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中期財政見通しについて
1.概要
<ポイント>
○構造的収支不足は、6月段階の試算と同様、依然として200億円台半ばの見込み
(ただし、平成19年度は施設整備への新規着手等の影響で、300億円を超える収支不足が想定)
○現状のままでは平成20年度にも基金残高が枯渇する恐れがあるため、当面、昨年秋に策定した「中期財政改革基本方針」に従って、
(1)平成18年度当初予算編成における100億円程度の更なる収支改善
(2)平成17年度を含めた執行節減努力等決算段階での収支改善(50億円程度)
(3)平成19年度に想定される財政負担の平準化等の措置を講じていく必要
○これらによって、一定の基金残高を保持しながら、できるだけ早期の収支均衡体質への転換へ向けて努力
2.推計の対象
期間:平成17年度から21年度まで
会計:一般会計
3.前提条件
(1)景気動向
名目経済成長率は内閣府試算の半分程度に設定
[H18:1.0%、H19:1.3%、H20:1.7%、H21:1.9%]
[内閣府試算H17:1.3%、H18:2.0%、H19:2.6%、H20:3.4%、H21:3.8%]
(2)歳入
県税
・法人県民税・事業税:特に税額が大きい法人は個別推計、その他法人は名目経済成長率に過去の弾性値を考慮して推計
・県民税利子割、核燃料税(税率:H17・18→12%、H19〜→10%)、産業廃棄物減量税:個別推計
・個人県民税・事業税、地方消費税、不動産取得税、自動車取得税、軽油引取税:名目経済成長率に過去の弾性値を考慮
して推計
・その他税目:H18以降H17と同額で推計
・H17までの税制改正による影響(法人事業税分割基準見直し、個人県民税定率減税半減、地方消費税事業者免税点
引下げなど)は可能な限り反映
(H17→H18変動要因)
個人県民税+9億円(定率減税半減など)、地方消費税+5億円(事業者免税点引下げなど)、核燃料税+6億円(1・2号機とも
核燃料の挿入があるため)
(H18→H19変動要因)
法人事業税▲6億円(収入金課税法人の分割基準に係る本県シェアの減など)
(前回推計との比較)
法人県民税、法人事業税、個人県民税、地方消費税等下方修正(約20億円/年)
地方交付税+臨時財政対策債
政府・与党合意(H16.11.26)、基本方針2005(H17.6.21閣議決定)、H17普通交付税算定結果を踏まえて推計
・H19以降の経常経費・投資的経費(事業費補正を除く)はH18と同額
経常:H18▲1.5%(▲23億円)、H19以降は同額[H16・H17・H18で人員を4万人以上純減]
投資:H18▲10.2%(▲38億円)、H19以降は同額[単独事業H16削減額の1/2程度がH17・H18で更に削減]
・公債費及び事業費補正は、現行措置率を前提に積み上げ積算
・収入は、県税、地方譲与税等の推計に連動
・臨時財政対策債については、現行制度を前提に基準財政需要額の一定割合を振替
(前回推計との比較)
基準財政収入額の減による増など
※参考
○平成18年度本県交付見込額:▲103億円(▲5.0%)
○平成18年度地方財政収支総務省概算要求時仮試算:地方交付税+臨時財政対策債:▲0.5兆円(▲2.5%)
県債
その他
改革内容のみ反映し、H17の制度がそのまま継続する前提で推計
(3)歳出
義務的経費
人員 |
|
---|---|
給与水準 |
|
退職手当 |
|
その他手当 |
|
2.扶助費
今後の対象者数の増減、単価の見込み及び制度改正の影響を反映させ推計
3.公債費
・県債の発行見込みに、下記のとおり借入条件を想定し推計
〔借入条件〕資金シェア:H17本県発行シェア(政府18%:銀行82%)に準じ設定
償還期間:政府10(2)〜30(5)、銀行等20(3)に設定
借入利率:政府資金・ミニ公募債1.3%、その他2.1%で推計
・借換債は、H18以降発行しない前提で推計
特別需要経費等
- 1.重点化予算枠:H16採択事業のみH18まで所要見込額を推計
- 特別需要経費:今後の所要見込額(各部局による)から積上推計〔内訳別紙〕
- 地域予算枠:H17と同額で推計
公共事業費
・補助及び単独の枠事業は、H17と同額(対H16▲15%)で推計
部局調整経費
・H17と同額(対H16一般施策経費▲30%、経常経費等▲5%、いずれも一般財源ベース)で推計
・新施設にかかる維持管理費については、平準化後、その他義務的経費から部局調整経費に移行し加算
【歳入推計】
歳入区分 |
H17 |
H18 |
|
H19 |
H20 |
H21 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
1.一般財源 | 3,113 |
3,000 |
2,990 |
2,987 |
2,922 |
||
(1)県税 | 588 |
603 |
599 |
606 |
612 |
||
(2)地方交付税+臨時財政対策債 | 2,081 |
1,978 |
1,973 |
1,962 |
1,904 |
||
(3)その他 | 444 |
419 |
418 |
419 |
406 |
||
2.特定財源 | 2,336 |
2,230 |
2,253 |
2,232 |
2,225 |
||
(1)県債 | 611 |
544 |
564 |
572 |
570 |
||
(2)その他の特定財源 | 1,725 |
1,686 |
1,689 |
1,660 |
1,655 |
||
歳入合計【1】 |
5,449 |
5,230 |
5,243 |
5,219 |
5,147 |
【歳出推計】
歳出区分 |
H17 |
H18 |
|
H19 |
H20 |
H21 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
1.義務的経費 | 3,150 |
3,199 |
3,297 |
3,217 |
3,140 |
||
(1)職員給与費 | 1,249 |
1,244 |
1,338 |
1,309 |
1,257 |
||
(2)扶助費 | 255 |
258 |
265 |
271 |
276 |
||
(3)公債費 | 983 |
1,023 |
1,024 |
971 |
931 |
||
(4)その他義務的経費 | 663 |
674 |
670 |
666 |
676 |
||
2.特別需要経費等 | 314 |
188 |
198 |
193 |
170 |
||
3.公共事業費 | 1,101 |
1,074 |
1,077 |
1,085 |
1,088 |
||
4.部局調整経費 | 994 |
995 |
995 |
996 |
996 |
||
歳出合計【2】 |
5,559 |
5,456 |
5,567 |
5,491 |
5,394 |
||
中期財政見通しにおける 財源不足額A=【1】-【2】 |
▲110 |
▲226 |
|
▲324 |
▲272 |
▲247 |
|
(H17.6月推計との比較) | 0 |
▲1 |
▲6 |
▲15 |
▲11 |
||
年度末基金残高(既改革反映)B | 657 |
431 |
107 |
▲165 |
▲412 |
||
(H17.6月推計との比較) | 0 |
▲1 |
▲7 |
▲22 |
▲33 |
今後の収支改善概数C | 50 |
150 |
|
150 |
150 |
150 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|
(1)平成18年度当初予算編成における更なる収支改善 | - |
100 |
100 |
100 |
100 |
||
(2)執行節減努力等決算段階での収支改善 | 50 |
50 |
50 |
50 |
50 |
||
財源不足額(収支改善後) D=A+C |
▲60 |
▲76 |
|
▲174 |
▲122 |
▲97 |
|
年度末基金残高(収支改善後)E | 707 |
631 |
|
457 |
335 |
238 |
(注2)C欄における平成19年度以降の計数は、平成18年度の計数を単純に仮置きした参考値である。
お問い合わせ先
財政課
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