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1月10日質問項目2

2.国民スポーツ大会

○山陰中央新報(曽田):国民スポーツ大会についてお伺いします。

 国民スポーツ大会の改革案の大枠が判明し、多数の競技を秋に集中的に行う現行方式を改めて、トップ選手が参加しやすい時期に各競技を分散する通年開催化を目指す見通しです。国内最高水準の大会として魅力を高めることで、全国各地から観戦者を呼んで経済の貢献とか地域活性化、大幅な運営の簡素化、財政負担の軽減にもつなげる狙いがあると見られますが、知事の御所感をお願いいたします。

 

○丸山知事:島根県としては、国スポの見直しについては、県として輸送や宿泊の平準化を図る観点から、今、11日間というのが開催期間、期間前開催というのが認められておりますけども、原則11日間となっております大会の会期を延長することを求めて、これは2030年の国スポについて求めてきておりますけれども、通年開催となると、あれ、何かやってたんだっけみたいな、地元の県民ですら国スポをやってるってことが何か、いつやってるのか、あれ、やってたんだっけ、いつ終わったんだっけみたいなことになって、大会という表現にできるのかという、まず素朴な疑問がありますので、11日間からいきなり365日と言われても、何か、トゥーロング、それは長過ぎでしょと、普通考えて。そんな11日を長くしてくれとは言ったけど、通年って、それは、何かそれ、長過ぎでしょっていうのが普通です。普通に考えて、我々が求めていることに対する答えとしては、過大、過長な期間で、何かやっぱりそれぞれ県も市町村も構えて体制を組まなければいけないっていうことを多分、何か分散し過ぎというのが一つ。

 それから、曽田記者からも御紹介があったように、トップアスリートの参加を目指す、国内最高峰の大会にしていくということですけど、一つには、トップアスリート、国際的に活躍するような方々に来ていただくということになると、これは必然的に国際記録に残るものじゃないと、わざわざそこに合わせて、体調、コンディションを調整して出場してもらえません。つまり国際大会、国際的な水準を満たす施設規模がないと開催できないんですよ。我々は今、国際大会に近い水準を求められる国スポが、その整備後の、大会後の維持管理をしていく上で、正直過大になるので、その水準を落としてほしいというふうに我々は求めてきました。トップアスリートを招聘する大会にするんだということになれば、それはつまり、例えば島根大会、島根で3巡目開くとなると、そういうものを島根県で整備を求められるということになると、今の状況で対応がぎりぎりだと私は言っている。つまり50年後とかで国際大会を開催できる水準の競技施設を求められるとなると、もう島根県で開催できません、絶対できません。もう100%、いや、1,000%保証しますよ。

 つまり、申し訳ないけど、これは配信記事だと思うんで、配信される側の問題ですけど、この今回の報道の意味するところは、もう都道府県持ち回りの開催なんていうやり方はやらないと言っているのと同じですよ。そんなことを求められたら、島根県で開催できるのは開会式と閉会式ぐらいしかないみたいなことになりますよ。この内容だったら、東京と大阪と愛知で3年ずつ交代して開くんですかっていう感じです。なので、ポイントがずれてます。都道府県持ち回りの開催というのはなくなったってことです、これが本当なら。それぐらい、申し訳ないけども、配信元の会社は、聞いた話を垂れ流すんじゃなくて、この意味するところは何なのかという付加価値をつけて報道してもらいたいですよ、1面で報道するんだったら。これを各地方紙が書いてるんでしょうけど、こんなこと我が県でできるの、できないでしょ。つまりもう国際大会を開けないような県で、そこを開催地とするようなやり方はしないということを表明されてるというふうに受け止めざるを得ない。ロジカルに考えて、そういうふうにしかならないです。

 だから、今回の見出しは、国スポは3巡目は都道府県を回るということはしないということが決まったということが見出しになるべきです。ポイントがずれてる。ポイントと書いてあるけど、それは申し訳ないけど、リークした側が、これがポイントだと言ってるんでしょうけど、違うの。このポイントを全部並べていくと、東京や大阪、私は正直言って、岡山とか広島でも開催は難しいと思いますよ。岡山とか広島でも、相当の競技を東京とか大阪とか愛知で県外開催みたいなことをやらないと開催できない。全ての今ある競技の国際大会水準で整備できるところなんてごく限られてますから。

 つまりは、今回報道されてる中身が正しいのだとすると、そこから出てくる帰結というのは、47都道府県で持ち回りで開催をしないという方針だということ、これが一番のポイントですよ。思いませんか。おかしくないですよね。

 だから、3巡目の島根国スポ、国体・国スポですかね、国体・国スポの3巡目というのは、島根県で開催されるということはないってことを意味すると思います、この報道内容が正しければ。なので、議論するときには、そういうこともちゃんと隠さずに、ちゃんと示して議論されるべきで、こんなおもてづらのことばっかり書いて議論したって意味がない。こんなことをどこができるのか。

