令和4年県政の主な動き
新型コロナウイルス感染症の感染拡大と対応
年明け以降、全国的な感染拡大が続き、県内では、特に6月中旬から感染が急拡大した。
保健所の調査の一部を本庁で代行実施するなどで、すべての感染者に速やかに連絡し、感染の広がりを抑え、重症化リスクの高い方を迅速に医療につなげる体制を整備した。
9月下旬からは、全国一律で発生届の対象を限定する全数届出が見直されたが、届出対象外となる方も健康観察等を受けられ、軽症者も含めて体調悪化時に適切に医療につなげる体制を整備した。
ワクチン接種については、3回目やオミクロン株対応ワクチンの接種が進められ、また小児や乳幼児の接種も開始された。
第8波が始まると12月の感染者数が過去最多の31,222人となった。
■主な経過
<1月>
・感染に不安を感じる方に対する無料検査を開始
・新型インフルエンザ等特別措置法に基づくまん延防止等重点措置の適用
<6月>
・「オミクロン株BA.5系統」による感染が急拡大
<7月>
・保健所が行う積極的疫学調査の一部を本庁での代行実施を開始
<8月>
・自宅療養者等をサポートする「島根県フォローアップセンター」を設置
<9月>
・発生届の全数届出の見直しに伴い、「しまね陽性者登録センター」を設置
・オミクロン株対応ワクチンの接種開始
〔写真〕接種が進むオミクロン株対応ワクチン
第84回国民スポーツ大会・第29回全国障害者スポーツ大会の愛称・スローガン、マスコットキャラクターを決定【3月、12月】
2030年に、前回開催の「くにびき国体」、「ふれあい大会」から実に48年ぶりとなる「第84回国民スポーツ大会・第29回全国障害者スポーツ大会」が、島根県にて開催予定。
大会に親しみと愛着を持ってもらえるように、大会の愛称及びスローガンの全国公募を実施。4,000件を超える応募の中から、3月に愛称が「島根かみあり国スポ・全スポ」、スローガンが「自分を超えろ、神話をつくれ」と決定し、12月には大会ロゴデザインを発表した。
大会マスコットキャラクターとなった島根県観光キャラクター「しまねっこ」とともに、大会開催に向け機運を盛り上げていく。
〔写真〕「島根かみあり国スポ・全スポ」ロゴデザイン
「美味しまねゴールド」国際水準GAPガイドラインの準拠を確認【全国第1号】【6月】
農林水産省は、これまで各都道府県で独自に取り組んできたGAPを、国際水準に引き上げるため、令和4年3月に「国際水準GAPガイドライン」を策定し、各都道府県に対し、3年以内を目途に国際水準GAPに引き上げることを求める方針を示している。
島根県では、平成31年に創設した「美味しまねゴールド」(美味しまね認証の上位基準:青果物、穀物)について、国際水準GAPガイドラインへの準拠確認を農林水産省に求め、全国第1号として準拠していることが認められた。
※国際水準GAP「食品安全」、「環境保全」、「労働安全」、「農場経営管理」、「人権保護」の5分野を網羅する生産工程管理基準(GAP)の取組
〔写真〕美味しまねゴールドしまねっこコラボマーク
県立美術館6月1日再開館【6月】
大規模改修工事により、令和3年5月末から約1年間休館していた県立美術館が、6月1日に再開館した。
今回の工事では、天井の耐震改修やキッズライブラリーの整備を行った。併せてコレクション展示室をリニューアルし、県立美術館のテーマである「水との調和」にちなむ「水辺の展示室」や島根県が所蔵する国内外有数の葛飾北斎コレクションを展示する「北斎展示室」を整備した。
「北斎展示室」は1ヶ月に1回程度展示替えを行い、北斎コレクションに触れる機会を増やすことに繋げた。
〔写真〕県立美術館ロビー
島根原子力発電所2号機の再稼働判断【6月】
島根原子力発電所2号機について、政府等から安全性や再稼働の必要性、住民の避難対策等について説明を受け、住民説明会、安全対策協議会、原子力安全顧問、関係自治体、県議会などの意見を踏まえ、総合的に判断した結果、「島根原子力発電所2号機の再稼働については、現状においては、やむを得ないと考え、容認する」旨を6月2日の島根県議会本会議において知事が表明した。
その後、同月14日に、中国電力株式会社に対し、安全協定に基づく事前了解を行うとともに、県として必要な要請を行った。
また、翌15日には、経済産業大臣に対し、再稼働を進める政府方針への理解要請について、中国電力株式会社へ島根原子力発電所2号機の設置変更許可に係る事前了解を行った旨を回答するとともに、県として必要な要請を行った。
