4月24日質問項目7
7.ネクストハイスクール構想の取組
○山陰中央新報(岸本):ネクストハイスクール構想のことをちょっと追加で伺うんですけども、松江北と、宍道と、江津と江津工業の新設校の、この3校が選ばれて、早速知事からは、なかなかこの短期間で60億程度使うのは難しいというお話ですとか、マンパワー的にもソフトウエア的にもいろいろ課題があるというお話がありました。ただ、これから取組を進める上での、ほかに考えられる課題ですとか、この取組に対する期待というのはどのように思われますでしょうか。
○丸山知事:少なくとも数ある県立高校の中からそんな3つとか4つとか選んで新しい取組を、改革先導校とかって名前でしょ、たしか。そんなことをやりなさいっていうのを、たかだか二、三か月でやれっていうのは、正直言って、それはむちゃ振りみたいなもんですよ。お金の使い方としたって、1校当たり20億とか15億の使い方を考えなさいって、どこにやってもらうかの選定をした上でですよ。だから、ちょっと正直、当たった学校の先生も、うれしいのかうれしくないのか分かんないぐらいの、教育環境がよくなるからいいけど、これ本当にできるんだろうかとか思いながら汗かいてやらなきゃいけないので、東京の人たちは気楽でいいですねって感じですよね、今回の事業を見てると。決めた人たちは誰か知らないけど、本当に中身をじっくり考えて、いいものをつくってくれっていうつくりじゃない、間違いなく。自分たちの都合で、いついつまでに内示をしたいからとか、そんなところが先に来てて、我々やる側がじっくり考えるって期間を与えられてないというのは、正直言って、もうありありですよね。でも20億、上げないと使えなくなるから、どうせやってくるだろうという、そういうもう高飛車路線ですよ。金ぶら下げてんだから、当然出してくるだろうという、もうお得意の上から目線の事業ですよね。こんなんで本当に改革先導校をつくろうって気があるのかな、この人たち。私も政府が言う改革って、大体うさんくさいから信用しないんだけど、何かその臭いがぷんぷんする。本当にモデルになるいいものをやってほしいって思ったら、こういうスケジュールにならないでしょう。
国から資金が来る、お金が割り振られるから、いろんなものを買うとか、いろんなものを整備するとかって思うでしょう、3年間あるからできるだろうと思うでしょう。学校って、学校の授業をやりながらはできないんですよ。校舎を整備するとしたって、学校の授業をやってる間で大きな工事できないですよ、普通の改修とかでも。普通の施設に比べたら、オフィスとかだったらちょっと引っ越して工事するんだけど、学校はそんなことできませんよね。敷地に余裕があって、新しい校舎をぽんと建てる余裕があって、それが騒音が発生しないとか、車両が出入りしないとか、そんな工事できませんよね。部活動と両立できるかとか。要するに動いてるところで工事をするって大変なんですよ。だから、3年あるからできるだろうって思ってるかもしれませんけど、実際工事ができる期間って限られてるし、実際人の配置を増やしては駄目だと。人を増やさずに改革先導校、他のモデルとなる教育をやりなさいという、えっていう条件設定なんですよ。教育やるのに人増やせないんですよ。常勤職員、増やせないんです。常勤教員を増やさずに改革先導校をつくりなさいって言ってるんですよ、文部科学省様は、政府の皆さんは、この予算を認めた国会議員の皆さんはね。えっ、どうやってやるのって、まず頭抱えるんですよ、はっきり言って。機械化や校舎をよくすれば改革先導校になるんだろうっていう人たちが日本の教育政策をやってるわけですよ。だから、我々が現場で頑張るだけじゃ駄目だっていうことですよ。そういう改革先導とか、何か次の時代の高校教育をつくるとかって美名はあるけど、中身が、えっ、本当にそんなつもりあるのみたいな条件設定とかスケジュールとか、もうめじろ押しなわけですよ。どうやってやれっていうの。
