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中期財政見通し平成13年10月(平成14〜18年度)

1.概要

  

・今回の試算は、平成12年9月に公表した試算と基本的に同じ考え方のもとに、平成13年度9月補正後の予算額をベースに直近の収入・支出の見通しにより見積もり直したものです。

 

・平成13年度当初予算編成において、徹底した事務事業の見直しや経費の節減に取り組んだことなどにより収支不足を一定程度縮小したものの、14年度以降、県債残高の累増に伴う公債費の急激な増加などにより、収支バランスが大きく崩れる厳しい状況が見込まれており、早急に財政の抜本的な改革に取り組むことが必要です。

 

・財政改革を実現するためには、本県財政に関する正確な状況認識と的確な課題意識を県民の間で広く共有する必要があることから、この試算結果を公表するものです。

 

2.推計の対象

 

期間:平成14年度〜18年度(5年間)

会計:一般会計
    

3.前提条件

 

 平成14年度当初予算から国の構造改革が進められますが、現時点では改革が国の予算編成や地方財政対策に具体的にどう反映されるのかは不透明であり、その予測を行うことは困難であるため、現在の地方財政対策等を基本として次に掲げる前提条件の下で試算を行っています。

 

 (1)景気動向:

  

 構造改革の影響等で当面、低成長が見込まれることから、名目経済成長率1%を設定。(参考:バブル崩壊後の平成4〜12年度の名目経済成長率の平均=0.9%)

 

 (2)歳入

 

  • 県税:名目成長率1%を前提に税目毎に伸びを推計。
  • 地方交付税:現行の算定方法により推計。伸び率は最近の実績等をもとに見込む。
  • 基準財政需要額:経常(+0.5%)、投資(▲5.1%)、公債費は積上計算
  • 基準財政収入額:県税推計に連動
  • 地方債:現行の対象事業充当率等を適用。
  • 臨時財政対策債:平成15年度までは、平成13年度地方財政対策において決定された方針に基づき発行可能額を試 算。平成16年度以降は平成15年度同額で試算。
  • 財源対策債:現行制度(対象事業・充当率等)が今後も継続されるとして試算。

 

(3)歳出

 

  • 政策的事業:今後の所要見込額を積上推計。
  • 公共事業費:伸び率0%で推計。(特定事業は所要見込額を積み上げ推計)
  • その他の経費:義務的な経費等は所要見込額を積み上げ推計し、それ以外のものについては伸び率0%で推計。


【歳入推計】(単位:億円) 

歳入区分

H14

H15

H16

H17

H18

1.一般財源

3,370

3,389

3,387

3,371

3,374

 (1)県税

696

691

701

697

701

 (2)地方交付税+臨時財政対策債

2,332

2,359

2,349

2,335

2,332

 (3)その他

342

339

337

339

341

2.特定財源

3,238

3,155

3,141

3,055

2,991

 (1)県債

1,119

1,022

1,019

969

915

 (2)その他の特定財源

2,119

2,133

2,122

2,086

2,076

歳入合計

6,608

6,544

6,528

6,426

6,365


【歳出推計】(単位:億円)

歳出区分

H14

H15

H16

H17

H18

1.義務的経費

2,689

2,800

2,831

2,812

2,862

 (1)職員給与費

1,411

1,418

1,405

1,405

1,428

 (2)扶助費

296

282

294

300

306

 (3)公債費

982

1,100

1,132

1,107

1,128

2.政策的事業

340

307

312

192

166

3.公共事業費

1,919

1,898

1,892

1,870

1,833

4.その他の経費

1,777

1,800

1,779

1,770

1,775

歳出合計 

6,725

6,805

6,814

6,644

6,636

 

財源不足額

▲117

▲261

▲286

▲218

▲271

(基金取崩額)

 

基金残高

897

636

350

132

0


(注)基金残高は、財政調整基金、減債基金、大規模事業等基金の年度末残高を示す。

【起債制限比率】
 

起債制限比率

15.8%

17.5%

19.0%

19.5%

19.3%


起債制限比率

(右の3年平均):【元利償還金−(元利償還金に充当された特定財源+元利償還金のうち交付税措置額)】÷【標準財政規模−元利償還金のうち交付税措置額】

  • 15%:警戒ライン
  • 20%〜30%未満:一般単独事業・厚生福祉施設整備事業に係る地方債の制限
  • 30%〜:災害関連事業を除く地方債の制限
  • 標準財政規模=その地方公共団体で標準的に収入される経常的一般財源の規模



お問い合わせ先

財政課

島根県総務部財政課
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL 0852-22-5035
FAX 0852-22-6264
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