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8月8日質問項目2

2.石川県能登半島視察

○山陰中央新報(曽田):能登半島の関係なんですけども、現場の様子を見られたり、関係者の話を聞かれたりして、率直に感じられたことは何でしょうか。また、同じ半島のある島根において、何か生かせることがあればお願いいたします。

 

○丸山知事:私は、基本的には派遣してる、被災地の復旧業務に人手が足りないということで、知事会などを通じて派遣要請があって、今、現時点で石川県庁に1人、石川県の羽咋土木事務所に1人、そして志賀町役場に1人、3人、島根県職員を派遣しておりますので、その職員の職場を訪問して激励をするということと、国土交通省の事務所にお願いをして、ハードの被災・復旧の状況というのを見せていただいたというところでありまして、そういった意味で、被災されている住民の皆さんの声を直接聞いたわけでは、実はございません。

 ですので、その範囲でしかないですけども、やはり、のと里山道路という能登半島を縦断する高規格道路が、そこを北上して行きましたけども、やっぱりたくさんの箇所で崩落をしてる。それを何とか今、応急復旧をして通れるようにしてある。たしか7月の半ばぐらいで基本的に対面走行ができるようになった。ただ、1か所だけは、橋梁の部分ができないので、そこは片側通行って箇所が1か所残ってるという状況でありましたので、非常に日御碕灯台に向けた県道の崩落現場というのも、2車線丸ごと落ちてるという状況でありましたが、それが高規格道路において丸々2車線落ちてるというふうな箇所が幾つもあるという状況でありましたので、揺れの大きさ、そういうのを拝見をしたところでございます。

 輪島港においては、湾内の海底が隆起してるというところ、そして、輪島の朝市の大規模火災の跡地についても、今、私が行った時点では、もう重機が動いているということもあって、中には入れない、立入禁止、見ることはできますけど、エリアとしては入れない、関係者以外立入禁止ということになってましたけども、やはり車両が焼けた後、車庫の中にそのまま、まだ入ってるという状況も見ました。あと、千枚田の一部も、1割、田植をされていて、復旧されていましたし、そのすぐ近くが能登半島の外浦というんですかね、北側の道路が大規模崩落をしているところを、隆起した海岸、隆起した陸地を使って迂回路を造っておられるというような状況でありました。

 なので、そういう被災の状況の大きさということを拝見をし、やはりいろんな想定をしなければいけないということでありますけども、直ちにこれをすれば何とかなるみたいな話があるわけではないので、起きた状況に対して的確に対応するということが一番大事だなというふうに思ったところであります。

 災害復旧、まだ途上でございますので、志賀町でお話を聞きますと、何とか道路を一生懸命、災害復旧、災害査定を受けるためにやってるけども、まだまだ、河川がなかなか手が回らないというお話もありましたし、仮設住宅を確保するために学校のグラウンドを含めて平地を全部使い切ってしまって、災害の被災者のための公営住宅、仮設じゃない公営住宅を造らなければいけないということが明らかであるけども、その土地自体がまだ全然確保できてないといったお話を志賀町にも伺いましたので、用地を確保していくとか、そういうことを含めて、今壊れたものを直す、また、明らかに必要になってくるものを造っていくということのために人手が足りないという状況でありましたので、私からは、早めに、年度途中でも補充してほしいというふうに、石川県を通じて、やっぱり要請されたほうがいいんじゃないですかというふうなことは、個人的意見として申し上げました。そんな感じです。

 

○山陰中央新報:分かりました。

 島根県のほうでは、今年度当初予算で半島防災に6,300万円確保されていますけども、補正などで、予算額を増やして、さらに半島防災に力を入れるお考えとかっていうのはございますでしょうか。

 

○丸山知事:必要なものは予算計上していくつもりですけども。力を入れるとか、何かそんな勢いの話じゃないので、やるべきことを決めて、早く取り組むべきこと、例えばヘリポートの追加指定とか、その周辺整備とかということ、また備蓄の増強みたいなものを早く取り組むことを決めてますから、今の予算で足りないということであれば、それを追加をしていくということじゃないかと思います。

 基本的に、私からすると、だって今の能登のあれだけの地震があった後においても、補正予算は編成されてないわけですよ、補正予算はね。能登の災害復旧のための予算は当然投じられてますけども、同じような、似たようなエリアで同じようなことが起きたときに、今回よりもいろんなことに困らないようにという意味での半島の防災とか、そういうことについて、政府としてこういうふうに取り組んでいくんだというふうな新たなメニューが示されたり、新たな支援制度が示されてるということはないわけです、一切。分かりますか。今は能登半島地震にお金が入れられてるだけで、この教訓を踏まえてこういう制度をつくっていくとか、こういうことに取り組んでいくという政府の方針はないんです。

 なので、早く政府として、能登半島地震ですら遅れてるという話がありますけど、ほかの地域で同じようなことが起きた場合に、今回のような苦労を、5%でも10%でも減らせるような、そういう政策を組んでもらわなければいけないということですから、そういうことを、当初予算になるのか補正予算なのか分かりませんけど、そういうことを早く実現してもらって、それを活用して取り組んでいくということじゃないかと思います。

 


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