10月17日質問項目4

4.新総理への期待

○NHK:NHKの浅井です。ちょっと今日は所用で私が来ております。よろしくお願いします。

 

○丸山知事:はい。

 

○NHK:先ほど、新報さんの質問にもありましたけれども、総理大臣指名についてなんですけども、先ほど期待については触れていただきましたけれども、改めてなんですけど、今、知事、よく地方創生、島根の創生、島根創生というふうな言葉を掲げられてますけれども、そこについての願いとかというところを、より具体的に新総理に期待したいこととかというのは、期待とか願いというのはいかがでしょうか。

 

○丸山知事:都会と地方で若者を奪い合うということ自体は、実は日本の全体の人口を増やすわけじゃないので、一番はやっぱり若いとか、子育て世代の皆さんがもう一人子どもを産み育てようというふうに思ってもらえるという意味での出生数が大事だと。特に日本全体ではですよ、国の政策としては。国からすると、東京に1人おられようが、大阪に1人おられようがあまり関係ない。でも我々にとっては、その1人が島根か東京は大きな違いですけど、政府としては、全体のパイを増やすとか、パイが減らないようにするというのが一番大事だと思いますんで、そういった意味で、人口減少対策という意味でいくと、出生数が減り続けている、6兆円の児童手当の所得要件を廃止したり、額を増やしたりっていう経済的支援を強化しているにもかかわらず、出生数が減り続けている、日本全体で。これは深刻なわけですよ。何の手も打たずに減ってるんじゃなくて、手を打って減ってるっていうことは、やってること以上に悪い要素が広がってるってことなので、やはりそこを止めていかないと、減り続けてる。それは政府として大ごとだと捉えてもらって、なので、人口減少対策、子どもさんが減り続けているっていう状況を早く止めて反転させるような対策を打ってもらいたいということ。

 それから、東京の出生率の低さというのは、もう折り紙がついてますので、東京にたくさんの若い方々がおられるという状況というのは、日本の出生数を減らす要因にもう間違いなくなってる。それが東京から神奈川に行こうが千葉に行こうが埼玉に行こうが、数字は似たようなもんなわけですよ。ですから、そういう状況を、東京一極集中是正、もしかすると三大都市圏への人口の集中といったものを大都市圏への集中緩和みたいなところをやっていかないと子どもさん増えていかないでしょ。そして、過疎・過密っていう意味でいくと、過疎でも苦しんでるけど、過密で苦しんでるのが東京の通勤事情ですわね。あるいは、住宅事情の悪さ。そういった意味で、過度な密、過度な集中を是正し、つまり過度に集中している人口を分散させていくことというのは、過度な過密の改善につながるし、我々のような過疎地域にとっては過疎が改善するってことになりますから、それは日本全体にとっていい話なので、そういう一極集中是正をやっていく。

 そして、東京一極集中是正とか大都市と地方の格差というのの大本にあるのは、大企業と中小企業の格差なわけですよ。なので、そういうものを解消していく。とりわけ中小企業が抱えてる、つまり地方の企業が、地方の経済が色濃く抱えている最低賃金の急激な引上げ、それに伴う社会保険料の増といったことに、対応に苦慮している中小企業がたくさんいるわけなので、そういう中小企業が原資を確保できるような設備投資なりいろんな投資の助成をするとかっていうことでの中小企業対策の強化ということを求めていきたいと、お願いをしていきたいというふうに思っております。

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