皆さん、何か御存じないかもしれないけど、お金もらう立場だからね、あんまりもらう側が文句つけちゃいけないのかもしれないけど、普通に見たらそうでしょう。人は増やさずに教育を充実しろ。働き方改革の真っただ中にある、今の残業の時間を減らせっていう法律をつくって施行されたばっかりで、残業を増やすなよ、教職員調整額の割合をちょっと上げてあげるから残業時間を減らせ、数値目標をつくれって号令かけてるさなかに、もう残業爆上がりみたいなことを、この4校の人がどうやってやるんだろうなって、普通思いますわね、私は。だから、これはもうはっきり申し上げますけど、島根県とか何県の努力の問題じゃなくて、仕組みがちょっとおかしいからと、練られたものを出せって言ってもなかなか難しいぞ。練られた玉を3つ出せ、3つよりも4つ出せって言われたって、それは練られた玉、練られる玉を1つ増やすのも大変ですよ。
予算があるからって、適当なものを買ったり建てたりしてると、使用頻度が低いと、会計検査院が来て、返還しろって言うんだよ。買えばいいというもんじゃない。下手すると返還だから。返還は、国の補助金をもらったけど、それは目的、ちゃんと利用されてないから返還しろってなったら県の財源使って返すんですよ。金があるんだから買えばいいじゃないかって言ったって、そんなことを交付金だからできるわけない。でしょ。
だから、いや、本当にこの該当、県内で3校あります。その3校の教育環境が他校のモデルになるようなものになることを期待してますし、教育委員会と当該校の先生方、教職員の皆さん頑張っていただいてる、だから期待してますけど、なかなか制度をつくってる側の人は、そういうふうになってほしいと本当に思ってるのかどうか、何か本当かなって疑わしい感じ。だから、御苦労が多くて、本当に私はちょっとかわいそうだと思いますよ。やりがいを持ってやられてますけど、もうちょっと、やってる人たちが納得感を持ってやれるようなやり方を考えてくれないと、金をこんだけ積んだんだからやれよという、尻をたたくようなやり方っていうのは、本当にモラルも低いと思うし、いいものができにくいやり方でやられてるなというふうに。
なので、どこの教育委員会にかけたって、本当はそう思ってるけど、言うのが憚られるから言われてないだけだと思うので、私は都度都度報告を受けてるので、制度がどうなってるかとか、何かやられてる人たちがどんな感じでやられてるかっていうのをちょっと聞いてるので代弁して言うと、もうちょっと時間をかけて、もうちょっといろんな検討をしてやらせてもらいたかったなというふうにみんな思ってると思いますよ。
だって、改革先導だよ。やったことないことをやれって言ってるわけでしょ。やったことないっていうことは、やったことないのをやれって、言うほうは簡単だけど、やるほうは大変なんだからさ。しかも最後、それは、建物が建ったから、立派になった、よかった、ぱちぱちぱちじゃなくて、実際に教育を受ける生徒さんにとってプラスになるようにどうするかというふうに落とし込むのが先生たちの一番最後の大事なとこなので、やっぱり機械を買ったからいいでしょう、建物を建てたからいいでしょうじゃないわけだから、それを教育に、授業にどうやって落とし込んで教育水準を上げていくかということを考えなきゃいけない方からすると、人も増やせないという中で言うのは厳しいし、あと、もう一つ言うと、先導校ということは、先導校じゃないところにどうやって横展開するんですかっていう絵図が全くない、示されてない中で、先導校を選べと我々も言われてる、教育委員会が言われてる。先導校を選べって言うけど、それじゃあ先導じゃなくて次に続く人たちどうしてくれんのっていう絵図もなしに、先導校を選べ、先導校でやる取組を決めろって言われてるわけだから、闇鍋つついてるようなもんですよ、闇鍋。真っ暗な中で鍋をつついてるようなもんですよ。じゃあこの後どうなんのって分かんないままで、これが我々が目指す先導校ですっていうふうに決めて、お金を使っていかなきゃいけないということなんだけど、じゃあほかはどうしてくれるのってみんな思ってますよ。みんな思ってるけど、そのヒントはどこにもない。来年以降考えますだから。