平成31(2019)年県政の主な動き
「美味しまねゴールド」がスタート【1月】
消費者に安全で美味しい県産農林水産品を届けるため、平成21年に「安全で美味しい島根県産品認証制度(美味(おい)しまね認証)」を創設し、農家や産地でのGAP取組の普及に取り組んできた。
全国的なGAP(農業生産工程管理)認証の普及、流通・販売事業者からのGAP要求の高度化に対応するため、1月に新たな高いレベルの取組み基準「美味しまねゴールド」を全国に先駆けてスタート。
7月には、米、茶、小松菜、しいたけなどで、7件(団体認証1件含む)23名の生産者に「美味しまねゴールド」を認証した。
〔写真〕認証書交付式
たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業の日本農業遺産認定【2月】
たたら製鉄の歴史や文化と密接に結びついた奥出雲の農林畜産業が、「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」として日本農業遺産に認定された。
日本農業遺産は、我が国の重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域を農林水産大臣が認定するものであり、中国地方では初めての認定。
これを契機に、観光資源として発信力の高い魅力ある地域づくりと奥出雲の農林畜産業の更なる発展の期待が高まった。
〔写真〕日本農業遺産風景(阿井地区福原の棚田)
〔写真〕日本農業遺産風景(中国山地の山並み)
教育に関わる基本的な3プランを策定【2月、3月】
1.教育の質的な向上に向け、2020年代10年間の県立高校における教育の基本的な方向性と、前半5年間の具体的な取組を示した県立高校魅力化ビジョンを策定した。
2.教職員の長時間勤務の是正やワークライフバランスの適性化を図ることにより、教育の質の向上を目指すため、「教職員の働き方改革プラン」を3月に策定し、取り組みを開始した。
3.公立学校において部活動の適切な運営のための体制整備や、適切な休養日・活動時間の設定など、部活動のより一層の充実を図るため「部活動の在り方に関する方針」を策定した。
山陰道「出雲多伎IC~大田朝山IC」が開通【3月】
3月17日に山陰道の一部、「出雲多伎IC~大田朝山IC」間9.0kmが開通。
これにより「出雲多伎IC~大田中央・三瓶山IC」間が高速道路で結ばれ、国道9号の交通の難所「仙山峠」の完全回避が可能になった。
〔写真〕3月に開通した多伎・朝山道路
丸山県政スタート、新県議決定【4月】
4月7日に行われた統一地方選挙の結果、丸山達也氏が初当選し、第54代島根県知事となった。
また、県議会議員選挙では、新人6人を含む37人が当選した。
丸山知事は、「島根のすばらしい自然・文化・歴史と暮らしを次の世代に引き継ぐために、人口減少に歯止めをかけ、人口減少に打ち勝つ島根をつくる「島根創生」にオール島根で取り組んでいく」と述べるとともに、「現場主義」や「県民目線」を掲げ、新たな県政をスタートさせた。
〔写真〕職員に出迎えられ、初登庁する丸山知事
女性活躍の推進【5月~】
女性が男性とともに個性や能力を十分に発揮し、地域や職場など社会のあらゆる分野で活躍でき、また、子育てや就労支援など人口減少に歯止めをかけることのできる施策を庁内関係部局が連携して推進するため、丸山知事を本部長とする「女性活躍推進本部」を設置。
新たに女性活躍推進統括監を設け、関係部局等で構成する女性活躍推進チームを設置するとともに、知事が県内各地に直接出向き、幅広い地域や分野の女性の意見を聴く「女性活躍100人会議」を開催した。
〔写真〕女性活躍100人会議の様子
〔写真〕女性活躍100人会議にご出席いただいた皆様と
「石見地域で伝承される地域の神楽」の日本遺産認定【5月】
石見部9市町が文化庁に申請した「神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される地域の神楽~」が、日本遺産に認定された。
これにより県内の日本遺産認定は5年連続で5件目、全国では83件となった。
〔写真〕石見神楽演目「大蛇」
〔写真〕大元神楽(重要無形民俗文化財)
韓国(ソウル)から出雲縁結び空港への国際連続チャーター便の就航【6月】
韓国の金浦国際空港(ソウル)と出雲縁結び空港とを結ぶ国際連続チャーター便の運航が6月6日から始まった。
運航計画は10月までの全64回であったが、日韓関係の悪化を背景に7月に運休となり、再開することなく終了した。
〔写真〕韓国からの国際連続チャーター便
県内初の地域医療連携推進法人認定【6月】
社会福祉法人恩賜財団済生会、一般社団法人江津市医師会、医療法人社団能美医院により設立された一般社団法人江津メディカルネットワークを、県内初の地域医療連携推進法人に認定した。
開業医やその後継者が済生会江津総合病院と医院の両方に在籍し勤務することが可能となったことで、病院・医院の医師・後継者の確保につながる環境が整うなど、相互の連携と役割分担により、医療・介護体制の整備が進められることとなった。
〔写真〕地域医療連携推進法人の認定書交付
全国ろうあ者体育大会の開催【9月】
「第53回全国ろうあ者体育大会」が9月19日~22日にかけて、山陰では初めて島根・鳥取の両県を会場として開催。大会には監督やコーチを含め全国から約1,300名が参加し、県内では松江市と出雲市において、野球、卓球、陸上、テニス、ボウリング、フットサルの6競技が行われた。
大会に向け、事前に高校生などを対象とした手話勉強会が行われ、大会期間中は、手話ボランティアとして大会を支えた。
県民のボランティアとしての参加や選手への応援等を通じ、障がい理解の促進に大きく寄与する大会となった。
〔写真〕第53回全国ろうあ者体育大会開会式の様子
原子力総合防災訓練を実施【11月】
関係する208機関・約7,780人が参加し、国と合同で原子力総合防災訓練を実施した。
訓練は地震と原子力の複合災害を想定。国や関係自治体等が連携して災害時の協力体制や手順の確認、県内外への広域住民避難訓練などに取り組んだ。
〔写真〕国対策本部や関係機関とのTV会議の様子
〔写真〕避難退域時検査会場での車両除染訓練の様子
「美肌県しまね」観光PRの取組を開始【11月】
“ご縁”に続く新たなアピールポイントとして、美肌に適した気象条件や、県内各地の温泉、地域ならではの豊かな食材など、女性に関心の高い「美肌」を育む環境が整っている島根の強みを活かし、幅広い年齢層の女性を主なターゲットとして、「ご縁も、美肌も、しまねから。」をキャッチフレーズとした美肌観光の取組をスタート。
〔写真〕「美肌県しまね」プロモーションポスター
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