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5月9日質問項目2

2.環境省懇談会
○山陰中央新報(高見):伊藤環境大臣の水俣病の患者さんの団体との懇談会の関係で、環境省の職員がマイクの音を消すという対応で謝罪をされたということ、一連のものがありましたけれども、これどのように見ておられますでしょうか。

 

○丸山知事:いや、公害、これは日本の社会、企業、また問題が起きた後の事後対応を含めて、行政が引き起こしてしまった公害なわけです。ですから、その被害者の方々に対して、補償は企業が中心だと、チッソが中心だと思いますけども、いろんな対策を講じて、その置かれてる状況の改善なりフォローをしていかなければいけないというのが行政を含めた立場でありますから、そういった意味で、患者団体の代表の方々のお話を伺う機会を毎年1回、この5月1日という水俣病が認定された式典が行われる日に合わせて環境大臣が現地で、恐らく水俣に行かれてたと思いますけど、話を聞かれるという趣旨からすると、話を聞きに行ってるのに話を聞かないという本末転倒な対応ですよね。

 いや、正直申し上げて、話を聞く気がなかったんじゃないかというふうに指摘をされてもおかしくない、そういう対応をされてしまってると。意図の話だから、主観の話だから、それは客観で認定できませんけど、行われてた所作とか行動とか事前の準備とか、これまでと同じマニュアルだとかという話も含めて、話を聞く気がなかったんじゃないかと言われても仕方がないような対応をされたわけですから、それは著しく不適切。水俣病の患者さんたちの話を聞く気があるのかというふうに糾弾されてしかるべき対応だと思いますし、事務方も事務方、大臣も大臣、どっちかがちゃんとしてればこんなことになってないでしょという話です。

 もう一つ言うと、この問題を翌日報道しなかった報道機関は、本当ね、反省すべきですよ。当日報道することができなかったとしても、翌日報道したかどうか。あの現場に取材をする記者を送っていて、あれを報道しなかったら、マスコミの意味はないよ。報道の自由とか、もう名のるのやめたほうがいい。ああいうことを見逃すようでは駄目ですよね。ちゃんとした報道をされるところがあったから、こういう世界になってるけど、ああいうものをちゃんと報道しないと、ああいうふうにして役所は終わらせようとするということですよ。報道の力を示した結果でもあったというふうに思いますけど、あれが本当にちゃんと報道されてなかったら、言葉は悪いけど、患者団体の皆さん、泣き寝入りを強いられるわけでしょ。やっぱり許されざる対応だと思います。

 なので、私は、患者の皆さんを不快にさせたとか不快にさせないとか、感情の問題ではなくて、快適とか不快とかって話じゃなくて、もう筋を違えてる不適切。不快にさせたとすれば申し訳ないとかって話じゃない。人の感情とか受け止め次第だとかという、そういう留保をつけるべきじゃない反省事案だと思います。

 

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○山陰中央テレビ:すみません、山陰中央テレビの安部と申します。

 伊藤環境大臣の謝罪の件のところで、先ほど知事、音を絞ったことに対して、役所が終わらせようとするというようなお話もありましたが、今回のも含めて、なぜこういう、役所だとこうしたことが起こったというふうに、やっぱり知事は考えられますか。

 

○丸山知事:いや、内心の話だから、ちょっとそのことに対して答えを持ってませんけど、私が思うのは、事務方がそういうふうな扱いをやろうというふうに決めるべきではなかったし、仮に事務方が決めて、そういうことになったとしても、それを止めれる立場に大臣はおられますから、その場で止められるべきだったと。普通に考えてそうでしょう。だから、起きてること、どういうふうな準備をしていたかとか、どういうふうに思っていたかというのは詳細は分かりませんけど、起きた事実だけ見れば、そういうふうな、マイクの音を落とした……。

 いや、私はね、画像を見たけど、マイクを回収してましたよ、あれ。マイクを落としただけじゃなくて、音量を落としただけじゃなくて、ちゃんと、多分、職員の人なのか業者さんなのか分かりませんけど、発言者の後ろに行ってマイクを、いや、渡さないというふうにされてるのを取り上げたんじゃないけど、マイクを回収してましたからね。それは準備してないと、そういう指図をちゃんとしないとあんなことはできない。マイクの音を消すだけだったら、それはマイクの音量を調節する人がどうこうするだけでできるけど、あれは入念なる準備をしていないとできませんよ。それは正直言って素人が見てたって分かるよ。私はどこぞのテレビ見ましたけど、奥様が亡くなられた男性の方のお話がマイクの音が落とされて、その後、ほぼ同時にマイクが回収されたと思います。そういうことって、指図しないとできませんよね。ちゃんとした準備してないと、あんなことできないと思いますから。何かマイク消しちゃったとか、マイク取り上げちゃったとか、そんなことないでしょう、マイクの音消しちゃったとか。そんな明確な意図を持ってなければ、あんなことできませんよ。

 でも、それでも、そんなのやめろと言える立場にあるんだから、大臣は。それを止めることはできたけど、残念ながら、やられなかった。というのは、両方に落ち度がありますよ。多くは、事務方を信頼していたということかもしれないけども、少なくともあそこでああなったときに、やっぱり行政をマネジメントするのが政治家だから、そのために大臣は政治家から選ばれてるわけです。行政が間違えたときに直すのが政治家の仕事だから、それは大臣の職責の中の一つです。事務方が悪かっただけでは済まないと私は思いますけどね。

 

○山陰中央テレビ:分かりました。ありがとうございます。

 


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