• 背景色 
  • 文字サイズ 

1月24日質問項目2

2.参議院議員通常選挙の自民党特定枠

○山陰中央新報(原):自民党の参院選の特定枠をめぐる対応についてお伺いします。

 昨年12月に特定枠と、鳥取・島根合区選挙区の入替え案というのが浮上してて、結果、現職の三浦参議院議員が次の参院選には立候補しないということを表明されました。一連の状況を知事、これ、どのように受け止めるかという思いというのをお聞かせください。

 

○丸山知事:幾つか思うところはありますので、1つずつ申し上げたいと思いますけど、今、今日、この時点でいきますと、やっぱり一番最初に上げなければいけないのは、三浦靖先生が今般のこの参議院選挙に不出馬という考えを、方針を表明されたということ。これは本当に衆議院の中国比例の当選から参議院議員、衆参1期ずつをお務めになられて、総務大臣の政務官、そして先般までは厚生労働大臣政務官、非常に重要な役所の政務官をお務めになられて、そして、島根県の県連の様々な行事には、はっきり申し上げると、ほかの国会議員の先生が忙しくて行けないというときには、誰か行かなければいけないというときには、三浦先生がお越しになるというケースが非常に多くて、先般の竹島の隠岐の島の集会も三浦先生にお越しいただきました。そういった、奥様も大田においでになられて、足しげく地元に戻っていただいて、様々な有権者のお話を聞いていただいたり、様々な行事に出ていただいたり、また、東京での役所での役職、また党での様々なお仕事、熱心に取り組んでいただいておりましたので、本当に、さらに期を重ねていただいて、さらにこの島根のために御活躍いただきたい、また、県政としては御支援をいただきたいと思っておりましたので、大変残念であります。

 新しい候補者選定の手続に入っている中では、ちょっと失礼になるかもしれませんけども、やはり島根県の場合は、鳥取も同じですけども、どうしても国会議員の先生の定数というのは、この合区が典型ですけども、減っていくと、少ないという構造的な課題があるわけです。したがいまして、これを克服していく一番有効な道のりというのは、やはり期数を重ねていただいて、より重要な仕事をしていただくと。そういった中で、大きな仕事をしていただく中で、このふるさと島根のサポートをしていただくというのが非常に大事な国政とのつながりになるわけでありますので、衆議院1期、参議院1期お務めになられて、これからまた副大臣、その次は大臣といった御活躍をいただけることは間違いないと私が思っております三浦先生が、今般、出馬を見送られるという、私からすると大変残念な結果になったということでありますので、何とかこういうことにならないようなやり方はなかったんだろうかというふうに、返す返すも残念だというのが感想の一番であります。

 そして、理屈の話で申し上げますと、やっぱり、ありていに言うと、特定枠は、活動は制限されてるということなんですけど、それを制限と取らずに、活動しなくていいなというふうなやっかみを受けると。受けて、それが影響して2期続けるのが難しいというのが党本部の説明だというふうに、党本部の方が説明されてる姿を私見たことがないので、報道の文面、字面でしか見ませんけども、それは、言葉は悪いですけど、何か国会議員の、大きな意味での比例の議員の皆さんの中でのもやもやみたいな話では分かりますけど、そのもやもやを解消したところで党勢は拡大しません。得票は増えません。逆に島根県の、また島根・鳥取合区の、また島根・鳥取の、少なくとも島根の今回の三浦先生の不出馬みたいなこの状況でいくと、島根における自民党の票というのが減る方向に動いてしまっているんじゃないかと思いますよ。じゃあほかのところが増えるか。増える要素、ないわけです。あの人羨ましいなという気持ちがなくなるだけの話でしょ。それって党勢拡大でも支持拡大でも政策の浸透でも何でもないですよ。地元では票が減る、じゃあほかで増えるかって、そういうことはないわけですよね。

