令和6年県政の主な動き

山陰道「大田中央・三瓶山IC~大田静間IC間、大田静間IC~仁摩・石見銀山IC間」が開通【3月】

山陰道の大田・静間道路(大田中央・三瓶山IC~大田静間IC間5.0km)、静間・仁摩道路(大田静間IC~仁摩・石見銀山IC間7.9km)が令和6年3月9日に開通した。
この区間の開通により、県内の山陰道の開通率は66%から72%まで上昇し、主要都市間の所要時間の短縮及びダブルネットワークによる緊急時の信頼性向上などの効果が期待される。
また、同日には県選出国会議員をはじめとした来賓及び関係者が出席して、開通式典及び祝賀行事がそれぞれ開催された。

開通式テープカット

〔写真〕開通式テープカットの様子

全国大会における島根県の若者の活躍【3月・7月・8月】

全国高等学校選抜卓球大会において、男子団体で出雲北陵高校が優勝した。
全国高等学校総合体育大会において、6種目で優勝するなど、例年にない活躍が見られた。ホッケーの男子で横田高校、弓道の女子団体で出雲高校、カヌースプリントの男子カヤックフォア200mと500mで島根中央高校、男子カナディアンフォア500mで出雲農林高校が優勝し、卓球の男子シングルスで出雲北陵高校の選手が島根県勢として初優勝した。
また、日本カヌースプリントジュニア選手権大会においても、島根中央高校と出雲農林高校は多数の種目で優勝し、島根中央高校は2年連続の男子総合優勝を成し遂げた。
また、全国高等学校野球選手権大会において、大社高校が目標としていたベスト8入りを果たし、地方の公立学校の快進撃は「大社旋風」と呼ばれ、全国的に話題となった。

カヌースプリント

〔写真〕全国高等学校総合体育大会カヌースプリント男子カヤックフォア決勝後にお互いの健闘を称えあう選手たち

ベトナム(ハノイ)と出雲縁結び空港を結ぶ国際チャーター便の運航【5月】

5月25日から29日にかけ、ベトナムのノイバイ国際空港(ハノイ)と出雲縁結び空港とを結ぶ国際チャーター便が運航された。
県は、令和5年12月、ベトナム航空及びエムエスツーリストとの間で、国際定期便の就航実現を目的とした覚書・連携協定を締結しており、これらの覚書等に基づく初めてのチャーター便であった。
ハノイ発(インバウンド)、出雲発(アウトバウンド)ともに9割を超える高い搭乗率を記録した。
運航に合わせて、出雲縁結び空港で記念式典を開催したほか、チャーター便には丸山知事も搭乗し、定期便の就航実現に向け、観光やビジネスなど幅広い分野の交流を活発化させる取組を行った。

チャーター便到着

〔写真〕覚書等に基づくチャーター初便の到着

 

波積ダム建設事業波積ダム完成【6月】

江の川水系都治川の抜本的な治水対策と用水取水の安定化や河川環境の保全を目的として、建設を進めていた波積ダムが完成し、6月1日に運用を開始した。
波積ダム建設事業は、平成6年度に建設採択されて以来、30年余りの歳月と総事業費約173億円をかけ、竣工を迎えた。
波積ダムの完成により、概ね50年に1回程度発生する降雨による洪水に対処することができるとともに、概ね10年に1回程度発生する渇水時にも必要な流量を確保できるようになり、地域の安全、安心の確保に大いに役立つものと期待される。

波積ダム

〔写真〕上空から見た波積ダム(令和6年3月撮影)

 

県内全域での子ども医療費助成を高校生相当年齢まで拡大することについて、県と市長会、町村会の3者が合意【6月】

令和6年1月、少子化対策・子育て支援策の拡充について、県に対して市長会、町村会からの共同要望を受けた。
このことを踏まえ、県内全ての市町村において、子ども医療費助成の対象を高校生相当年齢まで拡充し、また、既に高校生相当年齢までを対象に医療費助成を実施している市町村が新たな子育て支援策を実施することができるよう、県が新たな補助事業を創設し市町村を支援することを、県と市長会、町村会の三者で合意した。

子育て支援に関する確認のようす

〔写真〕県、市長会及び町村会の子育て支援に関する確認時の様子

 

令和6年7月の大雨による災害【7月】

7月9日から11日にかけて、山陰沖に停滞した梅雨前線の影響により、島根県東部を中心に記録的な大雨となった。県内では住宅の浸水や道路、農地の冠水、土砂災害が発生し、県では、出雲市に対して災害救助法を適用し、避難所の設置にかかる費用等を支援した。
県道大社日御碕線では道路が崩落し、日御碕地区が孤立状態となったため、関係機関と連携して出雲市の対応を支援したほか、仮設迂回道路の整備を段階的に進め、9月7日に一般車両が、12月24日に大型車を含む全ての車両が通行可能となった。

