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7月12日質問項目3

3.東京都知事選
○時事通信:時事通信の勝又です。よろしくお願いします。

 都知事選についてお聞きします。

 7日に投開票があって、現職の小池知事が3選という結果でした。丸山知事、これまで小池都政に対して、税収の偏在ですとか都庁のプロジェクションマッピングについてなど、苦言を呈してきていますけども、小池都政が継続ということについての御所感をまずお願いします。

 また、以前の会見で、次の都知事に対して、都市部の過密緩和について理解をしてほしいという御発言されていたんですけども、改めて都知事に求めること、期待することについてもお願いします。

 

○丸山知事:今回の結果については、やっぱり2期やられた小池都知事が出馬されて再選されたということは、2期の実績が評価されたということなんだというふうに、実績と3期に臨まれる公約が、東京都の有権者の皆さんに評価をされた結果だというふうに、何かトートロジーみたいですけど、そういうふうに思います。

 求めることということでいうと、過密を緩和したほうがいいんじゃないかというふうに私は思いますけど、小池都知事はそんなこと思われてないと思うんで、それを期待するのは難しいのかなというふうに思います。ただ、東京都民の皆さんが、自分たちの生活を改善する方策として、過密を緩和するというふうな手法があるということを、都民の皆さんに理解をしてもらうということが必要なんだろうというふうに私は思っているところであります。

 都知事選の受け止めという意味でいくと、結構何か世の中では石丸さんに注目が集まっていますが、私は蓮舫さんにもっと注目すべきだと思っていまして、それは何かというと、3位で、2位ではないかと言われての3位だったということはありますけど、3位になった蓮舫さんが、選挙が終わってから、私の主観かもしれませんけど、選挙が終わってもなお、これだけ何かちょっと理不尽なバッシングを受けているというところが、何かすごい、これが一番特徴だと思います。

 やっぱり何か、選挙中もそうでしたけど、蓮舫さんに対して、何かテレビに出てるようなコメンテーター、地上波ですよね、放送法に基づく放送で、ある意味、論理的に力強く問題点を指摘していくというスタイルが、何か怖いとかっていう受け止めを、特にアナウンサーの人じゃないですけど、コメンテーターの人が平然としてる姿を見ると、私は女性とか、性別に基づく偏見が入ってるというふうに思います。なぜ女性が勢いよく、力強く物事の問題点を指摘するということをやると、何かそういうバッシングを受けるのか。これは本当に日本社会、考えないといけない。私は女性への蔑視であり、差別に近いと思いますよ。こんなことを選挙中も、選挙が終わってもなお続いてるということが、それが何かちょっと異常だと思いますし、それが一つ、蓮舫さんに注目してる一つ。

 もう一つは、やっぱりこれだけ、3位で負けてもこれだけ、ある意味、対立陣営の方々です、選挙手法が、共産党と組んだからよくなかったんじゃないかとかという労働界のトップの方もおられたり、何か、勝ったんだから、だって対立した側が、そうじゃなくて、第三者のアドバイスじゃなくて、勝った側の人が負けた側の戦略がおかしいとかといってアドバイスをしてるように見えるけど、実は負けるように頑張った人が一生懸命言っているというところとか、要するに3位で負けて、負けた後にもなおこれだけのバッシングを受けるというのは、私はやっぱり蓮舫さんって、勝った側の人たちからすると、ものすごい警戒感、やっぱり脅威なんだなと。やっぱり蓮舫さんのスタイルというのを恐れてないと、ここまで一生懸命たたかないので、やっぱりそういう脅威として取られてるから、こういうことになるんだろうなというふうに思って、どちらかというと、選挙戦は全く、ある意味、横綱が土俵に上がられるのは15日のうち、何か3日みたいな、相撲でいうと何かそんな感じの、公務優先で出てこられないという、何か盛り上がらない都知事選だったんですけど、なぜか終わってから、世の中的には石丸さんが注目されてますけど、私は3位で負けられた蓮舫さんに対して、いまだにこれだけ理不尽なバッシングが続いていたりするということに、2つの意味で特徴的だなというふうに私は思いました。

 

○時事通信:ありがとうございます。

 石丸さんについて、東京一極集中の是正などを訴えていて、SNSでもアピールされていたんですけど、この石丸さんが躍進をして次点となったことについては、いかがでしょうか。

 

○丸山知事:私は何か、選挙の情勢を詳しく、はっきり申し上げて、石丸さんがどういう方々が陣営で支えられて、どういう方が戦略を練って、はっきり言って、選挙の候補者ってプレーヤーなので、演出家とか舞台監督みたいな人は別にいないとできないんですよ、忙しいから。そういう人たち、だから主役だとは思いますけど、当然セリフを作ったり、舞台回しを整えたりというのは陣営全体でやるので、どういう人たちが支えられてるのかって、ほとんどマスメディアの皆さんも報道されてないですよね。何となく市長をやってて、YouTubeで注目された人なんで、ああいう選挙ができてるというふうな感じぐらいの分析ですけど、あの大東京の都知事選挙ですから、あれだけの選挙戦を展開するというのは、YouTubeとかSNS上の発信も工夫してやられてるということになると、相当な陣立てというか、支援体制というか、コアになる方々がいないとできないはずなんだけども、そういう訴えに賛同された人たちが若い人が多いとか、何かそんな話はありますけど、そこの石丸さんを支えられた母体となる人たちというのはどういう人たちなのかというのが、全くメディア報道から伝わってこないので、何か分析しようがない、評価しようがないという感じですね。

 なので、東京都知事選挙で、言ってみれば、私の言ってることとは近い内容だと、東京一極集中是正はそうだと思いますけど、やっぱりそれがどういうふうに都民にプラスになるかということは、都知事選にとっては、都知事候補としてはそれが大事なんだけど、日本全体の在り方としていうと、東京一極集中って語りやすい主張なんだけど、東京都民にどうやってそれを浸透させるのか、理解してもらうか。私は過密の緩和というのはみんなにとってプラスなんですよという言い方をしてるんですけど、何か通常でいうと、東京一極集中是正って、都民の皆さんが、ああ、そうだそうだと思わないテーマなので、だから、どっちかというと国政視点の主張なんですよ、東京一極集中是正ってね。それで、東京一極集中是正が評価されて、こういう若い人たちに評価されたのかどうかという、その関係もよく分からないので、安芸高田市長時代の市議会の皆さんと、非妥協的な対決姿勢で、それを決然と臨まれたというところが若い人たちに評価されたんじゃないかと私は思いますけど、今まで、旧来のというか、普通の日本の政治スタイルではないスタイルなので。なので、東京一極集中の主張があれだけの票を集めたのかというと、そうなのかなというふうに私は思っていて、主張としては特徴があったけど、それが特徴として想定以上の、周りが想定してた以上の票を取られた結果になったのかというのは、ちょっと因果関係が私は分からないというところです。

 

○時事通信:分かりました。ありがとうございます。

 


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