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7月12日質問項目1

1.大雨被害への対応
○山陰中央新報:山陰中央新報の曽田です。よろしくお願いいたします。

 大社町日御碕地区の道路崩壊についてお伺いします。

 今朝、現地を視察されましたが、率直な御所感と、また、道路復旧について、まずは片側交互通行で仮設道路を造られるということですけども、仮設道路の着手時期ですとか工法ですとか、具体的な対応についての見通しを教えていただけますでしょうか。

 

○丸山知事:本日午前、現地を視察をしたところでありますけども、この崩落の規模は、道路延長で50メートル、高低差、高さで50メートルということでございまして、かなり大規模な被害が発生をいたしております。幸い、山側の民家の敷地を利用させていただきまして、徒歩でのアクセスは可能という状況でございます。

 発災の翌日、10日8時から、災害協定に基づきまして測量設計業協会が現地調査に着手をいたしております。本格復旧には長期間を要することも考えられますので、孤立を解消するために応急的な対応を含めて検討し、取り組んでいく考えでございますけれども、その応急的な対応につきましても現在検討中でございまして、具体的な着手時期、完成時期を今申し上げられる状況にはないという状況でございます。

 

○山陰中央新報:また、道路は拡幅した形跡がありまして、拡幅部の境目に沿うように亀裂が入っておって、雨水が地中にしみて土砂崩れを起こしたのではないかという専門家の分析もございますが、原因についての見立てと、該当箇所も含めて、これまでどのように点検、補修し、そのもろもろの対策は適切であったかについての認識についてお願いします。

 

○丸山知事:正確な分析はできてませんけども、崩れ方を見る限りは、山側に水が集まり、その水がアスファルトとかコンクリートの下に水が漏れて、逃げて、その影響で土砂が崩落してるというふうに見るのが普通だというふうに思っております。

 一般に、ああいう山間地での道路建設というのは、当然全てを切り出して2車線整備するという形じゃなくて、恐らく最初、あの道は対面2車線ある形で整備されたのではなくて、いわゆる改良済みではなくてですよ、それを改良していくやり方として、そういうやり方を採用していたんだと思いますし、恐らくそれは一般的なやり方だというふうに思います。そういうやり方をしなければ、山側の用地買収をする、今のあの土地でいうと住家側を深く掘って、2車線確保するのは難しかったということじゃないかと思いますから、1車線のままで放置するということじゃなくて、そういう工法を取って2車線確保して改良したということだと思いますので、やり方が不適切だったというふうには私は思っていないところであります。なので、そういうことを否定していったら、もうああいう条件での2車線の改良というのはできないところが山と出てくるというふうな現実の問題があるということだと思います。

 

○山陰中央新報:同様の道路がほかにもあるということだと思いますけども、点検とか補修とかっていうのは、これまでどういった対応をされていたのかというのは。

 

○丸山知事:それは担当課に聞いてください。

 

○山陰中央新報:あと、すみません、迂回路がない地域の道路っていうところが今回崩れたということで、そこだとやっぱりほかの道路と比べて、道路の重さというのが変わってくると思うんですけれども、今回のような迂回路がない地域が県内にどれぐらいあるのかっていうところが、もし御存じでしたら教えていただきたいのと、そこも含めて、点検とかのいろんな対応について、何か見直す考えがあれば教えていただけますでしょうか。

 

○丸山知事:具体的な数字は承知しておりません。今どういう点検のやり方をしているかも承知してませんので、どういうふうに見直すかということを、私がこの場で申し上げることはできないという状況であります。

 

○山陰中央新報:分かりました。

 また、半島防災について、能登半島地震で難しさというのが浮き彫りになりましたが、今回もそういったことだと思います。日御碕だけじゃなくて、美保関なども含めて、今、ヘリポートの適地探しだとか、備蓄の分散配備などを取り組まれていらっしゃると思いますけども、進捗具合と、今回の災害を受け、対応を急がれる考えというのはありますでしょうか。

 

