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6月4日質問項目5

5.東京都知事選

○読売新聞:読売新聞の松田です。

 今月20日に東京都知事選が告示されますけれども、いろいろと今、候補、名前が上がってて、現職の方はまだ表明されておりませんが、候補の名前が上がってる中では、東京一極集中の是正とかも公約に掲げるという広島の自治体の首長さんがおられますけども、まだあれですけど、現時点でどういったところに、この都知事選で注目していきたいとか、あと、知事がずっと述べられていた東京一極集中の是正とか、どういったところに期待をしていきたいというふうなお考えがあれば教えてください。

 

○丸山知事:東京一極集中の是正については、石丸安芸高田市長が掲げられておられるやに伺いますけど、なかなか東京都から、東京都政としてそれを打ち出していくというのは、現実問題、自分たちの勢いをそぐみたいなことを言うことというふうに一般的には取られるので、東京都の中だけで議論していって、そういうふうになるかって、難しい感じがするので、なかなか大きな争点になりにくいんじゃないか。ただ、私は、一つには、人が増えていって勢いがあるのはいいことだということの一方で、やっぱり過密が進み、令和5年度だったか、年度だろうが年だろうが同じだったと思いますけども、東京23区の新築マンションの価格が1億1,500万ということですから、つまり住む環境としては超過密が進んで、23区で普通のというか、やはり相当恵まれた方でないとマンションを購入するってことが現実問題としても難しい。一戸建てはもっと難しいでしょということですから、そういう過密解消をしていくんだ、生活環境をよくしていくというふうな訴えはあり得ると思いますけども、なかなかやっぱりこう、争点、公約としては難しいものがあるんじゃないかというふうに思っています。だから、どっちかというと、東京でもそういうことが必要ですし、地方では進み過ぎた過疎の問題を軽減していく、それは全体として、大都市部の過密を緩和し、地方の過疎を緩和する、一挙両得の政策として、政府として取り組む、国の政策として取り組むということが政策論としてはしっくりくるなと私は思ってます。

 なので、そういう候補がおられることというのは、本当にありがたい気持ちなんですけれども、大きな争点というか、都民の皆さんに理解していただくというのは相当難しいテーマではないかというふうに、逆に思ってます。

 私は、東京都はやっぱり大阪に続いて高校の授業料の無償化に取り組まれたり、子ども1人当たり5,000円の手当を都単独で支給されるといった形で、非常に財政的な力が強い、日本でトップクラスというか、どうしてもトップですわね。トップの地方公共団体ですけど、私は東京都庁を使ってプロジェクションマッピングというのをやられてますよね。見たときは、何か面白いというか、よくもまあこんなことを思いつく人がいるもんだなと思ってびっくりしましたけど、もっとびっくりしたのは、2年かけて48億5,000万かけられるという、その話を聞いたときに、本当に、よくもまあそんなことを考えつく人間がいるもんだと思いましたし、考えつくまではいるかもしんないけど、それを実現して、都議会に提案するというのもすごいと思いますし、都議会も認めてしまうというところが、3重に何か、アンビリーバブルの3乗みたいな事業だなと思うわけですよ。

 しかも何か、聞いてみると、実行委員会形式で実施してるので、都の直接支出ではなくて、受注された事業者は東京都からは指名停止を受けている電通の子会社。何か、こんなことあるのかと。いや、何で50億かかるかっていうこともすごいし、100%子会社だから、実行委員会に任せてるからといって、まあ100%子会社とはいえ、上場企業ですから恐らく100%子会社みたいなので、いわゆる上場企業としては100%、電通の連結決算に計上されるわけですよね。その利益が全て株主が取っちゃうわけだから、電通に行ってるのと同じですわね。そんなことが、50億というお金がそういうふうに使われるというのがお金持ち、財政力があって日本で一番栄えてるとこだから別にいいんじゃないのという考え方に基づいて今の都政というのはやられているんでしょうけど、50億あれば、もっと生活の身近なところに手を差し伸べてくれないかという議論だってあるでしょう。こういうお金の使い方は、50億されてるということは、ほかに似たような使い方はもっとあるんじゃないのか、ここだけなのか。

 私は、こういう予算が認められるのって、都道府県は47、市町村だって千何百あるけど、多分東京都だけですよ。いや、お金があるということと、こういうことをやるかということはまた別の話で、ほかに使わなければいけないとこはないかどうか。だって、はっきり言いますけど、私、地理感ありますけど、東京都庁って、東京の西口の、東京の副都心、新宿副都心の一番外れにあるんです、外れにある。プロジェクションマッピングは夜やる。あんなとこに人はいない。人がいないけど、そこに人を寄せようということなのかもしれないけど、そんなことだったら、50億かけて地下歩道か何かに、空港にあるような平面のエスカレーター、動く歩道みたいなものを造ってもらったほうがよほど都民のためになるんじゃないかと思うけど、50億じゃできないかもしんないけどね。あんなとこ誰も行かないと思うんだけど。というか、あんなとこ、夜行ったら危ないよ、結構ね、人いないから。

 いや、それを考えた人がいて、それが知事まで了解が取れて、議会に提案されて、それで問題なく通っちゃって、通った上に、受託事業者は東京都が直接契約したら契約できない人が取っていっちゃうみたいなのに近い状況になってるって、そういうことよりも、ほかにやってほしいことが都民の皆さんにはあるんじゃないか。お金の、都の財源の使い方として、そういうお金の使い方を続けるのか、もっと身近なところにお金、財源を充てていくのかということを議論してもらういい機会じゃないかと私は思います。

 絵だけ見たときは、48億5,000万って知らなかったんで、何か、わあ東京ってすごいなと思いましたけど、やっぱり48億5,000万って聞くと、いや、東京ってすごいとこだな、東京都か。東京都ってすごいとこだなと思うんですよ。

 私、元公務員なんで、東京都庁に勤めたことないですけど、私、東京都の職員だったら、もう課長も務まんないな。課長、務まんないよ、絶対。こんなのやっちゃ駄目でしょって言って、すぐ飛ばされちゃうよ、多分。首にならないと思うけど、何かね、予算扱わないような、どこか事務所に転勤になるね。何か島根県知事は何とかやれるけど、東京都の課長はできないな、多分。ちょっと価値観が違うので、東京都民の皆さんが、都民のみんなのお金をどういうふうに使っていくのがいいのかってことを考えてもらう、いい機会になるんじゃないかというふうに思ってますので、そういう論戦が交わされることがいいんじゃないかと、そういう感じです。

 

○読売新聞:ありがとうございました。

 


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