崩落した県道大社日御碕線

〔写真〕崩落した県道大社日御碕線

 

しまね海洋館アクアス2頭の仔イルカ誕生【7月】

島根県立しまね海洋館(アクアス)は、日本海に生息する水生生物の展示等を通じた学習機会の提供や、自然の大切さについての意識啓発、人々のふれあいを通じた交流人口の拡大により、石見地域の振興に寄与することを目的に設置された。
特にシロイルカは国内で4館、西日本ではアクアスでのみ飼育・展示が行われている。シロイルカの繁殖は極めて困難である中、平成21年、平成26年に続き、6月及び7月に2頭の子獣が誕生した。

アンナ親子とアーリャ親子

〔写真〕アンナ親子とアーリャ親子

 

パリ2024オリンピック・パラリンピックでの島根県ゆかりの選手の活躍【7~9月】

パリオリンピックには、陸上競技男子3,000メートル障害の三浦龍司選手、テニスの錦織圭選手、ホッケー女子の小早川志穂選手、長谷川美優選手、山本由佳理チームマネージャー、女子ラグビー7人制の大谷芽生選手、原わか花選手が、また、パラリンピックには、車いすテニスの三木拓也選手が出場した。
中でも、三木拓也選手は男子ダブルスで銀メダル、三浦龍司選手は8位入賞の快挙を成し遂げた。

三木選手知事表敬訪問

〔写真〕三木選手知事表敬訪問

 

しまね和牛の改良拠点「畜産技術センター種雄牛造成施設」を整備【9月】

9月に雲南市の種雄牛造成施設(分場)を出雲市の畜産技術センター(本場)に移転整備し、優秀な種雄牛を造成する体制を整えた。
同時期に遺伝情報を使った和牛改良でリードする(一社)家畜改良事業団と全国で初めて肉用牛の改良に関する包括的連携協定を締結した。
また、事業団と共同で、全国トップクラスの能力を誇る種雄牛「暁之藤(あきのふじ)」号を造成した。
今後は消費者ニーズを先取りしながら、全国で評価されるしまね和牛づくりを進めていくため、しまね和牛の改良に必要な研究や人材育成を行い、しまね和牛ブランドの強化を図る。

出雲市の畜産技術センター

〔写真〕島根県畜産技術センター種雄牛造成施設(出雲市)

 

出雲縁結び空港の累計利用者数が3,000万人を突破【10月】

昭和41年6月に開港した出雲縁結び空港の累計利用者数が10月11日に3,000万人を突破した。
達成日には、空港にて、副知事をはじめ、島根県観光キャラクター「しまねっこ」、空港や航空会社などの関係者が3,000万人を突破した便の搭乗客の皆様をお出迎えし、記念品の配布を行った。
また、達成を広く周知するため、空港内に懸垂幕やのぼり旗などを設置した。
出雲縁結び空港は、当初は大阪、隠岐の2路線であったが、現在では季節便を含め国内8路線が運航し、山陰の空の玄関口となっている。
今後とも、多くの方々にご利用いただけるよう、利用促進等に取り組んでいく。

出雲縁結び空港での記念品配布のようす

〔写真〕出雲縁結び空港での記念品配布の様子

 

県内最大規模の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生【10月】

10月31日、平成22年以降発生を予防してきた高病原性鳥インフルエンザが、大田市の県内最大規模の養鶏場で発生。発生農場の防疫措置には、県職員以外に、自衛隊の災害派遣や大田市、農業関係団体、島根県建設業協会、島根県警備業協会などの協力のもと、多数の人員を動員し、11月10日には、防疫措置を完了することができた。殺処分羽数は、約40万羽で、動員者の延べ人数は約3,600人に上った。
当該農場は、県内の鶏卵生産量の40%を占めていたことから、スーパー等では鶏卵不足が生じたが、県内外の農場が代替して供給することで、消費者への影響を緩和した。
なお、その後も全国各地で続発し、鶏卵価格が高騰した。

発生農場へ向かう動員者の列

〔写真〕発生農場へ向かう動員者の列

 

島根原発2号機の再稼働【12月】

島根原子力発電所2号機について、中国電力株式会社は新規制基準への対応を終え、12月7日に原子炉を起動した。
福島第一原子力発電所事故の発生後、平成24年1月27日に定期事業者検査のため原子炉を停止して以来、約13年ぶりの再稼働となった。
県では、引き続き、中国電力株式会社が安全に島根原子力発電所を運転するよう、その動向を厳正に監視していくとともに、原子力防災訓練の実施や、能登半島地震を踏まえた地震災害への対応力の強化などにより、避難計画の実効性の向上を図っていくこととしている。

島根原発2号機原子炉起動

〔写真〕島根原発2号機原子炉起動

 

 

お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp