相談業務について)
・契約とは?/18歳でできること(契約の基本を押さえ、消費=「契約」とその責任について意識づけ)
契約の仕組み/決済(支払い)の様々な形〔クレジットカードなど〕
・消費者トラブルの事例を学ぶ
若者が遭いやすい消費者トラブル〔エステ・副業・マルチ商法〕/ネット通販〔定期購入・偽サイト〕/
ネットやスマホのトラブル〔架空請求・フィッシング〕/ネットやスマホを使う時の注意
・トラブルにあわないために(迷ったら、困ったら、まず「相談」)
トラブル予防のポイント、クーリング・オフ
・相談窓口(消費者ホットライン「188」、警察相談専用電話#9110)
(例5)SDGsについての学習会やワークショップを開催しており、「エシカル消費」のための情報や取り組みについて皆で勉強したい。
対象:公民館・婦人会など部会活動、学校やPTA・地域住民のサークル活動など
「SDGsとエシカル消費~島根県の取り組み~」(60分程度)
・島根県消費者センターの紹介(センターの役割や相談業務について)
SDGsについて、「エシカル消費」とは?、取組事例などについてお話します。
「エシカル消費」に関しては、以下のページを参考にしてください。
お問合せ
お問い合わせ先
環境生活総務課消費とくらしの安全室
〒690-0887 島根県松江市殿町8番地3(島根県市町村振興センター5階) TEL(消費生活相談/専門相談員が対応します):0852-32-5916 TEL(行政へのお問い合わせ)0852-22-5103,6787,6216 FAX(共通):0852-32-5918