 何か徳島・高知で特定枠の人が途中で辞めたから、その批判が強かったとかって何か、どこかで書いてありましたけど、それ論理的にあり得ないんですよ。何で自分たちが上位で当選すれば純粋な比例の候補が当選枠としてもらえるところを、その特定枠の人が2つ持っていくんだっていうところが根本的な不満なわけでしょ。それが途中で辞められたら、補欠当選されるわけですよ、繰上げ当選、比例の方が。それがけしからんとかね、それがむかつくってことは、それはあり得ないと思うんですよ。どちらかというと、特定枠が途中で減るわけですから。それで維持が難しくなるなんてことは、人の気持ち的にも、ロジカル的にも、あり得ない説明だと私は思いますよ。

 事ほどさように、虫が好かないとか、羨ましいとか、妬ましいとかという感情の問題は解消するかもしれませんけど、政党として当選者を増やすとか得票を増やすとかという方向で一切働かない今回の党本部の決定というのは、何をもってなされたのかということが理解できませんし、私は合理的ではないというふうに思いますし、もう一つ申し上げると、私からすると、こういう不合理な決定が、決定に至る前までに、党本部での決定ですから、国会議員の先生方が、当事者である三浦先生とか舞立先生は難しかったのかもしれませんけど、それ以外の国会議員の先生たちが止めることはできなかったのかと。どういう行動をされたのか。唯々諾々と見ておられたのかということ、これは、申し訳ないんですけど、何でそこを取材されないのかさっぱり分からないところですよ。

 もう一つ申し上げると、残念ながら、今回の意思決定過程というのは、島根県連、鳥取県連、自民党本部、その3つです。ですよね。その主要な意思決定主体といいますか、調整、その主体はですね。そのうち2ポストは同一の方がトップですよ。石破総理はこういうことを了承されてたんですかということを含めて、止めることができなかったのか、総理まで了承されてた話なのかということが、普通に考えて疑問です。それを知りたいです、私は。

 私は取材をされる方々の義務だとは思わないけど、聞かれればそういう高い役職にある方はそれに答えなければいけないと思いますし、聞かれれば答えてくれるんだろうと思いますから、どうだったのかなというのは、普通に考えて、県民、読者の皆さんが疑問に思われるところだと思いますよ。

 ともかく、今のところの騒動というのは、基本的に政党の中での県連だとか党本部とかという形ですけど、その大きなコップじゃないけど、大きなコップの中の争いなんでしょうけど、県民からすると、何が起きてるのかさっぱり分からない。恐らく一般の自民党の党員の皆さんも、何が起きてるのかさっぱり分からない。やっぱり説明されなければいけない方々がおられるんじゃないかと。

 ついでにもう一つお願いすると、そういうことのてんまつに加えて、やっぱり合区の解消というのを我々は求めてきました。それぞれの国会議員の皆さんも合区の解消をするんだというふうに公約として位置づけられたり、有権者に訴えられてこられたと思います。なぜできなかったか、これからどうしていくのかということだって、説明される責任があると思います。そんなことを抜きに、選挙が近いからいろんなことが進んでますけども、大本のところ、スタート地点で説明されたり、考えを聞かなければいけない方々の話が聞けてない。

 残念ながら今の政党の手続でいえば、私は党員ではありませんし、一推薦を受けてる者なので、私は意思決定に関与いたしておりませんので分かりませんけども、一県民としていえば、そういう、今、少なくとも三浦先生が今回の7月の参議院選挙に出馬されないという残念な結果になったということを踏まえると、こういうことが回避できなかったのかというふうに思わざるを得ませんし、そういうことのために我が島根の代表の方々はいかように振る舞われたのかということを、ぜひ県民目線で取材をしていただけたらありがたいなというふうに、逆要望させていただきます。他社の皆さんも。

 なかなか、総理会見なんてないから伺う機会はないでしょうけど、そういうことが、普通に考えると、何となく、何か候補者選定の話みたいな話になっちゃってますけど、スタート地点は合区の在り方です。合区の解消ができなかったというところから、それは、そこのところからの説明が求められるんじゃないかというふうに思いますけどね。という、この大きくは2点というか、2.5点ぐらいですかね。

 

○山陰中央新報:ありがとうございます。

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp