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令和5年県政の主な動き

新型コロナウイルス感染拡大と5類移行

 5月8日には新型コロナが5類感染症に変わり、幅広い医療機関が患者を診療する対応に移行されたが、入院病床の確保や発熱時や療養中の体調急変時などの相談に対応するコールセンターの運営などは継続して取り組んだ。

 5類移行後の第9波は、第8波に比べて半分程度の規模に抑えられ、医療ひっ迫が生じることなく、一般医療とも両立できた。

 ワクチン接種については、高齢者等を対象にオミクロン株対応ワクチンの接種が進み、秋以降には、生後6か月以上の全ての方を対象にオミクロン株XBB対応ワクチンの接種が開始された。

 

■主な経過
<1月>
・過去最多の新規感染者数を確認
<5月>
・新型コロナの感染症法上の位置付けが5類感染症に変更
・健康相談コールセンターの運営を継続
・高齢者等を対象としたオミクロン株対応ワクチンの接種開始

 

三瓶自然館サヒメルのビジュアルドーム投映機リニューアル【3月】

 山陰最大を誇る三瓶自然館のビジュアルドームは、平成3年10月のオープンから約30年が経過し、プラネタリウム投映機本体の老朽化が進んできたことから、投映機器等の更新を行い、鑑賞環境の向上を図った。

 このたびのリニューアルによって、プラネタリウムの性能が大きく向上し、従来と比べ星は2倍以上明るく、シャープになるため、より本物に近い星空が再現できるようになった。

 また、映像システムは最先端のデジタル技術と、4Kプロジェクターの導入により、今までの5倍以上明るく、解像度が1.5倍以上となるため、三瓶山の美しい自然風景や、躍動感のある宇宙の様々な現象、天体の様子などをこれまで以上に鮮明に鑑賞いただけるようになった。

 

 

サヒメルビジュアルドーム

〔写真〕サヒメルビジュアルドーム

 

島根県訪問看護支援センターの開設【4月】

 訪問看護に係る様々な課題に対して総合的に取り組み、地域における訪問看護提供体制の安定化を図る拠点として、「島根県訪問看護支援センター」を令和5年4月に開設した。

 島根県訪問看護支援センター開設にあたっては、看護師の職能団体である島根県看護協会に対して、訪問看護支援業務を委託することによって、看護協会の人的ネットワーク、経験等も活用しながら、訪問看護師の確保・育成から事業所の経営安定までを一元に行う体制を整えた。今後は、島根県訪問看護支援センターを中心として、医療機関、行政機関等の関係機関とも連携しながら、効率的・重層的に訪問看護の推進を図る。

 

 

訪問看護支援センター開所式

〔写真〕訪問看護支援センター開所式

 

島根大学に材料エネルギー学部が誕生【4月】

 4月に島根大学に定員80名の材料エネルギー学部が誕生し、86名の第一期生が入学した。

 この学部では、身に付けた専門知識・技術を社会にどう活かすかを考える社会実装教育「アントレプレナーシップ」を柱に、材料科学とデータサイエンスの融合をする教育・研究を実施し、海外大学とも連携する。

 また、共同研究等を通じた、県内企業の競争力強化への貢献にも取り組む。

 県では、新学部棟の建設、研究機器の整備、県内企業との共同研究等を支援していく。

 

 

アントレプレナーシップ教育最終発表会

〔写真〕アントレプレナーシップ教育最終発表会

 

丸山県政2期目スタート、新県議決定【4月】

 4月9日に投開票のあった島根県知事選挙の結果、現職の丸山知事が再選した。

 また、県議会議員選挙では、新人9人を含む36人が当選した。

 丸山知事は、「人口減少に打ち勝ち、笑顔で暮らせる島根をつくる「島根創生」の推進に加え、新型コロナ・物価高騰対策をしっかり講じて県民生活と県内経済を守っていかなければならない。多くの県民の皆様の力を集め、国・県・市町村が連携し、県民の皆様とともにオール島根で、この素晴らしい島根の自然、歴史、文化、暮らし、営みを次の世代に引き継ぐために全力で取り組んでいく」と述べ、2期目の県政がスタートした。

 

 

丸山知事

〔写真〕令和5年5月臨時会において所信を述べる丸山知事

県議会

〔写真〕県議会

 

萩・石見空港東京線2便運航継続、開港30周年記念事業【4月】

 萩・石見ー東京(羽田)線は、3月に開催された「羽田発着枠政策コンテストの評価等に関する懇談会」の結果、令和7年3月まで2便運航継続が決定した。

 引き続き、「萩・石見空港東京線利用促進対策会議」を中心に、関係機関と連携しながら、安定した東京線2便運航となるよう利用促進に取り組むこととした。

 そして萩・石見空港は平成5年7月2日の開港から、今年で30周年を迎えた。

 開港記念日には記念式典のほか、「ANA TEAM HND Orchestra」による記念コンサートや地元企業を集めたエアポートメッセ&マルシェなど様々なイベントが盛況に開催された。

 

 

ANAチーム羽田オーケストラ記念コンサート

〔写真〕ANAチーム羽田オーケストラ記念コンサート

 

