平成28年(2016年)県政の主な動き
「島根総合発展計画第3次実施計画」等を策定【3月、5月】
平成28年度から31年度末までの4年間の県政運営の具体的な目標と道筋を示した「島根総合発展計画第3次実施計画」を策定。(3月)
「第3次実施計画」は、島根が目指すべき将来像の実現を目指して掲げた3つの基本目標(I.活力あるしまねII.安心して暮らせるしまねIII.心豊かなしまね)を達成し、「住みやすく活力のある地方の先進県しまね」を築くための具体的な政策・施策を体系的に示した。
また、「島根県中山間地域活性化計画」(H28-H31)も策定。「小さな拠点づくり」に取り組むこととした。(5月)
〔写真〕島根総合発展計画第3次実施計画と島根県中山間地域活性化計画の冊子
〔写真〕島根総合発展計画第3次実施計画策定にあたり開催した第49回島根県総合開発審議会(3月18日)
有人国境離島に関する特別措置法が成立(隠岐諸島が指定地域に)【4月】
「有人国境離島地域の保全及び特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持に関する特別措置法案」が成立。隠岐諸島が特定有人国境離島地域に指定された。
法律では、有人国境離島に将来にわたって人が住み続けていくことができるよう、有人国境離島地域の保全と地域社会の維持のために必要な施策を行うことが国の責務とされ、平成29年度から、航路・航空路の運賃低廉化などの取り組みが進められることとなった。
〔写真〕飛行機から見た隠岐諸島
たたら製鉄の日本遺産認定【4月】
文化庁の認定する日本遺産に、「出雲國たたら風土記〜鉄づくり千年が生んだ物語〜」(雲南市・安来市・奥出雲町の共同申請)が認定された。
県内の認定は「津和野今昔〜百景図を歩く〜」に続き2年連続。
〔写真〕たたら製鉄(写真提供:鉄の道文化圏推進協議会)
観光振興に新しい取組【4月、7月】
■山陰インバウンド機構設立(4月)
官民が連携し、観光地経営の視点に立った観光地づくりの舵取り役としての役割を果たす山陰DMO「山陰インバウンド機構」を設立。山陰広域観光周遊ルート「縁の道〜山陰〜」が認定されるなど、“山陰”を世界に通用する観光地とするための取り組みが本格化した。
■大山隠岐国立公園が環境省の国立公園満喫プロジェクトに選定(7月)
また、国立公園を世界水準のナショナルパークにブランド化する環境省の取組み「国立公園満喫プロジェクト」がスタート。
大山隠岐国立公園が全国8ヵ所のモデル地区の1つに選定され、快適な利用環境の整備や体験プログラムの開発、ツアーの造成等の取組みが進められることとなった。
〔写真〕山陰インバウンド機構開所式
〔写真〕大山隠岐国立公園(日御碕灯台)
〔写真〕大山隠岐国立公園(三瓶山)
こっころパスポート10周年【7月】
子育て家庭や妊娠中の方がいる家庭が店舗や企業から様々なサービスを受けることができる「こっころパスポート」が、4月から全国で利用できるようになった。
7月には「こっころパスポート事業」が10周年を迎え、これを記念して10月に「こっころ10周年記念フェスタ」を開催。13,500人の来場があり、多くの家族連れで賑わった。
〔写真〕「こっころ10周年記念フェスタ」イベント会場
〔写真〕イベントで挨拶する溝口知事
全国の高校生が島根に集う【7月、8月、11月】
■2016情熱疾走中国総体開催(7月〜8月)
「美しく咲け君の笑顔と努力の華」のスローガンのもと、中国ブロックで全国高校総体が開催。島根県においては、体操競技(浜田市)、新体操(松江市)、柔道(出雲市)、ボート(雲南市・奥出雲町)、テニス(松江市・安来市)の4競技5種目を実施した。
島根県選手団は、地元開催のテニスを始め、3種目の優勝を含む27種目で入賞を果たし、平成になってから最も多い入賞数となった。
■食の縁結び甲子園開催(11月)
また、島根の食材と全国のご当地食材を組み合わせ、「地域を元気にするオリジナル料理」で高校生が競う「食の縁結び甲子園全国大会」の第1回大会を開催。34都道府県から78校136チームの応募があり、全国大会には10校が出場した。初代王者には三笠高等学校(北海道)が輝いた。
