5月9日質問項目4
4.令和7年産のコメ概算金
○山陰中央新報:お米の話なんですけれども、この前、JAしまねが本年度産米を出荷した農家に支払う概算金のほうを2万1,000円にするということを決められたということですけれども、県としての受け止め、御所感等あればお願いいたします。
○丸山知事:これはいろんな見方がありまして、生産者、農業者の皆さんからすると、ちょっと概算金という意味でいくと、やはり昨年の数字よりも相当引き上げておられますので、非常に生産意欲の湧く水準だということで、農業者の皆さんにとっては非常に朗報だというふうに思います。
もう一方で、消費者の皆さんからすると、今の米価が心地よい水準という水準ではないわけですから、このままの水準でずっと続くっていうことに対しては、それを望んでおられるとはちょっと考えにくいわけでありますので、そういった意味では、もうこういった概算金の価格の設定といったことを通じて、生産量自体が拡大をしていく、作付自体を増やしていこうというふうなことが、これは島根県に限らず、日本国内の稲作地帯で広がっていくと生産量全体が増えていく。そうすると、それは基本的に価格の低下要因というふうになりますので、そういった意味では、概算金とか買入れ価格、お米を購入される仕入れ業者の皆さんの価格設定が高くなるというのは、ある意味、価格を低下させるという、長期的なプロセスを通じてですよ、生産量が増えていくってことにつながりますので、高くなるという話でもありますけども、安くなるという力も持っているということでありますから、これは結局のところ生産量がどこまで増えていくかということで、需給が緩んでいけば、これは低下になるでしょうし、緩まなければ、要するに米不足という状況が続けば、今のような水準だったり、さらにもう一段ということになるのかどうか分かりませんけど、米価の高止まりは続くということになりますので、一番大事なことは、安定供給といいますか、消費者の皆さんが求められる量が確保されるということが、価格が落ち着くということの一番の薬でありますから、こういった数字を通じて作付の拡大が進むということが大事なのではないかというふうに思っております。
○山陰中央新報:ありがとうございました。
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