令和3年度病院事業会計決算の概要
1.中央病院
(1)事業概要
●県内全域をエリアとした三次医療を担う基幹的病院として、高度・特殊・専門医療を提供するとともに、地域医療への支援などの役割を果たした。
●高度救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、第二種感染症指定医療機関としての機能を有するとともに、ドクターヘリの基地病院として救命救急医療に取り組んだ。
●「中央病院経営改善実行プラン」に基づき、経営改善に取り組み、収支の改善を図った。
●新型コロナ重症患者等の受け入れに加え、PCR検査やワクチン接種の受託により支援を図る等、病院全体でコロナ禍の状況に対応した。
●患者数等の状況
診療科数:26科、病床数:568床
令和3年度は、コロナ禍による受診控えの状況から一定程度回復し、入院患者数・外来患者数ともに増加した。
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R3年度 (1) |
R2年度 (2) |
増減 (1-2) |
R1年度 (3) |
増減 (1-3) |
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入院患者数(人) |
166,960 |
161,717 |
5,243 |
175,131 | ▲8,171 |
上記のうち新規入院患者数 | 12,891 | 12,151 | 766 | 12,893 | ▲2 |
入院診療単価(円) | 70,761 | 71,338 | ▲577 | 65,430 | 5,331 |
外来患者数(人) |
228,662 |
219,553 |
9,109 |
240,547 | ▲11,885 |
上記のうち救急患者数 |
16,624 |
15,716 |
908 |
21,008 | ▲4,384 |
外来診療単価(円) | 18,179 | 17,281 | 898 | 16,473 | 1,706 |
(2)収益的収支
収益
●医業収益は、前年度比647百万円の増
・入院収益:患者数の増により277百万円の増
・外来収益:患者数の増により363百万円の増
●医業外収益は、PCR検査やワクチン接種の受託等により前年度比98百万円の増
●特別利益は、新型コロナ対応従事者慰労金の皆減により前年度比314百万円の減
費用
●医業費用は、前年度比216百万円の増
・ 給与費:退職給付費の増等により3百万円の増
・ 材料費:薬品費の増等により115百万円の増
・ 経費:委託料の増等により89百万円の増
・ 減価償却費:器械備品減価償却費等の減により36百万円の減
●医業外費用は、企業債償還利息の減等により前年度比85百万円の減
●特別損失は、新型コロナ対応従事者慰労金の皆減等により前年度比474百万円の減
経常損益
●経常損益は、806百万円の利益計上となり、前年度比614百万円の増益
純損益
●純損益は、773百万円の利益計上となり、前年度比774百万円の増益
(3)資本的収支
●収入は、企業債やこころの医療センターからの長期借入、企業債償還金に充当する一般会計負担金等で3,022百万円
●支出は、建設改良費や企業債償還金等で3,463百万円
●収支不足額441百万円は、過年度分損益勘定留保資金等により補填
(4)単年度資金収支
●償却前損益に資本的収支を反映した単年度資金収支は、1,012百万円で前年度比1,381百万円の増
(5)比較貸借対照表
●期末現金預金残高は2,011百万円で、前年度比1,062百万円の増
2.こころの医療センター
(1)事業概要
●県の精神医療の基幹的病院として精神科救急・急性期医療や児童・思春期の精神疾患治療など医療の提供に取り組んだ。
●平成29年10月から指定を受けている医療観察法指定入院医療機関の運営により司法精神医療の提供に取り組んだ。
●患者数等の状況
診療科数:3科、病床数:224床
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R3年度 (1) |
R2年度 (2) |
増減 (1-2) |
R1年度 (3) |
増減 (1-3) |
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入院患者数(人) |
58,754 |
60,744 |
▲1,990 |
60,690 | ▲1,936 |
上記のうち新規入院患者数 | 299 | 267 | 32 | 276 | 23 |
入院診療単価(円) | 21,118 | 20,234 | 884 | 20,235 | 883 |
外来患者数(人) |
26,091 |
24,889 |
1,202 |
25,514 | 577 |
上記のうち救急患者数 |
170 |
144 |
26 |
153 | 17 |
外来診療単価(円) | 7,855 | 7,755 | 100 | 8,009 | ▲154 |
(2)収益的収支
収益
●医業収益は、前年度比29百万円の増
・ 入院収益:患者数は減少したが、診療単価が上昇し12百万円の増
・ 外来収益:診療単価及び患者数が増加し12百万円の増
●医業外収益は、新型コロナ関連補助金の減等により前年度比6百万円の減
●特別利益は、新型コロナ対応従事者慰労金の皆減等により前年度比10百万円の減
費用
●医業費用は、前年度比97百万円の増
・給与費:退職給付費の増等により67百万円の増
・材料費:薬品費の増等により7百万円の増
・減価償却費:器械備品減価償却費の増等により23百万円の増
●医業外費用は、併任医師給与費の増等により前年度比14百万円の増
●特別損失は、新型コロナ対応従事者慰労金の皆減により前年度比15百万円の減
経常損益
●経常損益は、51百万円の損失計上となり、前年度比89百万円の減益
純損益
●純損益は、33百万円の利益計上となり、前年度比82百万円の減益
(3)資本的収支
●収入は、企業債や企業債償還金に充当する一般会計負担金等で482百万円
●支出は、中央病院への長期貸付や建設改良費等で1,011百万円
●収支不足額529百万円は、過年度分損益勘定留保資金等により補填
(4)単年度資金収支
●償却前損益に資本的収支を反映した単年度資金収支は、▲595百万円で前年度比646百万円の減
(5)比較貸借対照表
●期末現金預金残高は694百万円で、前年度比654百万円の減
別表:令和3年度こころの医療センター決算状況(PDF52KB)
3.病院事業会計決算
お問い合わせ先
病院局
〒693-8555 島根県出雲市姫原4丁目1番地1 島根県立中央病院内 電話:0853−22−5111(代) FAX:0853−21−2975 Eメール:kenritsubyoin@pref.shimane.lg.jp