 もう一つ、実現可能性という意味で、これはもう3巡目、島根でやることないから、島根県知事にあれこれ言われる筋合いないという話かもしれませんけど、各競技は、それぞれ既に国内最高峰の大会持ってますよ、日本何とかとか。それぞれ自分の競技団体がやってますよね、国内最高峰の大会、それぞれ。それと別途、もう一つやらせるということが本当にできるのか。それは、いわゆる競技別にやられてる、個別の競技団体を中心にやられてる国内最高峰の大会との両立性が本当にあるのか。そういうことを、何が違うのか、考えられるとすると、今やっているものはスポンサーを募ってやる大会で、こっちで国スポとしてやる最高峰の大会は開催地の自治体が全部お金を出して、開催自治体のスポンサードでやる大会、そういう二本立てになるということなのか、そこは競技団体の話を、本当にこんなことできるんですかということを取材してもらわなければいけないかなって気はしますね。

 なので、ポイントとして書かれていることを演繹すると、これは3巡目という開催方法、47都道府県を順繰りでやるとか、ちょっとブロック開催でも厳しいと思いますけど、この内容だと。ブロック開催もしないということを意味してますよねというのが私の感想でありまして、それを前提とした取材を配信した会社にやってもらわなければいけないんじゃないかというところが私の感想です。

 

○山陰中央新報:地方が求めていることと全く逆行しているという御意見だと受け止めましたけど、通年開催をするということの視点でいくと、全国知事会などでは、開催地負担の重さというところが指摘されていたと思うんですけど、そういったものは解消されるとお考えなんでしょうか。

 

○丸山知事:私が考えてないことを聞かれたって分からないよ。その取材した先に問い合わせてください。何を考えてるのかさっぱり分からないから。普通に考えて、島根県で開催するけども、島根県で開催できないから県外を競技会場にする場合には、その経費は全て島根県が負担します。なので、実際に島根県内でできる施設がなくて、開会式と閉会式はやるけど、競技は全部東京とか大阪でやります、その経費は島根県が負担します。誰も納得しませんよね。そんな開催方法、あり得ないでしょ。県外開催ばっかりの開催地なんて存在しないでしょ。その費用負担をするなんて、とても県議会、県民が認めるわけがない。だから開催地という概念が存在するのかと。要するに開催地という概念をなくさない限り、こんなことできないんじゃないかってことです、私が言ってるのは。それを開催地としてできるところが47都道府県の中では極めて限られるでしょということ。その限られるところが3年に1回とか4年に1回とか、お金を負担してやりたいと望むかどうかというのもありますよ。

 だから、申し訳ないけど、誰と調整してこんな案つくったんですかって感じです。言葉は悪いけど、利害関係者の話を聞いてつくっているの、この案で誰がいいと言っているの、誰がこの形態を望んでいるのということを、これは私の仕事じゃなくて、こういう記事を出した人たちが取材せないかん。聞いた話を、何か、ほかの他社が知らない情報だからといって、言葉は悪いけど、垂れ流すだけだったら意味がないよ。後追い、追加報道しなければ。一回これ流すの構わないけど、これから出てくる当然の疑問をちゃんと取材元に確認しなさいよ、それが付加価値でしょ、それが報道機関でしょということなので、私に聞かれるのは筋違いだと。私は報道内容以外知らない。聞いたこともない、こんなこと考えてますなんて。知事会経由でも、誰からもこんなこと考えてますなんて聞いたことがない話を報道で聞いてるだけなので、知ったことじゃない、知りませんよ、そんなこと。というのが私の今の御質問に対する回答です。

 

○山陰中央新報:分かりました。ありがとうございます。

 

○丸山知事:ただ、要するに国民スポーツ大会をどう捉えるか。開催地が全国で回っていくということを国民というふうに捉えるのか、それとも要するに国を、国民スポーツとか国民体育とか、国民というのをどう捉えるかという意味で、開催地が全国で満遍なく回っていくということを国と捉えるというのが今の一つの考え方ですけど、その考え方を捨てて、都道府県代表みたいなのは何か続くみたいだから、そういう意味で、開催地にはならないけれども、国民として、都道府県代表として各予選会を通過すれば全国から人が、全国大会に出れるという意味で、国民が参加できるという意味において島根県も選手団を派遣をすることができて、参加ができると、そういう意味で国民スポーツ大会なんだというふうに整理をしてしまうというのは一つの考え方だと。場所、開催場所が全国を巡るということに、もう重きを置かずに、国民が全国から集えばいいんじゃないかというふうな割り切りをすれば、こういうやり方というのはあると思います。それが開催地とかっていうのに意味があるのか。この条件をクリアできるところは僅かしかないですから、僅かなところが開催地としてその経費を負担する、短期間で巡ってくるものをね。東京都とか大阪府とか愛知県が3年に1回やりますって言うのかどうかということ。だから、そういう県の知事さんに質問されたらいいんじゃないですか。このやり方を演繹すると、私からすると、そういうふうな、これを遂行できるところはごくごく限られますよ。自分の都道府県の中で競技種目をほとんど開催できる県はもうごく限られてる。そういう人たちがこういうやり方で、じゃあやりましょうかというふうに言ってるのかどうかというのが必要な確認かもしれませんね。

 だから、でも、全国から参加者、選手として出場できるという意味においては、国民スポーツ大会なんだというふうに整理を変えてしまう。今、二重なんですよね。開催地が巡るということと、全都道府県から選抜を経た選手に参加してもらうという二重の意味がありますけど、それを一重の意味にしてしまうという整理というのはあり得ることだとは思います。ただ、それを引き受けて3年とか4年に1回、経費負担してやりますっていうところがあるのかということは別の問題ですよね。

 


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