〔写真〕中国総体体操競技会場(県立体育館・竹本正男アリーナ)
〔写真〕食の縁結び甲子園・調理の部
三江線の鉄道事業廃止の届出【9月】
JR三江線問題に関しては、平成28年2月以降、JR西日本や沿線市町等の関係者間で、鉄道の存続の可能性も含め、持続可能な地域公共交通のあり方について検討を重ねてきたが、9月1日、JR西日本は、三江線の鉄道事業はどのような形態であっても行わないことを表明。9月30日に中国運輸局に対し、平成30年4月1日を廃止予定日とする三江線の事業廃止に係る届出書を提出した。
その後、中国運輸局、沿線6市町、島根・広島両県、JR西日本など関係者間で、三江線に替わる新たな公共交通の確保に向けた話し合いが始まった。
〔写真〕三江線神楽号(石見川本駅)
県立施設入館者数が大台に【9月、11月】
平成11年3月に開館した県立美術館、平成17年10月に開館したグラントワ、平成3年に開館した三瓶自然館サヒメルが、それぞれ入館者数500万人、400万人、300万人を達成。記念セレモニーを実施した。
〔写真〕県立美術館500万人達成(9月)
〔写真〕グラントワ400万人達成(9月)
〔写真〕サヒメル300万人達成(11月)
海外との交流【10月】
■ブラジル島根県人会創立60周年記念式典
在ブラジル島根県人会創立60周年の記念式典がサンパウロで開催され、知事が出席。
移民された方々の多年にわたるご苦労とご努力の歴史をねぎらい、交流の絆を深めた。
■ロシア沿海地方との「友好交流に関する覚書」締結25周年
また、ロシア沿海地方との「友好交流に関する覚書」締結(平成3年10月)から25周年を迎え、10月にウラジオストク市で記念式典を開催。これに合わせ、しまねの伝統工芸や食品を紹介する「しまねEXPO」や牡丹の記念植樹などの記念事業を実施した。
〔写真〕ブラジル島根県人会創立60周年記念式典で祝辞を述べる溝口知事
〔写真〕ロシアでの25周年記念式典には「しまねっこ」も出席
〔写真〕しまねEXPOで開催したワークショップ(組子細工)
浜田川総合開発事業第二浜田ダム完成【10月】
浜田川総合開発事業(平成5年〜)の一環として建設してきた第二浜田ダムが完成。10月1日に運用を開始した。
新たなダム湖の名称は「いわみおろち湖」とし、11月1日の完成式では、命名者の表彰や、記念碑の除幕、記念植樹を実施。
第二浜田ダムの完成により、浜田川沿川地域の安全、安心の確保への期待が高まった。
〔写真〕第二浜田ダム完成式での記念碑の除幕
〔写真〕上空から見た第二浜田ダム(左:鞍部ダム、右:本体ダム)(平成28年4月撮影)
アジサイ新品種'銀河'が「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞【12月】
農業技術センターで育種し、「母の日」の贈答品向けとして、平成29年春から本格出荷となる島根県オリジナルアジサイ'銀河'が、国内最大規模の新品種コンテスト「ジャパンフラワーセレクション」の鉢物部門で、最高賞となる「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
'銀河'は、本年春に「F&Gジャパンセレクション」及び「新花コンテスト」において、それぞれ第1席を受賞しているため、日本の新品種コンテストで、史上初の3冠獲得となった。
これにより、島根県産アジサイへの注目度が増し、ブランド化への期待が一層高まった。
〔写真〕史上初の3冠を獲得した'銀河'
〔写真〕「フラワー・オブ・ザ・イヤー」受賞マーク
山陰道浜田・三隅道路が全線開通【12月】
山陰道の一部、「西村IC~石見三隅IC」間約6.4kmが完成。
一般国道9号浜田・三隅道路(延長14.5km)が全線開通したことにより、企業誘致や観光振興による地域経済の発展への寄与に期待が高まった。
〔写真〕山陰道浜田・三隅道路開通式
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