島根らしさを伝える新キーフレーズ「誰もが、誰かの、たからもの。」による広報を開始【6月】

 島根県が目指す姿の基本的な考え方である「笑顔あふれるしまね暮らし宣言」と、「人と人とのつながり」や「人の温もり」、「一生懸命生きる人を応援する」という県民の人柄と風土が生み出す島根の良さを、県内外の皆様に認識・共感していただけるように、島根らしさを「誰もが、誰かの、たからもの。」というキーフレーズに凝縮して表現した。

 実際に島根にUターン・Iターンされた方々や、それを支える周囲の方々の生の姿・生の声を伝えるほか、データを用いて、島根の暮らしの具体的なイメージを「いいけん、島根県」のキャッチコピーとともに、広報誌や新聞広告、ウェブ・SNS広告などでの広報を開始した。

 

 

「誰もが、誰かの、たからもの。」キービジュアル

〔写真〕「誰もが、誰かの、たからもの。」キービジュアル

 

令和5年7月の大雨による災害【7月】

 7月8日、島根県東部に線状降水帯が発生し、県内で人的被害のほか、住宅の浸水や道路、農地の冠水、土砂災害が発生した。

 特に、多数の住家に被害が生じた出雲市に、県は災害救助法を適用した。

 

 

道路等の冠水(令和5年7月大雨)

〔写真〕道路等の冠水(令和5年7月大雨)

 

島根県がロケ地となったテレビドラマ「VIVANT」の放映による観光客増加【7月~9月】

 7月~9月に放送され、話題となったTBSテレビドラマ「VIVANT」の撮影が島根県内で行われた。

 ロケ地は、島根県庁周辺、出雲大社、奥出雲町の櫻井家住宅、松江市の旧大谷小学校等で、島根県は物語の重要な地として登場した。県内での撮影にあたって、県と県観光連盟などで組織する「島根フィルムコミッションネットワーク会議」で、現地調整や、エキストラの手配などの支援を行った。

 放送に合わせ、「VIVANT」の原作者で演出も手掛けた福澤克雄監督や出演者へのインタビュー動画(島根県庁前で撮影)の配信や、ロケ地マップの作成・配布、特設サイトの開設などによる情報発信を行った。

 ロケ地を巡るツアーが実施されたことなどにより、ロケ地となった櫻井家住宅や鬼の舌震などで、観光客が増加した。

 また、ロケ地として作品を盛り上げたことが評価され、第14回ロケーションジャパン大賞で、「準グランプリ」を授賞した。

 

 

VIVANT×島根県ロケ地マップ

〔写真〕VIVANT×島根県ロケ地マップ

 

しまね縁結びボランティア「はぴこ」の縁結びによる成婚者数1000人達成【9月】

 平成19年12月から活動を開始した縁結びボランティア「島根はっぴぃこーでぃねーたー」(以下「はぴこ」という。)の縁結び活動による成婚者数が1000人に達したことに敬意を表し、知事からしまね縁結びはぴこ会へ感謝状の贈呈を行った。

 「はぴこ」とは、結婚を希望する独身の方を地域社会全体で応援することを目的として結成されたボランティア。県からの結婚支援事業を受託する一般社団法人しまね縁結びサポートセンターにおいて232名が登録され、活動している(令和4年度末現在)。

 島根県全体の婚姻件数が減少する中、同センターを通じたはぴこ等による成婚件数は年間70~80件前後と一定数を維持しており、その活動は着実に成果を上げている。

 

 

知事感謝状贈呈式記念撮影

〔写真〕知事感謝状贈呈式記念撮影

 

パートナーシップ宣誓制度始まる【10月】

 性の多様性を認め合い、性的指向や性自認にかかわらず、誰もが自分らしく生きることのできる社会をつくるため、島根県と県内市町村が共同でパートナーシップ宣誓制度を開始した。お互いを人生のパートナーと約束する性的少数者のカップルが協力して共同生活を行うことを宣誓し、島根県がその宣誓書を受領し、お二人の関係性を証明する受領カードを交付する制度。日常生活の様々な困りごとの場面での活用を見込んでいる。

 

 

パートナーシップ宣誓書受領カード

〔写真〕パートナーシップ宣誓書受領カード

 

グラントワ入館者600万人達成、改修工事完了【11月】

 約1年6か月に渡る改修工事を終え、5月にいわみ芸術劇場ホール事業を再開した。

 今回の工事では、天井の耐震改修や舞台機構の更新を行い、ホールの安全性を高めた。また、大ホール音響設備の更新や照明機器のLED化も併せて実施し、利用者の皆様により快適に鑑賞いただける環境を整えた。

 また、今年は9月16日から12月4日まで、グラントワの設計者である内藤廣氏の展覧会等により誘客を図り、11月にはグラントワの入館者が600万人を達成した。

 

 

入館者600万人感謝セレモニー

〔写真〕入館者600万人感謝セレモニー

 

 

IPU環太平洋大学と教員確保に向けた連携協定を締結【11月】

 毎年多くの卒業生を教員として輩出している岡山県のIPU環太平洋大学と、双方の教員養成や教育の充実、発展を目的とした連携協力協定を締結した。

 同大学とは、今年度から既に学生の教育実習において連携を行っているが、今後、更に教職の魅力発信や学生の実践力の育成などの取組で連携協力を推進していく。

 全国的に教員不足が深刻化する中、地域に貢献する教員の養成を目指す同大学と、学生への働きかけを進め、島根県の教員確保につなげる。

 

 

IPU環太平洋大学との連携協定

〔写真〕IPU環太平洋大学との連携協定

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
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【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
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