○丸山知事:今回の災害を受けて対応を早めるということじゃなくて、もう早くやるつもりでやってますんで、これ以上早くするというペースを考えてはいません。

 現実に今回、透析をされた患者の方がドクターヘリで、たしか3名移送されてると思いますけども、それは現地確認をして、使用していくことを確認した広場でありましたので、そういう今回の能登半島地震の対応を受けて確認した内容を生かして対応してるというふうな理解であります。

 

○山陰中央新報:また、現場の声を聞くと、ガソリンの運搬に規制がかかっているため、孤立した場合に生活に支障が出るですとか、トイレに関しては、くみ取りの家が多くて、し尿処理に困っていると。ごみの回収車が来られずにごみがたまってしまうといった声が上がっているんですけども、もちろん市が担う部分というのもあるとは思いますけども、県として取り組むべき課題について、何を考えてらっしゃいますでしょうか。

 

○丸山知事:それは市から話を聞いて、県で対応すべきところを対応していくということになります。

 

○山陰中央新報:何か現時点で具体的にあるものというのはありますか。

 

○丸山知事:いや、まだ具体的に話聞いてませんので。昨日、市長が入られたばっかりじゃないですか。

 

○山陰中央新報:あと、また加えて、物資輸送に関しては、これ出雲に限った話じゃないんですけども、半島部であると、輸送手段だとか輸送量というのが限定されると思いますが、今後の防災対策として、県がどのように主導して関係団体や業者といった、どういった体制を構築していくのかっていう考えはございますでしょうか。

 

○丸山知事:いや、ですから、道路で、自動車の通行が可能でないところでも、徒歩での移動は可能にする、港が利用できれば港を利用する、人の輸送で、別に物資でも構いませんけど空路を利用する、そういうことを複合的にやっていくということじゃないですか。そういうことだと思いますけども。

 

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○NHK:すみません、NHKの寺井といいます。

 今回の大雨の被害のことなんですけども、島根県以外のところも各地で記録的な雨となって、被害も島根県、今回、知事が今朝御視察されたところ以外にも結構各所で出ています。県内の大雨洪水対策って、いろいろ課題があるとは思うんですが、今回のことを踏まえて、これまで以上にやっぱり早急な対策が必要だと改めて思われた点というのはどういったところになりますでしょうか。

 

○丸山知事:被害を事前に防止できる可能性があったのかどうかというのは、ちょっと個別にまた検証が要ると思いますけど、やはり自然を相手にすることですので、避けられないこともたくさん発生しますので、やっぱり起きること、起きそうなことに対して、命を守るとかいう行動を早めに取るということを徹底をするということに尽きるんじゃないかというふうに思いますので、適切な情報を、ちゃんとアクセントをつけて、県なり市町村なり気象台なりが出して、それを様々なメディアを通じて、また県が持ってる媒体を通じて伝えていく。特に夜の避難というのは、大雨のときにそれ自体が危険になりますから、やっぱり暗くなる前に、その夜に起きそうなことの一番悪い状況を想定して、避難勧告とか避難指示といったところを早めに出していくという、時間帯も含めて、日中の早めという話と、夜を挟んだ早めという話はまたちょっと時間軸が違うというか、より早めにやるとかという、そういうアナウンスを的確にやっていく。ハードで対応できないところはソフト面でやっていくということになるんじゃないかというふうに、ハードは急にはできないので、国土強靱化の加速化対策が今年度で終わりになりますので、その次の計画を早くつくっていくということを含めて、やはり先ほどお話のあった道路のルートを複数つくるにしても、それはお金がかかるわけですから、そういうお金がつくのかどうか分かりませんけど、みんなが使うインフラ、また壊れることでみんなが家財被害を受けるような河川災害、河川の氾濫といったものを避けるための対策というのは、まだまだやらなければいけないところがたくさんありますので、そういうハードを、それは今日、明日の災害を防止するということには、すぐにはつながりませんけど、来年、再来年、先々のものを防止していくという意味ではハードをやっていく、そういう組合せではないかというふうに思います。

 


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