5月9日質問項目5
5.佐賀県玄海町文献調査
○NHK:NHKの猪俣です。お願いします。
1点、原発に関して伺いたいんですけれども、いわゆる核のごみをめぐって、佐賀県の玄海町が処分地選定に向けた第1段階の文献調査を受け入れるかどうかというのが注目されていて、仮に受け入れたら原発が立地する自治体としては初めてとなります。島根県も原発を立地する中で、こういった核のごみの動きを見ている中で、知事の所感を伺えたらと思います。
○丸山知事:使用済核燃料の最終処分というのは、原子力政策のある意味大きな課題として残っているわけですから、政府において安全な場所で、条件を満たしたところで、いずれかの場所で整備をしていかなければいけないという状況だというふうに思いますので、そういったものの進捗を見てるという、一つのプロセスとして状況を見させていただいてるということであります。
○NHK:実際、島根県もというふうな話が国から来るようなことも想定されたりもするんですかね。
○丸山知事:いや、私は想定してませんけど。申し訳ないけど、そういうことは私に聞くんじゃなくて、持ってくる側のほうに聞いてもらわないと、私は想定しようがないでしょう。
○NHK:仮に原発が立地されてるところというのは、これまでは調査を含めてなかったと思うんですけれども、こういった動きが出てきたということに関しては、原発が立地する自治体としても、その対応って、可能性みたいなことも考えていかなければいけないなっていうことなんですか。
○丸山知事:私は原子力発電所、2号機、そして3号機を抱える島根県として、少なくとも私はそんな話があったら全力で反対する。そんなことを島根県で受け入れるつもりは、私はない。私がずっと島根県知事をやってるわけじゃないから、その後は知らないけど、私は、仮にそんな話が上がってくれば、断固反対。島根県知事としてできることは全部やって反対する。
○NHK:ありがとうございます。
○中国新聞:中国新聞の寺本です。
今の話題に関連して、断固反対される、その理由を教えてください。
○丸山知事:想像力がないね。原子力発電所の運転をするっていうこと、再稼働を認めるってこと自体でリスクを負ってるわけですよ、ほかの地域が負わなくていいリスクを。分かってるでしょう。それに加えてそんなことまで引き受けなければいけない、そんな責任なんかないでしょ。当たり前のことです、私からすると。私の常識、人の常識じゃないかもしれないけど。私は島根原発を安全に運転してもらって、万が一の事故のときに何とか今策定してる避難計画を基にして円滑に避難してもらうという責任を果たすので正直手いっぱいですよ。そんな原発の所在地として、そんなことまでやれる余裕なんて、申し訳ないけど、ない。ほかのスーパーマンがいてくれて、ほかの人だったらできるのかもしれないけど、私はスーパーマンじゃない。
もう一つ言うけど、所在地という意味でいけば、それは北海道だって道単位でいえば、都道府県単位でいえば佐賀県と同じですよ。自治体単位でいえばかぶってないけど。北海道は泊原発があって、処分場も何か出てきてる。道単位で見れば所在自治体ですよね。北海道というところにできる。今回は、玄海の話は市町村単位で一致してるという話でしょうね。
だから、島根原発の原子力発電所の運転を自分の県内でやってもらうということ自体で、私からすると、私のキャパの、そこが範囲内であって、それ以上の事柄を処理できる、対応できる自信がないということです。
○中国新聞:ありがとうございました。
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