食品中のアルミニウムに関する情報
アルミニウムは、天然にも土壌、水、空気中のちりなどに広くに存在します。土壌などから吸収されたアルミニウムが野菜、穀類、魚介類などに微量含まれているほか、膨張剤、色止め剤、品質安定剤などの食品添加物にも含まれています。
平成23年度及び平成24年度に厚生労働省が加工食品と野菜などの生鮮食品からアルミニウムをどれくらい摂取しているのか調査を行ったところ、アルミニウムの推定摂取量の平均値は、すべての年齢層で「暫定的な許容量(※1)」を下回っていました。小児(1から6歳まで)では、許容量に対する摂取量の割合が最も大きく、許容量の約43%でした。
アルミニウムを含む食品を多く食べる場合の推計では、小児では摂取量の多い5%の人が許容量を超える可能性があることがわかりました。小児以外の年代層では、許容量を超えませんでした。
アルミニウムの推定摂取量には、穀類加工品や菓子類などの寄与が大きく、これは、膨脹剤として使用される食品添加物(硫酸アルミニウムカリウムや硫酸アルミニウムアンモニウム)によるものと推察されました。
これを受け、厚生労働省では、小児のアルミニウムの摂取量への寄与が大きいパン及び菓子への膨脹剤の使用について以下の取り組みがなされています。
1)関係業界に対して、さらなる(※2)自主的な低減化の取組みを依頼
2)現状の使用実態を確認した上で、使用基準を検討
(※1)暫定的な許容量:人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量
(※2)関係業界においては、これまでもアルミニウムを含む食品添加物の使用の低減化に向けた取組みを行っている。
事業者のみなさまへ
上記のことについて、ご承知いただくとともに、引き続き取り組みの強化・推進についてよろしくお願いいたします。
(関連通知)
・硫酸アルミニウムカリウム及び硫酸アルミニウムアンモニウムを含有する膨張剤の使用量の低減について(外部サイト)
消費者のみなさまへ
厚生労働省の調査結果では,アルミニウムの摂取量の平均値は小児も含めたすべての年代層で許容量を下回っているので,過度な偏食に注意し,バランスのとれた食生活を心掛けてください。
関連情報
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薬事衛生課
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