5月13日質問項目5

5.教員免許の取得

○時事通信:時事通信の江上です。よろしくお願いします。

 同じく教育の観点なんですけど、ちょっと視点替わって、教員免許の取得に関してお伺いします。

 文科省が4月末に、教員への転職を希望する社会人らが大学院で教員免許を取得できる新課程の概要案というのを中教審に示されました。新課程の修学期間は基本的に1年間で、1年程度で教員免許を取得できるようにするほか、設置する大学と免許を授与する都道府県が共同で学生の選抜を行うことなどが案として盛り込まれました。多様な人材の確保を図って、教員不足に歯止めをかけたい考えですが、教員の専門性への懸念であったり、先ほどお話があったような現場の多忙感とかブラックな環境っていうのが改善されない中での効果の不透明感を指摘する声もあります。こうした制度の改正の方向性について、知事の御所感があれば、お願いします。

 

○丸山知事:普通に考えて、本家本元の教育学部の生徒さんが目指さなくなっているっていう、その原因の除去をしないと、そういう脇道のルートをどんなにつくったところで、言葉悪いですけど、教育について正面から向き合ってる教育学部の学生さんが教員になるっていうことを避ける傾向にあるっていう状況を改善しない中で、どんな別ルートをつくって、教育本体を詳しく学んでなくてもいいですよっていうルートをつくったところで、こんなはずじゃなかったっていうことは同じなんだから、そんなことで教員不足が解決するっていうふうに考えるのは誤りでしょうね。まず、学校の先生になるっていう勉強を専門にやってる人たちが教員を目指さなくなってるっていう、その状況を改善するような、それは教育じゃないんですよ、多分。働く、実際に先生になった後の仕事の中身とかやりがいっていうところに対する期待感が低いから、なってるわけですから、それは教育とか、資格の取り方の問題ではなくて、学校現場の改善をしていくっていうことがストレートな教員対策だと思いますよ。だから、簡単に教員免許を取れるようにするとかっていうのは、全く問題の改善にならないはずです。多分簡単になれたら、簡単に辞めますから、普通に考えて。だから、本来は選抜方法の問題じゃなくて、学校の先生が時間をかけて一生懸命やって、それが子どもさんのためになってる、生徒のためになってるっていうふうに日々の仕事をする中で実感できるような要素って、そういう実感を得られる度合いが大分下がってるっていうことだと私は思うので、そういう改善をしなきゃいけない。忙しいから、忙しくないからって問題もそうだけども、砂をかむような努力を強いてるんじゃないかっていうことですよ。解決できない問題を解決しろと言われたり、学校全体で、学校で対応しなきゃいけないことを担任が対応しろと言われたり、教育委員会が対応しなきゃいけないことを学校で対応しろと言われたり、そういうことで生徒さん自身に直接向き合う時間が限られたり。

 私は、先ほど算数の問題言いましたけど、学校の先生だって、掛け算が十分身についてないって薄々分かると思うんです。算数の基礎ができてないって薄々分かると思う。薄々分かるけども、時間を取ってあげて補講をするとか、そういう時間をつくってあげることができないわけでしょ。そういうことっていうのは、まさに子どものためになる教育を目指して教師になったけども、子どもが十分に身につかない中で次から次に勉強を教えなきゃいけないっていう、そういう仕事の仕方をしなきゃいけないっていうことに対して、それ自体がストレスになってるっていう可能性はあると思いますよ、十分に。

 もう一つ言うと、学校の教育学部の生徒さんが先生目指す、これ客観的な数字が出ますけど、もう一つ、客観的な数字が出ない話でいうと、学校の先生が自分の子どもさんたちに、先生になったほうがいい、なるべきだというふうに言える率が多分ずっと下がってる、前からすると。私らの時代は、学校の先生になる、学校の先生を目指すべきだって親から言われてる人はいっぱいいましたよ。でも、そういうことがもう自分の子どもさんに向けて言えなくなってる。そんな状況を改善しないと、何かこういう、これだと試験は楽です、大学に通う期間も短くて済みます、どうですか、なりやすいですよって言ったところで、なりやすさっていうのは離職のしやすさっていうことの裏返しだから、やっぱり本丸の人たちが目指さない状況が続くうちは問題が基本的に改善しないと私は思います。言葉は悪いですけど、工夫はしてもらってるというのは一定の評価しますけど、基本的には本丸じゃない。

 

○時事通信:分かりました。ありがとうございます。

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