5月21日質問項目7
7.番組出演
○時事通信(勝又):人口減少の議論の関連で、先日、インターネットの配信番組に2度目の御出演をされたことについてお聞きします。
様々な主張される方と言葉を交わされた御感想をお聞きしたいのと、出られてからの反響など、あればお願いします。
○丸山知事:あんまり反響はないですよ。ものすごく正直言うと、私以外の人たちは、コメンテーターの方々は、基本的にある意味、東京のメディア、東京一極集中の中のメディアの中での成功者の方々なんですよ。テレビ朝日、立派な会社、立派な地上波のキー局の子会社がやられてるネット配信番組で、事実上、毎週呼ばれるコメンテーターとしてという地位を得られてる方々なので、ある意味、東京一極集中の中での成功された方々に対して、私は東京一極集中けしからんと言ったんで、それはかちんと来られたんだと思いますね。私がけんか売ったようなもんだと思いますけど。だから、別に、けんか、私が売ったほうなんで売られても仕方がないというふうに思いますし、ただ、別に私が言ってること間違ってないので、ああいう方々と我々は対峙していかなければいけない。
はっきり言って、さっきの国立大学の提言をされた方々も、東京一極集中というか、今の日本の社会システムの中での成功者の方々なわけですよ。そういう方々が前提としてる仕組みを変えるべきだというふうに言うということは、そういう人たちを敵に回す、こんちくしょうと思われるということなんだなというふうに、そういうふうに私は受け止めてまして、ホームだけじゃなくて、やっぱりアウェーで試合をしないといけないなというふうに思ったところで、そういう意味では、得るもの多く、大変有意義であったというふうに思っております。
ちょっと言い訳させてもらうと、ちょっとだけ言うと、ひろゆきさんの話をもうちょっと受け止めるという手もあったんですけど、正直、現実性があまりにもないので、その現実性のなさをとうとうと説明しても、別につまらない話をするだけになるので、あまり受け止めずにやったところが、ちょっと大人げなかったかもしれませんが、そこを丁寧にやったところで、結局こっちが言いたいことを言えなくなっちゃうんで。大人げないとか、頭が固いとかっていうふうに、コメントを見ると言われてますけども、はっきり言うと、私の仕事の仕方は、皆さんに言ったことあるかな。仕事の仕方の中で、満点が60点のときもあるんですよ。どんなに頑張ったって100点取れない。誰から見たって完璧な対応をしようと思ったって、あの場ではできないので、まあ私からすると、あれは満点が40点だったんだと思って、35点ぐらいの出来だったのかなというふうに思ってるところです。
改善しなければいけないところ、言われたことの中で、きちんとこちらの立場を分かりやすく説明しなければいけなかったところ、反省点もたくさんありますので、前回の出演をまた反省すべきところを反省して、さっき言った、負けに不思議の負けなしと、やっぱりうまくいかなかったところは反省をして、今後に生かしていきたいと。
やっぱり私が、ちょっと言わせてもらうと、ちょっと言えなかったのは、やっぱり地方を助けてほしいということじゃなくて、やっぱり東京の過密の程度を緩和するというのは、東京に住んでる人たちにとってもプラスになることなんです。東京の今の23区のマンション価格が1億円を優に超えるような状況になってるというのは、超過密の象徴ですよ。マンション持ってる人はいいかもしれないけど、1億円でも平気で買える人はいいかもしれないけど、この数字というのは普通の人は買えない、23区にマンションを買うことができなくなってるという、こんな超過密の状況が続けばいいと思ってる人って客観的にはいないと思うんで、やっぱりそれを緩和していく、で、人口の元になる雇用を地方に分散することで、東京の超過密を緩和し、地方の人口減少、過疎を緩和するという、上、下をならすということというのは、東京のためにもなるし、東京以外の地域にもなる。みんなウィンウィンだということをちょっと言えなかったんで、そこはちょっと本当反省点です。
