平成23年度病院事業会計決算の概要
1.中央病院
1.事業概要
- 患者数等の状況
診療科数:24科病床数:679床
入院患者数:延べ212,132人(▲6,173人)
外来患者数:延べ295,359人(+564人)
上記のうち救急患者数:26,176人(+128人)
- 平成23〜26年度を計画期間とする設備投資計画(病院事業中期計画)に基づき、積極的な設備投資(感染症外来棟建設、研修棟建設、情報システム(IIMS)更新整備ほか)を実施
- 平成23年6月13日に運行が開始されたドクターヘリの基地病院として、ヘリによる救命救急医療に取り組んでいる。
2.収益的収支
(1)収益
- 総収益は、入院・外来収益ともに前年度を上回り、前年度比2.3%、4億2千9百万円の増収
入院収益は、患者数は減少したものの手術等の出来高の増などにより、前年度から3億1千2百万円の増収
外来収益は、患者数はほぼ前年度並みであったが、投薬、注射等の出来高の増などにより、前年度から1億4千1百万円の増収
(2)費用
- 総費用は、給与費、材料費、経費及び資産減耗費の増により、前年度比5.3%、9億4千8百万円の増
給与費は、臨時職員・嘱託職員の増員による賃金・報酬の増などにより、前年度比2.1%、1億6千5百万円の増
材料費は、出来高の増により薬品費、診療材料費が増加し、前年度比7.8%、3億4千8百万円の増
経費は、委託料の増などにより、前年度比8.7%、2億3千1百万円の増
資産減耗費は、情報システム(IIMS)更新整備等に伴う固定資産除却費の増により前年度比754.6%、2億7百万円の増
(3)純損益
- 純損失は1億1千3百万円で、償却前損益は18億4千5百万円の黒字
3.資本的収支
- 支出は建設改良費と企業債償還金等、合わせて45億8千8百万円
- 収入は企業債と企業債償還金に充当する一般会計出資金等で35億2千8百万円
- 収支不足額(繰越財源調整後)10億3千万円については、過年度分損益勘定留保資金などにより補てん
4.貸借対照表
- 期末現金預金残高は82億2千万円で、年度末に支払う退職手当や建設改良費が未払金となったため前年度より14億3千7百万円増
2.こころの医療センター
1.事業概要
- 患者数等の状況
診療科目:精神科神経内科心療内科
病床数:242床
入院患者数:延べ72,075人(▲3,877人)
外来患者数:延べ26,077人(+1,237人)
- 急性期患者に対して短期集中的な治療を実施し、早期の社会復帰や地域生活支援に取り組み、平成21年4月より現在の精神科の中では最も上位の施設基準である「精神科救急入院料1」を取得し、平成23年度についても継続算定した。
- 外来患者の増加に対応するため、駐車場の拡張を行うとともに、児童思春期外来の患者が著しく増加しているため、児童思春期外来診察室を増設するなど専門外来の充実を図った。
2.収益的収支
(1)収益
- 総収益は、外来収益や一般会計負担金の増により、前年度比2.1%、4千9百万円の増収
入院収益は、患者数の減少により、前年度比4.9%6千2百万円の減収
外来収益は、外来患者数の増加及び診療単価の増加により、前年度比8.3%、2千5百万円の増収
一般会計負担金は、精神病院不採算経費の増などにより前年度比6.5%、4千2百万円の増加
その他医業外収益は、退職給与金一般会計負担金の増などにより前年度比52.2%、3千6百万円の増加
(2)費用
- 総費用は、材料費や燃料費が増加した一方、給与費や研究研修費などが減少したことにより前年度比0.5%、1千4百万円の減少
給与費は、退職者数の減に伴う退職給与金の減少などにより、前年度比5.6%、7千9百万円の減少
材料費は、外来患者数の増に伴い薬品費が増加し、前年度比3.2%、8百万円の増加
経費は、燃料費や委託料等の増により、前年度比3.2%、1千3百万円の増加
(3)純損益
- 純損失は2億3百万円で、償却前損益は1億4千1百万円の黒字
3.資本的収支
- 収入は一般会計出資金等で2億7百万円
- 支出は、建設改良費、長期借入金償還金、建物年賦購入費及び企業債償還金等、合わせて3億2千8百万円
- 収支不足額1億2千1百万円については、過年度分損益勘定留保資金等により補てん
4.貸借対照表
- 期末現金預金残高は9億6千2百万円で、年度末に支払う退職手当が未払金となったため前年度より8千1百万円増
お問い合わせ先
病院局
〒693-8555 島根県出雲市姫原4丁目1番地1 島根県立中央病院内 電話:0853−22−5111(代) FAX:0853−21−2975 Eメール:kenritsubyoin@pref.shimane.lg.jp