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6月28日質問項目1

1.合計特殊出生率

○山陰中央新報:山陰中央新報社の原です。よろしくお願いします。

 冒頭、合計特殊出生率についてお尋ねします。

 6月議会の開会日でも御説明されたと思うんですけども、島根創生計画で掲げる合計特殊出生率2.07の目標達成時期を10年延ばして2045年に見直す方針を示されました。既に議会でも説明がありましたが、改めてこの達成時期をずらした理由を教えていただけますでしょうか。

 

○丸山知事:現状で数値の低下傾向が続いておりまして、令和5年度の、つまり直近の合計特殊出生率は1.46となっております。こうした現状を踏まえますと、現行計画で定めている年度に目標を達成することが、残念ながら難しい、厳しい状況にございますので、直近の実績値を起点として、現行の計画とおおむね同程度の進度で改善していくことを目指して達成期間を10年延長したものであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 このずらす期間を10年にした根拠というのはどういったものなんでしょうか。

 

○丸山知事:私、今説明しましたけど。

 

○山陰中央新報:分かりました。失礼しました。

 

○丸山知事:いや、直近の実績値を起点として、現行の計画と同じ、おおむね同程度の進度で改善していくという形で数字を置いていきますと、そういう10年という数字になるということであります。つまり低くなったところと、これまでの改善のペースと同じぐらいの傾きで改善させていくと、そういう期間に2.07になるという数字の、そういう設定の仕方です。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 

○丸山知事:なので、ちょっと政策企画局に確認していただければと思います。

 

○山陰中央新報:はい、分かりました。

 これまでの計画では、1年ごとに0.02ずつ上げるものだったと思うんですけども、今後は1年に0.03ずつ上げて45年の2.07を目指すことなんですけども、この23年度も合計特殊出生率が過去最低になるなど、現状がこう下がっている中で、こういった目標の達成というのは可能なんでしょうか。

 

○丸山知事:それに向けて努力していくということです。ならなくていいという数字じゃないでしょ。ということですよ。そういうとこを目指して取り組んでいかなければいけないということです。

 2.07、東京都はもう0.99でいいでしょって、放っときますか。放っとかないというふうに主要候補は言われて、子育て支援の充実を言われてますけど、ともかくこういう数字を、2.07という目標は高いですし、こんな目標を掲げてる県知事なんて多分いないと思いますけど、それをやってもなお数十年かかるわけです、人口減少に歯止めがかかるには。全世代において2.07にならなければいけないから。それでやっと人口減少に歯止めがかかるということになりますので。

 私が思うのは、どこかで下げ止まってくれるだろうというふうな漠然とした期待感を持たれてる方がおられると思いますけど、それに根拠はあるんでしょうか。0.99という数字だって、なると思ってなかったでしょうけど、韓国の出生率は0.7台でしょう。そしてソウルの出生率は0.5台じゃなかったかな、0.55とか、そんな数字ですよ。同じ東アジアのG20のグループの中で、まさに隣国でそういうことが起きてるわけですから、どこかで下げ止まってくれるなんていう保証はないということが、韓国の数字が示してるんですよね。たしか0.55ぐらいだったと思いますけどね。丸めて0.5って、2組カップルがいて、1世代たつと1人しかいないってことです、2.07の4分の1ですから。そんなことで社会が成り立たないんですよね。社会が成り立たなくていいんだっていう社会的合意があるとは思えませんので、やっぱりこの数字を達成してもなお、人口はもう40万を切る形でしか下げ止まらないわけですけども、別にこれ以上、これよりいい数字を出せば上に行くことはありますけど、申し訳ないですけど、そういうことを目指してるから、まだ比較的全国上位の合計特殊出生率になってるわけで、何かもう、努力しても上がらないじゃないかって言われる方いますけど、努力してなかったらもっと下がるんですよ。もっと下がったほうがいいって人はいるんですかと。ただ、同時に気をつけなければいけないのは、人口が下げ止まるように、そういう努力もしなければいけない。ただ、現実問題として人口が当面減るということは、これも認めざるを得ない事実なので、そういう中で中山間地域とかの生活機能を維持をしていく、また交通を維持していくということに対して、これまで以上に取り組まなければいけない。つまり出生数とか社会増減だけに注力していけばいいというわけじゃないという意味で、当然中山間地域、離島の暮らしの確保ですとかそういうこと、若い世代だけに対応していけばいいというわけじゃない、高齢者の皆さんの介護や福祉の基盤を守っていくといったことも併せて取り組んでいくということになるので、どこか、この分野だけやっていけば何とかなるという話じゃないという意味で、どうしても計画としては総花的にはなりますけども、何を目標にそんなことをやってるかということは明確にしなければいけないということで、こういう目標を堅持していきたいと、維持していきたいというふうに思っているところであります。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


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