〔写真〕経済産業大臣へ要請
デジタル技術の体験、実証スペース「しまねデジタルBASE」がオープン【7月】
5Gの通信網やデジタル技術の体験、実証等ができるオープンスペースとして、松江市北陵町にあるテクノアークしまね2階に「しまねデジタルBASE(ベイス)」をオープンした。
オープニングイベントとして、各種最新のウェアラブル機器、ロボットアーム、テレプレゼンスロボット等の体験会とセミナーを7月に開催した。
しまねデジタルBASEでは、スペースを活用したIT利活用のセミナー、ワークショップ等のイベントを通じ、県内企業や県民の皆さまが互いに繋がり、デジタル技術の活用や導入の必要性、メリットについての理解を深め、デジタル導入の動きを加速していくことを目指していく。
〔写真〕しまねデジタルBASEで開かれたIT体験会の様子
雲南加茂スマートインターチェンジ開通【8月】
8月7日に、雲南市とNEXCO西日本により整備が進められていた中国横断自動車道尾道松江線の雲南加茂スマートインターチェンジが開通した。
中国横断自動車道尾道松江線の利便性の向上に寄与し、周辺の企業団地からの物流の効率化やさらなる企業誘致の促進など、地域経済の活性化が期待される。
〔写真〕開通式テープカット
第12回全国和牛能力共進会が開催、枝肉部門で上位入賞【10月】
5年に一度、全国の優秀な和牛を一堂に集めて、改良の成果やその優秀性を競う全国和牛能力共進会が10月6日から10日まで鹿児島県で開催された。
島根県からは全9部門に代表牛21頭を出品した。
枝肉を審査する肉牛の3部門では出雲市の(有)藤増、JAしまね雲南地区本部吉田肥育センターが上位入賞し、「しまね和牛」の評価が高まった。このうちの1頭がおいしさに関わる「脂肪の質」で特別賞を受賞した。
さらに、高校生等の若い担い手の「特別区(高校及び農業大学校)」では、県立出雲農林高等学校が5位入賞し、特別賞「顔品賞」も受賞した。
〔写真〕全共で入賞された出品者のみなさま
しまね海洋館アクアス入館者数1,000万人達成【11月】
島根県立しまね海洋館(アクアス)は、日本海に生息する水生生物の展示等を通じた学習機会の提供や、自然の大切さについての意識啓発、人々のふれあいを通じた交流人口の拡大により、石見地域の振興に寄与することを目的に設置された。
開館以降、シロイルカパフォーマンス開始やペンギン館オープンなどの魅力アップに取り組んできており、新型コロナウイルス感染症対策を強化するとともに、令和3年度はプロジェクションマッピングの導入やクラゲ水槽の新設なども行った。
こうした取組を通じて、令和3年度の年間入館者数は令和2年度に比べ増加し、令和4年度も10月末までは令和3年度の同期間に比べ増加した。
平成12年の開館から23年目で、節目となる入館者数1,000万人を、県立施設(集客施設)として初めて達成し、世代や地域を越えて親しまれている。
〔写真〕1,000万人目の入館者記念撮影(シロイルカのバブルリングで「祝1000万人」を表現)
「医療的ケア児支援センター」の開設【11月】
医療的ケア児の支援の拠点となる「島根県医療的ケア児支援センター」を11月に島根大学医学部附属病院内に開設した。
センターには専門の相談員を配置し、医療的ケア児本人や家族からの相談を受け付け、アドバイスや情報提供などを行う。
併せて、医療的ケア児の支援に関わる保健所や相談支援事業所などの地域の支援機関のサポートも行う。
人工呼吸器による呼吸管理や、たんの吸引などが日常的に必要な医療的ケア児は全国的に増加傾向にあり、家族の負担も大きいことから、センターの設置により、医療的ケア児や家族に対する支援の充実を図る。
〔写真〕島根大学医学部附属病院内に開設した島根県医療的ケア児支援センター
風流踊がユネスコ無形文化遺産に登録【11月】
11月30日に、「津和野弥栄神社の鷺舞」を含む「風流踊」がユネスコ無形文化遺産に登録された。
「風流踊」は、広く親しまれている盆踊や小唄踊、念仏踊、太鼓踊など、各地の歴史や風土に応じて様々な形で伝わる民俗芸能。
鷺舞は、弥栄神社の祭礼で演じられる舞で、舞人2人が雌雄の華麗な白鷺に扮して優雅に舞う、貴重な伝統芸能。
島根県にとっては、平成21年石州半紙(平成26年に「和紙:日本の手漉き和紙技術」として拡張登録)、平成23年佐陀神能に続いて3件目のユネスコ無形文化遺産。
〔写真〕津和野弥栄神社の鷺舞
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