じゃあ、何でこの学校だけ、同じ普通科の高校で、なぜここだけ教育環境がよくて、ほかはその半分でもやってくれるのか、3分の2ぐらいやってくれるのかっていうこともなくて、いい学校をつくれって言われてるんだけど、島根県の教育委員会もほかの県の教育委員会もそうだけど、県立の高校を全体としていかに底上げしていくかっていうことでしょ。だって、どこの高校に通ってても、島根県の公立高校の教育を受けようっていう子どもさんたちを、やっぱり公平、平等に扱いたいですよね、当然ね。だから、その横展開がどうなるのか分からないままで、立派な学校をつくれって言われてやってんだけど、その後どうなるのかなって分かんないわけです。
本当に、人が増えずに、ほかでやってない教育をやれって言われたら、どうなるかっていうと、今までやってきた、かけてきた時間の部分を削ってやるということになるのか。要するに何かというと、残業規制もあるわけだから、働ける時間が決まってるとすると、新しいことをやるってことは、今までやってきたことをやらないっていうことを何かつくれっていうことを意味するじゃないですか、人を増やさない限りね。
なので、申し訳ないですけど、そういう課題を抱えた仕組みだっていうことを皆さんよく理解していただきたいですよ。多分……。まあいいです。個別の学校を言ったら仕事が増えるんで私どもで答えますけど、私は、見ててかわいそうです。やりがいはあると思う。ほかにないチャンスが与えられてるというやりがいは当然お持ちだけど、もっとちょっと検討する時間をくれたら、もっといいものになったのにとか、もっと先々の、この後の財政措置がどういうふうになるのか、どこまで維持管理経費を増やして、国費が来るのか県費が来るのかっていうことが分からないままで、ある意味、行き当たりばったりでやらざるを得ないわけですよ。いろんな機器はつけました、でも、その面積広げて新しいものを建てたら、空調で電気代かかります。いろんなものの維持管理経費は増えます。それは恐らく国費で来ない。じゃあ県費でつけてくれるのか。そんなことの検討も十分できないままで申請しろって言われてるので、もうゴールデンウイーク明け。ゴールデンウイーク明けだったかな。明けだと思うんだけど。なので、ばら色のように見えて、ばら色じゃないですね。
本当にいい学校をつくってほしいという制度をつくった側の人たちの思いがあまり感じられないですね。いい学校をつくってほしいと思うんだったら、もうちょっと、少なくとも時間くれと。時間くれなきゃ駄目でしょ。考えなきゃいけないし。
ちょっとそういう課題がたくさんある、お金をかけてくれるっていう制度は前進だけど、私は、もともとの持論は、私立の高校にはなべて授業料無償化という形でお金が入って、何で公立高校は改革をしないと駄目だとか、あれこれしなきゃ駄目だっていう条件つけてしか支援しないんですか。何で底上げをさせてくれないんですか。私立高校はなべて保護者の教育費の負担軽減をしてもらってる。そういった意味で、児童生徒、保護者の受益が得られてるけども、今回の公立高校に対する支援の充実というのは、限られたとこしか、限られたとこの改革先導校に通ってる子どもしか恩恵を受けられないんですから、それ以外どうするんですか。私はあれをやらなきゃ駄目だ、これをやらなきゃ駄目だ、何かこのモデルのどこかに入らなきゃいけないとかって、何でそんな偉そうなことを言えるの、恥ずかしくないのかと。今やってる教育をもっと充実させてくれじゃ、何で駄目なんですか。何で新しいことをやらなきゃ駄目なんですか。今やってる教育の中で不自由してるところを直していく、これがなぜ駄目なのか。何で新しいことをやらなきゃ駄目なのか。要するに改革という名前の何か新しいことをやってるふりみたいな、何かそういう絵面にしなきゃいけない。地道なことをやっちゃ駄目なんですか。私からすると、高校だからあれだけど……。まあいいや。そういうこと。こんな感じ。長くなりましたけど。
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