なので、正直言って、1億円でも10億円でも買えるって人はいるでしょう。でも、買えない人のほうがはるかに多い。そういう人たちにとってハッピーな東京なのかって考えたら、改善の余地はたくさんあるし、改善しなければいけないところはたくさんある。その改善の仕方が東京の一極の極の程度を緩和する。別に東京を一県庁所在地にしましょとか言ってるわけじゃないんだから、東京一極集中の緩和なわけです、超過密の緩和。やれることには限りがあるから、それは東京の吸引力を全くゼロにしていくなんてことはできもしない。でも、今のように強い状況を維持していっても、だから、住んでる人にとっても、人口が流出する地域の人にとっても、誰にとってもプラスになってないという状況から、逆に回していって超過密を緩和し、進んだ過疎を緩和するって形で雇用と若年者の人口の分散をしていくという政策というのは、日本の全エリアにとってプラスの政策なので、そういうことの理解を、東京の方々とか、また1都3県の方々にもしていただいて、皆さんの生活環境をよりよくしていくということの提案でもあるということをやっぱりちゃんと理解をしてもらうという努力も我々はしていかなければいけないというふうに思ったところであります。
○時事通信:分かりました。ありがとうございます。
○山陰中央テレビ:すみません、山陰中央テレビの安部と申します。
すみません、先ほどの質問のところで関連して、知事、先日のABEMATIMESの議論の分、私も拝見させていただいたんですけども、その中で、知事がちょっと議論の中で、じゃあ何で私をこの場に呼んだんだみたいな、ちょっと怒りの感情を出される部分もあったと思うんですが、やはり今後もこうした依頼というような形があれば、出演といったところは何か検討はされるというところなんでしょうか。
○丸山知事:皆さんよく分かってると思いますけど、あれは怒ったうちに入りませんから、私ね。私、怒ったうちに入りませんからね。あれ、怒ったうちに入りませんので、議論のベースが、あれね、ちゃんと打ち合わせしてある、いろんなボードも整理して、シナリオも作ってあったんですけど、端的に言うと、一人の出演者の方がスタートからぶち壊しにしたという経緯なので、正直言って、ああいう人口が日本全体が減っていくということの、それがいいのか悪いのかということの交通整理すらせずに、その是非から議論しなければいけないんだったら、正直言って30分じゃ足りませんから、人口減少というのはやっぱり、このまま放っておくと、どこかで下げ止まるものでもないので、やっぱりどこかで止まるような政策とか、そういう対応が必要だというぐらいの共通認識が持てるような場であれば行こうと思います。
前回みたいなことを何度も繰り返しても、一応東京に行かなければいけない出張のついでの夜に行きましたんで、そのためだけに出張してることはないんですけど、あの出演のためにやっぱりうちの職員さんにも、私の出演のための準備をしてもらって仕事をしてもらってますから、やっぱりさすがに、あまりに、前回と同じようなことを繰り返すようであれば、出演するかどうか考えなければいけないですけど、改善が見込めるのであれば、別に、いろんな、自分の居心地のいいところだけで仕事をしても問題は改善しないので、やっぱりああいう東京一極集中と言われたときに、もう感情的に、何言ってんだ、ばかやろうという方だっておられる、たくさんおられるでしょう。自分は東京に出てきた、一生懸命頑張ってるのに、その人生を否定されたというふうに思われる方だって当然おられると思う。でも、そういう方々も含めて、こういう政策をやっていったほうが皆さんのためになるんじゃないですかというふうに理解してもらうことが、やっぱり東京一極集中の是正ということについて国民的理解が得られることに必要だと思うので、意見が違うから、意見の違う人が多いところには出ていかないというのは、そういうことをやっちゃいけないとも思ってますので、ただ、議論ができる、一定の議論のベースが確保されてるとこじゃないといけないなと思ってます。なので、否定はしませんけど、ちょっと改善を求めながらということが答えになります。
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