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12月26日コメント1

コメント1)

○丸山知事:私からは、本年最後の定例記者会見となりますので、今年、令和6年を振り返りましての所感を冒頭に申し述べさせていただきます。

 今年は、正月元日の午後に、この能登半島の大地震が発生したということに始まりまして、自然災害に見舞われた年でありました。県内におきましても、7月上旬の大雨によりまして、県道大社日御碕線の大規模な道路崩落が発生をいたしまして、日御碕地区の皆様が孤立状態となったところでございます。

 11月からは、この応援キャンペーンの実施などによりまして、多くの観光客の方に訪れていただくなど、明るい兆しも表れてきているところでございます。

 そして、去る24日には、地権者の皆様方の多大な御理解、御協力によりまして、私有地を活用して進めてまいりました、新たな仮設迂回道路が完成をいたしまして、観光バスなど、大型車両も含む、全ての車両の通行が、この仮設道路でありますけども、可能となったところでございます。

 災害協定に基づきまして、この設計、施工に当たっていただきました、この工事設計関係者の皆様方の多大な御尽力に対しまして、この場をお借りいたしまして、心から御礼を申し上げる次第でございます。

 崩落いたしました道路の本格復旧には、期間がかかる見込みでございますけれども、引き続き、この復旧に向けて、全力で取り組んでいく考えでございます。

 また、11月の末には、この県内発生といたしましては、14年ぶりとなります、高病原性鳥インフルエンザが発生したところでございます。防疫措置の実施に当たりましては、自衛隊をはじめ、地元、大田市、また、農業団体関係者、また建設業協会など、多くの関係者の皆様に御協力をいただき、円滑にこの防疫措置の実施ができたところでございまして、この点につきましても、改めて、感謝を申し上げる次第でございます。発生農場におきます、早期の生産の回復、再開に向けて、支援を行っていく考えでございます。

 明るいニュースといたしましては、山陰道におきまして、大田中央・三瓶山インターチェンジから仁摩・石見銀山インターチェンジの間が、本年の3月9日に開通をいたしました。そして、来年の3月2日には、出雲インターチェンジから出雲多伎インターチェンジの間が開通する見通しとなっております。こういったことによりまして、この鳥取県境から石見福光インター、これ大田市の温泉津町になりますが、ここまでが連続してつながり、県東部と県西部の一体性が高まることで、広域的な観光振興や、企業誘致、また県民の皆さんの移動など、地域経済の発展につながるものとして、期待をいたしてるところでございますし、そういった効果を関係者と協力をして、引き出していきたいというふうに考えているところでございます。

 そして、今年6月には、小泉八雲先生の妻、セツさんをモデルとしたNHKの連続テレビ小説、「ばけばけ」が、来年秋に放送されるということが決定をいたしました。これにより、松江を中心に、島根県の風情や人情、歴史などを全国の多くの方々に知っていただく絶好の好機と相なります。多くの方々に島根に興味を持っていただいて、お越しをいただけるように、観光誘客に取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。

 スポーツにおきましても、パリオリンピックにおいては、浜田市出身の三浦龍司選手が陸上男子300メートル障害で2大会連続の入賞を果たされ、パリパラリンピックにおきましては、出雲市出身の三木拓也選手が車いすテニスの男子ダブルスで銀メダルを獲得をされました。そして、高校総体、国民スポーツ大会の2大会におきまして、島根中央高校と出雲農林高校のカヌー部が優勝され、この全国障害者スポーツ大会におきましては、ボッチャ、陸上、卓球の競技で、合わせて5つの金メダルが獲得されたところでございます。そして、夏の甲子園におきましては、大社高校野球部が、全国の強豪校との激戦を制され、ベスト8入りされるなど、若者の活躍が県民の皆様に大きな感動と勇気を与えてくれたところでございます。

 残念ながら、逝去の報にも接することとなりました。私も環境生活部長、政策企画局長としてお仕えをしました、私の前に当たられます、溝口善兵衛様が8月の20日に御逝去をされたところでございます。3期12年の長きにわたりまして、島根県知事として、「住みやすく活力ある地方の先進県しまね」を目指して、この県政発展のために、この多大な御尽力をいただいたところでございます。深甚なる感謝と敬意の意を表しますとともに、謹んで、哀悼の意を表するところでございます。

 現在の県経済を取り巻く環境は、エネルギー価格、また物価の高騰、過度な円安が続き、県民の皆様や、県内事業者の皆様にとりまして、大変厳しい状況が、残念ながら続いております。来年は、県民の皆様、事業者の皆様にとりまして、少しでも明るい先行きが見通せる年となるように、政府が実施されるべきことは、引き続き政府に求めながら、島根県としてできることを機動的、また着実に取り組んで、この県内経済の回復に向けて、全力で粘り強く取り組んでいく1年にしていきたいというふうに考えております。

 新しい年が、県民の皆様にとりまして、明るく活力に満ちた希望を持てる年となることを願っているところでございます。

 私からの冒頭のコメントは以上であります。

 三浦龍司選手の種目は、300メートルと申し上げましたが、3,000メートルの誤りでございまして、3,000メートル、そして、高病原性インフルエンザの発生時点を11月末と申し上げましたが10月末が正しい内容でございます。2点、訂正をさせていただきます。私からは以上でございます。

 


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